「朝、会社に行こうとすると涙が出る」 「以前は普通にできていた仕事が、なぜかできない」 「適応障害と診断されたけど、仕事を辞めたら生活できない……」
今、この画面を見ているあなたは、責任感が強く、今まで必死に歯を食いしばって働いてきたのだと思います。
適応障害は、まさに「仕事(環境)」との相性が引き起こす病気です。 だからこそ、「この先どう働くか」という悩みは、治療そのものと言っても過言ではありません。
この記事では、仕事のストレスで適応障害になり、休職・復職を経て「新しい働き方」を模索している私が、「仕事が辛い時の判断基準」と「生活を守るためのお金の話」について、実体験を交えて解説します。
もう、一人で抱え込まなくて大丈夫ですよ。
1. 「仕事行きたくない」は甘えじゃない。体が発するSOS

まず、これだけは覚えておいてください。 適応障害の人が感じる「仕事に行きたくない」は、怠けや甘えではありません。 「その場所に近づくと危険だ!」と脳が警報を鳴らしている、正常な防衛反応です。
当てはまったら危険信号!仕事中に現れるサイン
私が倒れる直前、仕事中にこんな症状が出ていました。あなたはどうですか?
- 簡単なミスをする: メールの宛先を間違える、内容が頭に入ってこない。
- 電話が怖い: 着信音が鳴るだけで心臓が跳ね上がる。
- トイレにこもる: 始業前や休憩中に、個室から出られなくなる。
- 感情が消える: 怒られても褒められても、何も感じなくなる(無感情)。
これらは、あなたの能力が落ちたのではなく、脳のキャパシティが仕事のストレスでパンクしている状態です。 この状態で「もっと頑張らなきゃ」と思うのは、骨折した足で走ろうとするのと同じくらい危険です。
2. 「辞めたい」と思ったら。退職の前に考えるべき「休職」
適応障害と診断されると、多くの人が「迷惑をかけるから辞めよう」と考えがちです。 でも、ちょっと待ってください。 焦って退職届を出す前に、「休職」という選択肢を検討してください。
なぜ「即退職」よりも「休職」なのか?
適応障害の時は、正常な判断力が奪われています。そんな時に「退職」という大きな決断をするのはリスクが高すぎます。
- 籍を残したまま休める: 会社員という身分(社会的信用)を保ったまま療養できます。
- 傷病手当金がもらえる: 給料の約3分の2が最長1年6ヶ月支給されます。
- 冷静になれる: 休んでエネルギーが戻ってから、「戻る」か「辞める」かを考えても遅くありません。
「逃げる」のではなく、「一時退避」するのです。 戦略的撤退は、長い仕事人生において恥ずかしいことではありません。
3. 「復帰」の形は一つじゃない。元の職場に戻らなくてもいい

休職して体調が良くなってくると、次に襲ってくるのが「復帰への恐怖」です。 「またあの場所に戻ったら、再発するんじゃないか……」
その直感は、だいたい正しいです。 適応障害は「環境とのミスマッチ」なので、環境が変わっていなければ、戻っても同じことの繰り返しになる可能性が高いからです。
私が選んだ「第3の選択肢」
一般的に「復帰」というと「元の席に戻る」と思われがちですが、それだけが正解ではありません。
- 配置転換(異動): 原因となった上司や業務から離れる。
- 転職: 環境そのものを変える。
- 働き方を変える: 私のように、副業やスキル習得で「会社に依存しない準備」を始める。
私は、会社には戻りましたが、心は戻しませんでした。 「いざとなったら自分で稼いで生きていく」という副業(AI活用)という武器を持ったことで、会社に対する恐怖心が驚くほど消えたのです。
4. 仕事ができなくなった自分を責めないで
「みんな普通に働いているのに、どうして私だけ……」 適応障害になると、どうしても自己肯定感が下がります。
でも、考えてみてください。 あなたは、たまたま今の職場の「空気」や「やり方」が合わなかっただけです。 サボテンが湿地帯で枯れてしまっても、それはサボテンが弱いからではありません。場所が悪かっただけです。
あなたには、あなたが輝ける場所(土壌)が必ずあります。 今の仕事がすべてではありません。
まとめ:仕事よりも大事なものが、あなたにはある
適応障害は、神様がくれた「ロングバケーション(強制休暇)」かもしれません。 「今の働き方は、ちょっと無理があるよ。このままだと壊れちゃうよ」と教えてくれたのです。
- 辛いなら休んでいい(休職制度を使おう)。
- お金のことは傷病手当金がある。
- 元の職場に戻るだけがゴールじゃない。
まずはゆっくり休んで、心と体の充電が完了したら、これからの「仕事」について一緒に考えていきましょう。 人生は長いです。数ヶ月休んだくらいで、あなたの価値は1ミリも下がりませんから。

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