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悪天候のときの足場作業はどうする?中止の基準と再開前の点検を解説

風が強まってきた中で、今日は足場に上がっていいのか迷う。
工程は詰まっているし、上を見上げながら判断に困った人は多いと思います。

天候の判断は、慣れていても迷うものです。
でも足場では、この判断が命に直結します。

私は足場を組む職人やありません。
それでも監督として、悪天候のときの作業可否を判断してきた側です。

その立場から、悪天候のときの中止と再開の考え方を整理します。
どこで止めて、止めたあとに何をするかを見ていきます。

足場そのものの全体像から知りたい人はこちらを先に読んでください。

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目次

危ない天候では止める これが結論

先に結論を言い切ります。
足場の組立て・解体・変更では、強風や大雨・大雪などの悪天候で危険が予想されるとき、作業を中止しなければなりません。

これは根性や気合いの話やありません。
足場の組立て・解体・変更については、悪天候で危険が予想される場合、安衛則で作業中止が求められています。

完成した足場を使う通常の作業についても、天候や足元の状態から危険がある場合は、現場の安全基準に従って中止を判断します。
そして悪天候や地震の後に再開するときは、作業を始める前に足場を点検します。

まずはこの結論を押さえてください。
そこから一つずつ見ていきます。

なぜ悪天候で止めるのか?

理由は、高所が天候の影響を強く受けるからです。
足場上では、風による姿勢の崩れや、雨や雪による床面の滑りなど、高所特有の危険が加わります。

床が濡れれば、踏ん張りがきかなくなります。
風が強ければ、体が煽られて姿勢を崩すこともあります。

無理をすれば、墜落や物の飛来落下につながります。
だから天候や足場の状態から安全に作業できないと判断した場合は、無理に続けないことが大切です。

足場で事故を起こさないために覚えたい基本はこちらでまとめています。

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中止の基準の目安

どのくらいで止める?

まず対象を押さえておきます。
悪天候時の作業中止は、つり足場・張出し足場・または高さ2m以上の構造の足場の、組立て・解体・変更が規定の対象です。

そのうえで、悪天候の判断で使われる数値があります。
悪天候の「強風」は、10分間の平均風速が毎秒10m以上とされています。

大雨は1回の降雨量50mm以上・大雪は1回の降雪量25cm以上とされています。
瞬間風速が毎秒30mを超える風は「暴風」として、平均風速10m以上の強風とは別に整理されています。

実際に悪天候になった場合だけやありません。
作業地域に注意報や警報が出て、悪天候が予想される場合も含まれます。

数値に達しなければやっていい?

ここが一番大事なところです。
これらは悪天候を判断する基準として示されている数値です。

ただし数値に達するまで、必ず作業できるという意味やありません。
基準値に達していなくても、現場の状況から安全に作業できないと判断した場合は中止します。

風は一定やなく、急に強く吹くこともあるからです。
現場によっては、これより厳しい中止基準を独自に定めていることもあるので、現場ルールも確認してください。

私も工程に追われても、危ないと思えば止める判断をしてきました。
数値ぎりぎりやからやる、という考え方はしません。

悪天候の後に再開するとき

再開前に何をする?

止めて終わりやありません。
悪天候が過ぎたあと、再開する前にやることがあります。

強風・大雨・大雪などの悪天候や、中震以上の地震の後に足場で作業を再開するときは、作業開始前に足場を点検します。
中震以上とは、震度4以上のことです。

この点検は、事業者が指名した点検者が行います。
強い風雨や地震で、足場の状態が変わっているおそれがあるからです。

見るのは、作業床・緊結部や金具・手すりなどの墜落防止設備・幅木等の落下防止設備・脚部・筋交いや壁つなぎなどです。
異常を認めた場合は、補修してから作業を再開します。

この点検では、点検結果や点検者の氏名・必要な補修内容も記録します。
毎日の作業前の確認とは別に、こうした詳しい点検が求められるということです。

悪天候の後などに行う足場の点検で何を見るかはこちらでまとめています。

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止める判断が現場を守る まとめ

最後に整理します。
足場の組立て・解体・変更では、悪天候で危険が予想される場合は中止します。

完成した足場を使う通常の作業でも、安全に作業できない状況なら無理をしません。
工程に追われても、危ないときは止めるという判断が現場と人を守ります。

無理して事故を起こした一日より、全員が帰れる一日のほうがずっと大事です。
止める勇気こそ、現場を預かる側の仕事やと思っています。

そして止めたあとは、確かめてから再開する。
その一手間が、次に上がる人の安全を守ります。

足場の上には、天候が荒れた後も人が乗ります。
だから止める判断も、再開前の点検も、乗る人のためにあります。

先輩が新人に言う「倒すなよ」は、天候の判断にも通じます。
無理に上がらせないことが、あとから乗る人も自分も守るからです。

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この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

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