【無断侵入】児童館に落下傘、勝手に回収?米軍の「黙って持ち去り」が許される日米地位協定の闇

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「児童館に米兵が勝手に入ってきた」このニュースの恐ろしさに気づいていますか?

もし、あなたの家の庭に米軍のパラシュートが落ちてきて、夜中に勝手に兵士が入ってきて持ち去っていったら…? 想像するだけでゾッとしますよね。

2025年11月、東京都福生市の「児童館」で、まさにそんな映画のような、しかし笑えない事件が起きました。しかも、市がその事実を知ったのは事故から10日以上経ってから。

なぜ米軍は「黙って回収」したのでしょうか? そして、なぜ日本側はそれを強く止められないのでしょうか? その裏には、長年日本を縛り続ける「日米地位協定」という巨大な壁がありました。

事件の全貌:落下傘事故から「無断回収」までの不可解な動き

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まずは、何が起きたのかを時系列で整理しましょう。

11月20日の夜に何が?:児童館の敷地内に落下傘が落下、その日のうちに「証拠隠滅」のような回収劇

11月20日、米軍横田基地での訓練中、パラシュートの一部が風に流され、基地の外にある福生市の「熊川児童館」の敷地内に落下しました。

問題なのはここからです。米軍はその日の夜、福生市や児童館側に一切連絡をせず、勝手に敷地内に入り込み、メインの落下傘を回収して持ち帰ってしまったのです。 普通なら「不法侵入」ですが、彼らは誰にも告げずに姿を消しました。

発覚のきっかけ:10日後に見つかった「忘れ物(誘導傘)」でようやく市が気づく異常事態

事件が発覚したのは12月1日。児童館の職員が、屋根の上に残されていた「誘導傘(小さいパラシュート)」を発見したのがきっかけでした。 つまり、この「忘れ物」がなければ、事故そのものが闇に葬られていた可能性すらあるのです。

なぜ「黙って回収」がまかり通るのか?諸悪の根源「日米地位協定」

「人の敷地に勝手に入ったら犯罪じゃないの?」 誰もがそう思いますが、米軍相手だと日本の常識が通用しません。ここで登場するのが「日米地位協定」です。

日本の法律が通じない?:「公務中」ならお構いなし?米軍に与えられた強すぎる特権

日米地位協定は、日本に駐留する米軍の権利を決めたルールですが、これが圧倒的に米軍有利に作られています。

今回のように訓練(公務)中に起きた事故の場合、米軍には「自分たちの財産(パラシュートなど)を管理・回収する権利」が優先される解釈がなされることが多いです。 たとえそれが日本の民間地や公共施設であっても、「任務遂行のため」という名目で、日本の許可を待たずに立ち入ることが事実上黙認されているのが現状です。

警察も手出しできない現実:敷地外での事故でも、日本側が捜査・検証できない「壁」

本来なら日本の警察が現場検証を行い、「業務上過失」などを調べるべき案件です。しかし、地位協定の壁により、米軍が「公務中」と主張すれば、日本の警察や自治体は手出しができません。

回収されたパラシュートは重要な「証拠品」ですが、米軍が持ち帰ってしまえば、日本側は事故原因を検証することすらできないのです。これが「治外法権」と呼ばれる所以です。

ネットの反応と今後の懸念:繰り返される事故と置き去りの安全

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怒りの声:「泥棒と同じ手口」「日本を軽視している」Xで広がる反発

X(旧Twitter)では、この対応に対して怒りの声が爆発しています。 「夜中にこっそり回収って、泥棒の手口と変わらない」「もし子どもが遊んでいる時間だったらどうするんだ」「日本という国がナメられている証拠」といった投稿が相次ぎ、関連ワードがトレンド入りしました。

繰り返される恐怖:羽村市の事故からわずか2日後…訓練再開の是非

実はこの事件の2日前(11月18日)には、隣の羽村市でもパラシュートが民家に落下する事故が起きていました。 「訓練を一時中止する」と言った直後の再開、そして今回の事故。住民の安全よりも訓練スケジュールを優先する米軍の姿勢に、地元自治体も抗議の声を強めています。

まとめ:このままでは「空から何が降ってきても」文句も言えない国になる

今回の事件は、単なる「パラシュートの落下事故」ではありません。 「米軍は日本の土地に勝手に入り、勝手に物を持ち去っても、日本側は文句を言う権利すら持たされていない」という現実を突きつけられた事件です。

日米地位協定の見直しは長年叫ばれていますが、一向に進んでいません。私たちの生活圏の安全を守るために、この不平等なルールにどう声を上げていくか、今まさに問われています。

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