はじめに:遠回りの人生こそが、最強の武器になる
「高卒だし…」 「毎日残業ばかりで、人生このまま終わるのかな」
もしあなたが今、そんな不安を抱えているなら、少しだけわたしの話を聞いてください。
わたしのキャリアは、エリート街道とは真逆です。 貧困、父の自死、非行。そこから這い上がるために選んだのは、泥臭い現場の仕事でした。 手取り9万の整備士から始まり、雇われ社長にまで上り詰め、そして適応障害で全てを失う——。
要領が悪く、傷だらけの人生でした。でも、今なら胸を張って言えます。 「遠回りに見えて、1つも無駄なことはなかった」と。
これは、どん底からAIという武器を見つけ、再び立ち上がった「わたし(竹久夢藤)」の、嘘偽りのない記録です。
1. 反骨心だけで飛び込んだ社会、突きつけられた「手取り9万」の現実
前回の記事でも触れましたが、極貧と非行の時代を経て、「まっとうに生きてやる」と誓って社会に出たわたしを待っていたのは、甘くない現実でした。
最初に就いた仕事は、自動車整備士。 油にまみれて朝から晩まで働いて、渡された給与明細を見て手が震えました。 「手取り、9万円……」
家賃と光熱費で消える金額です。「これが、高卒の現実か」。 悔しくて、情けなくて。でも、ここで腐ったら負けだと必死に食らいつきました。7年間、副業も掛け持ちしながら、必死に歯を食いしばりました。
2. 溶接工から施工管理へ。「仕事が趣味」になった狂乱の日々
「もっと稼がないと生きていけない」 限界を感じて転職したのが、機械製造業の世界でした。
ここでわたしは、モノづくりの熱狂に取り憑かれます。 溶接の火花、機械が組み上がる精密さ。現場の熱気。 気づけば仕事が「趣味」になり、半年で組立工へ、そして図面作成やCADまで覚え、知識を貪るように吸収しました。
そして任されたのが、建設業界でもっとも過酷と言われる「施工管理(セコカン)」です。
ここからが、本当の地獄……いや、修羅場の始まりでした。
- 鳴り止まない電話とメール
- 職人さんへの指示出し、図面作成
- 終わらない申請書類
月の残業は120時間を超え、休日は消滅。 家に帰れず、現場事務所で仮眠をとる日々。それでも「全体を統括する」という責任感だけで立っていました。
3. 夢見た「社長」の椅子と、壊れた心
そんな働き方が評価されたのか、ビズリーチ経由でスカウトが届きます。 「M&Aで生まれた会社の社長をやってくれないか」
高卒の叩き上げが、社長になる。 「ついにここまで来た」と思いました。自分の努力が報われたのだと。
しかし、待っていたのは華やかな社長業ではなく、「雇われ社長」という名の激務と孤独でした。 権限は少ないのに責任は重大。建設業界特有のドロドロした人間関係、成金たちの闇、そして変わらないサービス残業の嵐。
「俺は、何のためにここまで頑張ってきたんだろう?」
ある朝、プツンと糸が切れました。 体が動かない。涙が止まらない。診断名は「適応障害」。 無敵だと思っていたわたしは、あっけなくベッドから起き上がれない「無職」になりました。
4. 無職1年で見つけた光。「AI」との出会い
無職になってからの1年は、焦りと不安の連続でした。 でも、わたしは「ただでは転ばない」性分だったようです。
「今の自分に足りないものは何か?」 動かない体を引きずりながら、電気工事士や機械保全技能士の資格勉強を始めました。その中で出会ったのが「AI」でした。
衝撃でした。 今までわたしが月120時間残業して、泣きながら作っていた書類、メール、工程管理……。 「これ、AIを使えば一瞬で終わるじゃないか」
AIは、ただの自動化ツールではありませんでした。 それは、「真面目に働く人間が、理不尽な長時間労働から解放されるための魔法」に見えました。
5. 現場を知る「わたし」だからできること
現在、わたしは建設事業統括マネージャーとして現場に戻っています。 職人より早く入り、最後に帰る日々は変わりません。仕事量は施工管理時代よりも増えました。
でも、決定的に違うことがあります。 AIという「相棒」がいることです。
かつて私を苦しめた書類作業は、AIによって月80時間も削減されました。 空いた時間で、本来やるべき「現場の安全」や「品質管理」、そして「人間関係」に注力できています。
おわりに:泣きながら働く「君」へ
わたしがこのブログやSNSで発信を続ける理由。 それは、かつてのわたしのように、現場で泣きながら仕事をしている「仲間」を救いたいからです。
高卒でも、要領が悪くても、適応障害になっても。 AIという武器と、諦めない心があれば、必ずキャリアは好転します。
わたしは、きれいごとは言いません。 泥臭く這い上がってきた経験と、現場で使えるリアルなAIノウハウを、すべてここに置いていきます。
さあ、一緒に這い上がりましょう。 上向いてりゃ、いつか這い上がれる。

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