残業を終えた深夜23時のコンビニ。
煌々と光る弁当コーナーの前で、私は15分間、ただ立ち尽くしていました。
「ハンバーグ弁当にするか、シャケ弁当にするか」
たったそれだけのことが、どうしても決められないのです。
頭の中に霧がかかったようで、思考が全く前に進まない。
結局、何も買わずに店を出て、車の中でハンドルに突っ伏して泣きました。
私が適応障害で完全にぶっ倒れる、数週間前の出来事です。
もし今、あなたがこの記事を読んでいて「あ、最近の自分もそうだ」と思ったなら、危険信号です。
今日は、過労とストレスで一度人生の基礎が崩れ落ちた私が、医学書には載っていない「リアルな心のSOS(前兆)」について語ります。
それは「甘え」ではなく、脳の「システムエラー」だ
「弁当すら選べないなんて、自分が疲れて甘えているだけだ」 真
面目な人ほど、そうやって自分を責めます。過去の私もそうでした。
しかし、現場で数々のトラブルを見てきた経験から言わせてください。
これは甘えでも根性不足でもありません。
あなたの脳が起こしている「システムエラー(処理落ち)」です。
決断には「HP(体力)」を消費する
人間が1日にできる「決断」の回数には上限があります。
理不尽な上司の対応、終わらないタスクの優先順位づけ、ミスへの言い訳……。
ブラックな環境で働いていると、この「決断のHP」を会社の業務だけで完全に使い果たしてしまいます。
その結果、仕事が終わる頃には脳のメモリがゼロになり、「弁当を選ぶ」という幼稚園児でもできる決断すら、処理できなくなってしまうのです。
パソコンで重いソフトを何個も開いていたら、マウスのカーソルすら動かなくなりますよね?
あれと同じことがあなたの頭の中で起きています。
私が身をもって体験した「ぶっ倒れる前の3つのサイン」
適応障害やうつ病は、ある日突然なるものではありません。
完全に心が折れて「朝、布団から起き上がれなくなる日」が来る前に、必ずいくつかのサインが出ています。
① コンビニで買うものが決められない(決断力の喪失)
先ほど話した通りです。
弁当だけでなく、「自販機でジュースが選べない」「休みの日に何を着ていいかわからない」といった、日常の些細な選択ができなくなったら、脳のメモリが限界を迎えている証拠です。
② 通勤の車・電車の中で、理由もなく涙が出る
悲しいわけでもないのに、出社中の車の中や、電車に揺られている時、ふと涙が溢れてくる。
これは「感情のストッパー」が物理的に壊れている状態です。
「これ以上、ストレスのかかる現場(会社)に向かうな」という、あなたの体が発している強烈な防衛本能です。
これを無視して出社し続けると、本当に取り返しのつかないことになります。
③ 部屋のゴミが捨てられない・風呂に入れない
「めんどくさい」というレベルではありません。
ゴミをまとめる気力、お湯を出して体を洗う気力、つまり「自分が人間として生きるための最低限のメンテナンス」すら放棄し始めている状態です。
部屋の乱れは、あなたの心の荒み具合を正確に映し出すモニターです。

サインが出たらどうする?現場監督なら「即・工事ストップ」だ
もしこれらのサインに一つでも心当たりがあるなら、あなたがやるべきことは「栄養ドリンクを飲んで頑張る」ことではありません。
建設現場で、足場がグラグラ揺れていて、重機のブレーキが効かなくなったらどうしますか?
「気合いで作業を続けろ!」なんて言う現場監督は、ただの殺人未遂です。
即座に工事をストップし、作業員を避難させ、点検に入りますよね。
あなたの人生も同じです。
今すぐ、会社を休んでください。
有給を使って、心療内科の予約を取ってください。
「自分が休んだら現場が回らない」大丈夫です。
残酷な真実ですが、あなたが数日、あるいは数ヶ月休んだところで、会社はなんとか回ります。
回すのが経営者の仕事です。

まとめ:あなたの代わりはいるが、あなたの人生の代わりはいない
私はあの時、無理をして働き続け、結果的に1年間何もできない廃人になりました。
あのコンビニで立ち尽くした日に、勇気を出して「逃げる」という決断ができていれば、あそこまで長引くことはなかったはずです。
仕事の代わりはいくらでもいます。
でも、あなたの心と、あなたの人生の代わりはどこにもありません。
どうか、自分の体が発している小さなSOSを見逃さないでください。
「ちょっと疲れが溜まっているだけ」
と笑い飛ばすには、あまりにも危険なサインです。
今日くらい、会社の設計図ではなく、自分を守るための防衛線を引いてみませんか?

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