「嘘だと言ってくれ」クレイジージャーニー終了報道にファン絶望
「自分じゃ絶対行かないけど、見てみたい!」 危険地帯のスラム、奇妙な風習が残る村、見たこともない深海生物…。月曜の夜、私たちの退屈な日常を吹き飛ばしてくれたTBSの紀行バラエティ『クレイジージャーニー』。
しかし、2025年12月現在、その旅路がついに終わりを迎えるというニュースが飛び込んできました。 一度は不祥事で終わり、熱烈なファンの声で復活した不死鳥のような番組が、なぜ今、再び幕を下ろすのか? その背景には、テレビ界のシビアな現実がありました。
【決定事項】2026年3月で幕引き。報道された「打ち切り」の全容
複数のメディア報道によると、『クレイジージャーニー』は2026年3月をもって放送を終了することが決定したとされています。
直接的な原因:世帯視聴率3〜4%台の低迷
最大の理由は、やはり数字です。 月曜22時というプライムタイム(看板番組が並ぶ時間帯)において、世帯視聴率が3〜4%台と低迷が続いていました。海外ロケを多用するこの番組は制作費が高額であり、「コストに見合った数字が取れていない」という判断が下された形です。
なぜ「復活」したのに終わるのか?番組を追い詰めた3つの壁
2022年の復活時、あれほど歓迎された番組がなぜ失速してしまったのでしょうか。そこには3つの大きな壁がありました。
1. ゴールデン帯の不協和音:「深夜だから面白かった」
元々この番組は、深夜枠でコアなファンを獲得していました。 しかし、22時台(のちに21時台も経験)への移動により、より幅広い層への配慮が必要になりました。「過激でマニアック」が売りだったのに、ゴールデンの規制の中で「マイルド」にならざるを得なかった部分は否めません。
2. 松本人志の不在:独自の視点を持つ「司令塔」の活動休止
2024年1月からの松本人志氏の活動休止は、番組にとって致命傷でした。 設楽統さん(バナナマン)と小池栄子さんの進行は完璧ですが、VTRを見た後の松本さんの「そこ気になんの!?」という独特の着眼点やツッコミが、番組のスパイスとして欠けてしまった感は否めません。
3. コンプライアンスの波と「やらせ」のトラウマ
2019年に一度番組が終了した原因は、爬虫類ハンター企画での「やらせ(事前の生物準備)」でした。 復活後はコンプライアンス遵守が徹底されましたが、その分、以前のような「何が起こるかわからない危うさ」や「衝撃映像」が撮りにくくなっていた可能性があります。
これからどうなる?残り3ヶ月の放送予定と過去作の視聴方法
悲しいですが、番組はまだ続いています。終了までの残り約3ヶ月、私たちはどう楽しめばいいのでしょうか。
今後の放送:最後まで「クレイジー」を貫けるか
直近では、12月15日に階段レース世界王者の渡辺良治さんが特集され、次回12月22日も放送予定です。 終了が決まったことで、逆に「最後だから」と、丸山ゴンザレスさんや佐藤健寿さんのような人気ジャーナリストによる、予算度外視の大型企画が組まれる可能性もあります。
アーカイブ配信:TVer、U-NEXTで「神回」を復習しよう
番組が終わっても、彼らの旅の記録は消えません。 TVer(最新回)やU-NEXT(過去回)では、マンホールタウンに潜入した回や、奇界遺産の絶景回など、伝説のエピソードが配信されています。終了前に、目に焼き付けておきましょう。
まとめ:テレビの限界に挑んだ「狂気」の旅路。最後まで見届けよう
『クレイジージャーニー』は、コンプライアンス重視の現代テレビ界において、ギリギリまで「リアル」を追求した稀有な番組でした。
2026年3月の最終回まで、あとわずか。 設楽さん、小池さん、そしてクレイジージャーニーたちが最後まで見せてくれる「見たことのない世界」を、しっかり見届けたいと思います。

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