【解説】山本太郎氏を襲った「多発性骨髄腫」とは?腰痛だと思ったら「血液のがん」だった…その怖さと治療法

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「消費税廃止!」とマイクを握りしめ、全国を走り回っていたあの山本太郎さんが…。 ニュースで「多発性骨髄腫(たはつせいこつずいしゅ)」という病名を目にして、言葉を失った方も多いのではないでしょうか。

「骨肉腫(こつにくしゅ)とは違うの?」

「血液のがんって、白血病みたいなもの?」

あまり聞き慣れない病名ですよね。 実はこの病気、「腰痛だと思って整骨院に通っていたら、実はがんだった」というケースが非常に多い、恐ろしい病気なんです。 今回は、山本代表が闘っているとされるこの病気について、専門用語を噛み砕いて解説します。

目次

「多発性骨髄腫」ってどんな病気?一言で言うと「血液の工場」の故障

まず、この病気の正体です。 これは、胃や肺に塊ができる「固形がん」ではなく、「血液のがん」の一種です。

骨の中で「不良」が暴れまわる

私たちの骨の中には「骨髄(こつずい)」という場所があり、そこでは毎日新しい血液が作られています。いわば「血液の工場」です。 多発性骨髄腫になると、この工場の中で「形質細胞(けいしつさいぼう)」という免疫担当の細胞ががん化し、不良(がん細胞)になって暴れ始めます。

この不良細胞が異常に増えることで、正常な血液が作れなくなったり、骨を内側から破壊したりするのです。

なぜ「多発」なの?

「多発性」という名前がついているのは、胃がんのように「胃だけ」にあるのではなく、背骨、肋骨、骨盤など、全身の骨の中で同時にがん細胞が増えるからです。 だからこそ、体の一箇所を手術して終わり、というわけにはいかない厄介さがあります。

腰痛だと思って放置しがち…恐ろしい「CRAB(カニ)」の症状

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この病気の怖いところは、初期症状が「ただの疲れ」や「腰痛」に似ていることです。 医学界では、代表的な4つの症状の頭文字をとって「CRAB(カニ)」と呼んでいます。

1. 骨が溶けて折れる(Bone)

これが一番の特徴です。がん細胞が「骨を溶かせ!」という命令を出すため、骨がスカスカになります。

  • ずっと腰が痛い
  • 重いものを持ったら肋骨が折れた
  • くしゃみをしただけで圧迫骨折した

山本代表も以前から腰の不調を訴えていたことがありましたが、もしこの病気の影響だとしたら、相当な痛みだったはずです。

2. 腎臓が悪くなる(Renal)

がん細胞が出す異常なタンパク質のせいで、血液がドロドロになり、腎臓のフィルターが詰まってしまいます。最悪の場合、人工透析が必要になることもあります。

3. 貧血になる(Anemia)

正常な血液が作れなくなるので、ひどい貧血になります。 「最近、階段を登るだけで息切れがする」「顔色が悪い」というのは、身体からのSOSサインです。

「完治」よりも「共存」。治療のリアルと復帰の可能性

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一番気になるのは、「治るのか?」「またマイクを握れるのか?」という点ですよね。

手術ではなく「薬」での戦い

全身の病気なので、手術で取り除くことは基本的にありません。 治療のメインは「薬物療法(抗がん剤など)」です。 最近は良い薬がたくさん開発されており、入院して集中的に治療した後は、通院しながら飲み薬でコントロールするケースも増えています。

体力がある場合は、自分の元気な細胞を移植する「自家造血幹細胞移植」というハードな治療を行うこともあります。

長期戦になるが、復帰は可能

正直に言うと、多発性骨髄腫は「完全に治って二度と再発しない(完治)」に持ち込むのが難しい病気と言われています。 しかし、高血圧や糖尿病のように、「薬で数値を抑えながら、病気と共存して長生きする」ことは十分に可能な時代になっています。

山本代表のような体力と精神力があれば、治療で数値を落ち着かせ、また国会の場に戻ってくる可能性は高いでしょう。ただ、以前のような「無理のしすぎ」は禁物になるかもしれません。

まとめ:あのエネルギーで病魔も論破してほしい

「多発性骨髄腫」は、決して軽い病気ではありません。 骨の痛みや、抗がん剤の副作用との戦いは過酷なものです。

しかし、私たちは知っています。 山本太郎という男が、どれだけしぶとく、どれだけ諦めの悪い男かということを。 今は治療に専念して、またあのしわがれ声で、理不尽な世の中(そして病魔)を論破してくれる日を待ちましょう。

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