MENU

朝顔とメッシュシートとは?足場の落下物を防ぐ設備を初心者向けに解説

足場の下を、通行人が歩いている現場があります。
そのすぐ上で、作業員が工具を手に作業している。

もし上から物が落ちたら、と想像したことはないでしょうか。
その危険を減らすための設備が、足場にはちゃんとあります。

私は足場を組む職人やありません。
それでも監督として、落下物対策や近隣への配慮を見てきた側です。

その立場から、朝顔とメッシュシートとは何かを整理します。
なぜ必要で、それぞれ何を担っているのかを見ていきます。

足場そのものの全体像から知りたい人はこちらを先に読んでください。

あわせて読みたい
足場とは?初めて学ぶ人へ 部材・種類・図面・資格までの基本ガイド 現場に入ってまず見上げるのが足場や。下から見上げるとその大きさに少し圧倒される。 私は足場を組む職人やありません。管理側として何度も足場を見上げてきた側です。...
目次

朝顔とメッシュは下と外を守る設備 結論から

先に結論を言い切ります。
朝顔とメッシュシートは、足場からの飛来・落下物による危険を減らし、足場の下や外側にいる人を守るために使われる設備です。

役割は少し違います。
朝顔は上方から落下・飛来した物を受けるための防護棚・メッシュシートは足場の外側を覆い、物体の飛来・落下を防止するために使われる設備です。

どちらも、作業する場所より外や下を守るための備えです。
足場の中だけやなく、その外にいる人まで守る設備やと考えてください。

まずはこの位置づけを押さえてください。
そこから一つずつ見ていきます。

なぜ落下物対策が要る?

理由は、高さそのものにあります。
小さな物でも、高いところから落ちれば大きな力になります。

小さな工具や部材でも、高所から落下すれば下にいる人へ重大な危険を与えるおそれがあります。
私は管理側として、この落下物の怖さをずっと意識してきました。

そして守るのは、作業員だけやありません。
足場の下を歩く通行人や、近隣の人まで守る必要があります。

足場で事故を起こさないために覚えたい基本はこちらでまとめています。

あわせて読みたい
足場で事故を起こさないために初心者が最初に覚えることは? 足場の上に初めて立った日のことは、たいてい忘れません。下を見ると思ったより高くて、足の裏がすっと固くなる感覚があります。 その緊張は、慣れると少しずつ薄れてい...

朝顔(防護棚)とは

何のためにどこに付く?

朝顔は、足場などから外側へ張り出して設ける防護棚です。
防護棚とも呼ばれ、上方から落ちてくる物への対策に使われます。

朝顔は、上方から物が落下・飛来したときに、下方や外側への危険を減らすために設けます。
足場より外へ張り出すことで、落ちた物が下や外へ届きにくくします。

採用される場所にも意味があります。
歩道や出入口など、下方に人が通る場所で、落下物対策として採用されることがあります。

ただし、どこに付けるかは現場によって変わります。
現場条件や行政・発注者の基準によって、扱いが変わるからです。

落下物対策が不十分だとどうなる?

必要な落下物対策がなければ、危険が高まります。
防護棚など必要な措置がないと、落下物が下方や外側へ到達する危険が高まります。

その下に人がいれば、通行人や近隣への事故につながります。
だから人が通る場所では、落下物による危険を防ぐため、現場条件に応じた防護措置が必要になります。

メッシュシートとは

何のためにどこに付く?

メッシュシートは、足場の外面を覆う網状のシートです。
足場の外側を、網の幕で覆うイメージです。

メッシュシートは、足場外側への小物や破片などの飛来・落下を防止するために使われます。
ただし、これで重い工具まで確実に止められるわけやありません。

作業内容によっては、粉じんや塗料などの飛散を抑えるための養生にも使われます。
ただし必要な養生性能は、作業内容や使用するシートで異なります。

もう一つ、大事な注意があります。
メッシュシートを張ると、足場が受ける風の影響も大きくなります。

だから取付けや使用条件は、風荷重を含めた施工計画や製品仕様に従います。
外面を覆う設備だからこそ、風まで考えて計画するものやということです。

メッシュシートがないとどうなる?

外面が覆われていないと、外側への飛散を抑える面がありません。
小さな物や破片・飛散した粒が、そのまま外へ出ていきやすくなります。

それが近隣の建物や通行人に届けば、影響が出ます。
だからメッシュシートは、外にいる人や街への影響を減らすための覆いなんです。

幅木との役割の違い まとめ

最後に整理します。
落下物を防ぐ設備は、それぞれ位置と役割が違います。

幅木は作業床の縁で物体の落下を防ぐ設備・メッシュシートは足場外面で飛来や落下を防ぐ設備・朝顔は下方や外側への落下物を受ける防護棚です。
どれか一つですべてをまかなうのやなく、違う位置で危険を減らします。

どれを付けるかは、現場条件によって決まります。
法令では物体の落下による危険がある場合、防網や立入区域の設定など、必要な危険防止措置を講じることが求められています。

作業床の縁で物を止める幅木や手すりの役割はこちらでまとめています。

あわせて読みたい
足場の作業床・手すり・幅木は何のためにある?墜落と落下を防ぐ理由を解説 足場の上で作業していると、足元に床があって腰のあたりに手すりがある。その守りに体を預けている感覚があります。 普段は当たり前に感じて意識もしません。でもその守...

これらの設備の先には、足場の下や外にいる人がいます。
落とさない備えは、作業員だけやなく、街を歩く人まで守っています。

先輩が新人に言う「倒すなよ」は、この落とさない備えにも通じます。
物を外へ落とさないことが、あとから乗る人も下を歩く人も守るからです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

コメント

コメントする

目次