「米をもらったけど、茶色い…」 そこでフリーズしているあなた。おめでとうございます。それは「最強の食材」を手に入れたということです。
スーパーの米は精米されてから時間が経っていますが、「食べる直前に精米した米」は、どんな高級ブランド米よりも美味い。これは物理的な事実です。
しかし、精米機のパネルには専門用語が並んでいます。 どれを選ぶべきか? 結論から言います。
- とにかく美味い飯が食いたいなら → 【上白(じょうはく)】
- 失敗したくない、普通でいいなら → 【標準(ひょうじゅん)】
- 健康は気になるけど玄米は苦手なら → 【8ぶづき】
それぞれの特徴と、なぜそうなるのかをロジックで解説します。
目次
1. 「標準」と「上白」の違いは“削る深さ”にある
精米とは、玄米の周りにある「ぬか層」を摩擦で削り落とす作業です。 建設現場で言えば、木材やコンクリートの表面をサンダーで磨く「研磨作業」と同じです。
【標準】(スタンダード)
- 削り具合: 一般的なスーパーの白米と同じレベル。
- 特徴: ぬかや胚芽(はいが)を適度に取り除いています。
- 誰向け?: 冒険したくない人。お弁当やおにぎりなど、冷めても安定した味を求める人。
【上白】(ハイエンド)
- 削り具合: 「標準」よりも、さらに時間をかけて深く削ります。
- 特徴: 米の表面に残ったわずかなぬかも徹底的に除去します。炊きあがりは真っ白でツヤツヤになり、雑味が消えて甘みがダイレクトに来ます。
- デメリット: 深く削る分、全体の重量(歩留まり)が少し減ります(10kgが9kg弱になるイメージ)。また、ビタミンなどの栄養価は落ちます。
- 誰向け?: 「今日の晩飯は刺身や焼肉だ!」という人。 古い玄米をもらった場合も、古米臭を消すためにこちらが推奨です。
2. 健康ハックの最適解「ぶづき米(分づき)」
最近の精米機には数字のボタンがあります。「8ぶ」「5ぶ」「3ぶ」などです。 これは「ぬかを何割削ったか」を示しています。
- 【8ぶづき】(おすすめ): ぬかの8割を削った状態。見た目はほぼ白米ですが、胚芽(黄色い点)が少し残っています。 食感は白米と変わらず、栄養(ビタミンB群)が残る。味と健康のバランスが最強の設定です。
- 【5ぶづき・3ぶづき】: 玄米に近くなります。茶色っぽく、ボソボソした食感が残ります。 栄養価は高いですが、消化に悪いので、胃腸が弱い人や子供には不向きです。上級者向けの設定です。
3. 「クリーン白米(無洗米)」は時短の味方
機種によっては「クリーン白米」や「無洗米」というボタンがあります。 これは、精米後の表面に残る微細なぬか(肌ぬか)までブラシ等で取り除いたモードです。
- 特徴: 家で米を研ぐ回数が1〜2回で済みます。
- 誰向け?: 冬場の冷たい水で米を研ぐのが辛い人。忙しい共働き世帯。
【手順ハック】初心者がやりがちなミスの回避法
精米機は、手順を間違えると動かなかったり、損をしたりします。以下のフローを守ってください。
- 石抜きを確認する: もらった玄米には、小石が混ざっていることがあります。「石抜き機能付き」の精米機を選びましょう(最近はほとんど付いています)。
- 【重要】金を入れる前に米を入れる: 自販機と逆です。「玄米を投入口に入れる」→「ふたを閉める」→「お金を入れる」→「ボタンを押す」の順番が一般的です。先に金を入れると返却される機種が多いです。
- 袋は全開にして持ち帰る: ここがプロのポイント。精米直後の米は、摩擦熱で40〜50℃くらいに熱くなっています。 袋の口をきつく縛って持ち帰ると、家に着く頃には結露して水滴がつき、カビの原因になります。 熱が冷めるまでは、袋の口を少し開けておきましょう。
まとめ:今夜の献立に合わせて「削り」を変えろ
精米機は、ただ米を白くする機械ではありません。 「自分好みのスペックに米をカスタムする工場」です。
- もらった米が少し古そうなら、「上白」でピカピカに磨き上げる。
- 最近野菜不足なら、「8ぶ」で栄養を残す。
この使い分けができるようになれば、あなたはもう「米の素人」ではありません。 せっかくの頂き物の玄米、最高に美味しい状態で頂きましょう。

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