毎年4月1日といえば「嘘をついてもいい日」として知られるエイプリルフール。
日本では、企業やメディアがSNSで全力のフェイク企画(嘘のプレスリリースなど)を打ち出すのが恒例行事となっています。
しかし、海外に目を向けると、日本とは全く違うユニークな呼び方やローカルルールが存在します。
今年(2026年)の4月1日をより楽しむために、世界各国の面白いエイプリルフール事情と、謎に包まれたその由来を解説します。
ヨーロッパ編:魚を背中に貼る?時間制限がある?
ヨーロッパ諸国では、エイプリルフールに独自の可愛らしい(?)いたずらの文化が根付いています。
フランス・イタリアの「4月の魚」
フランスやベルギーなどのフランス語圏では、エイプリルフールのことを「Poisson d’avril(ポワソン・ダヴリル / 4月の魚)」と呼びます。
嘘をつくというより、子供たちが紙で作った魚の絵をこっそり人の背中に貼り付け、「ポワソン・ダヴリル!」とからかって遊ぶのが伝統です。
街のケーキ屋さんには魚型のお菓子がたくさん並びます。
(「4月は若い魚が釣れやすいから」など諸説あります)
イタリアでも「Pesce d’Aprile(ペッシェ・ダプリーレ)」と呼ばれ、似たような魚のいたずらをして楽しみます。
イギリスの「午前中限定」ルール
イギリスの「April Fools’ Day」には、「嘘をついていいのは午前中だけ」という厳格な暗黙のルールがあります。
正午を過ぎてから嘘をつくと、逆に「お前がApril Fool(4月の馬鹿)だ!」とからかわれてしまうので要注意。
また、BBCなどの大手メディアが莫大な予算をかけて本気で作るフェイクニュースは、世界的な名物となっています。
ドイツ・スコットランドの風習
ドイツ(Aprilscherz / 4月の冗談)では新聞や企業が大がかりなジョークを仕掛けますが、国民性もあってか、比較的控えめで過激すぎないものが好まれます。
一方、スコットランドでは「Huntigowk Day(カッコウ狩りの日)」などと呼ばれ、4月1日だけでなく、翌日も「Tailie Day(お尻の日)」として背中に「私を蹴って」というメモを貼るなど、2日連続でいたずらを楽しむ地域もあります。
アジア・その他の地域:そもそも4月1日じゃない国も!
視点をヨーロッパ以外に移すと、さらに驚きの事実が見えてきます。
スペイン語圏は12月28日
スペインやラテンアメリカなどのスペイン語圏では、実は4月1日には特別なことをしません。
代わりに12月28日の「Día de los Santos Inocentes(聖なる無垢者の日 / 聖愚者の日)」がエイプリルフールに相当します。
メディアがフェイクニュースを流したり、家族間でいたずらをしたり、一部の町では町全体で粉を投げ合う過激なお祭りが開催されることもあります。
イランや中国のスタイル
- イラン(Sizdah Bedar / シズダベダール): ペルシャ暦の新年の13日目(だいたい4月1〜2日頃)にあたり、自然の中でピクニックをしながら軽快ないたずらをする「嘘の13日目」として親しまれています。
- 中国(愚人節 / 万愚節): 漢字圏の影響で日本と似たニュアンスの呼び方です。ネット上のフェイクニュースは見られますが、欧米ほどの個人的な強いいいたずらの文化はやや薄いとされています。
- ブラジル(Dia das Mentiras): 素直に「嘘の日」と呼び、4月1日に様々なジョークを楽しみます。
日本との違いと、謎多き「エイプリルフールの起源」
日本の「エイプリルフール(四月馬鹿)」は大正時代に欧米から伝わったとされています。
現在では個人間のいたずらよりも、企業のPR合戦としての側面が強くなっているのが日本ならではの特徴です。
由来は「壮大なミステリー」
気になるエイプリルフールの起源ですが、実は「これだ!」という決定的な確証はありません。
最も有名なのは「16世紀のフランスで、新年が4月1日から1月1日に変更された際、それに反発して4月1日を『嘘の新年』として馬鹿騒ぎした」という説です。
しかし、他にもインドの春祭りや古代ペルシャ起源説など諸説入り乱れており、その由来自体が「壮大な嘘(ミステリー)」のようにも思えます。
まとめ:文化の違いを知って楽しむ4月1日
国が変われば、嘘のつき方も変わります。
海外の友人や同僚と話す機会があれば、「日本の企業は全力でふざけるよ」「こっちでは背中に魚を貼るんだ!」と、お互いの文化の違いをシェアしてみてはいかがでしょうか。
2026年の4月1日、あなたは誰かにどんな「楽しい嘘」を仕掛けますか?

コメント