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壁つなぎとは?何のために必要か 役割と間隔の考え方を初心者向けに解説

高くそびえる足場が、風の日でも倒れずに立っている。
あれを見て、なんで倒れへんのやろと思ったことはないでしょうか。

足場には、風などによる水平方向の力がかかります。
それでも倒れずに立っているのは、足元や筋交いなどとあわせて、建物側へ壁つなぎを設けて安定を確保しているからです。

そのつなぎを担うのが壁つなぎです。
目立たない部材ですが、足場の安定を陰で支えている要の一つなんです。

私は足場を組む職人やありません。
それでも監督として、壁つなぎの位置や本数を図面と現物で確認してきた側です。

その立場から、壁つなぎを一つだけ取り上げて深く見ていきます。
何のためにあって、なぜ間隔が決まっているのかまで押さえます。

足場そのものの全体像から知りたい人はこちらを先に読んでください。

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目次

壁つなぎとは足場を支える要 結論から

先に結論を言い切ります。
壁つなぎは、足場を建物の躯体に固定して、倒壊や振れを防ぐ部材です。

躯体とは、建物を支える骨組みの本体のことです。
その動かない建物側に足場をつなぐことで、足場が安定します。

目立たない部材ですが、勝手に一本外すだけでも計画された足場の安定性を損なうおそれがあります。
陰で足場を支えている、それが壁つなぎです。

まずはこの位置づけを押さえてください。
そこから一つずつ見ていきます。

壁つなぎを含む足場を固定する部材はこちらでまとめて解説しています。

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壁つなぎはどこに付く?

壁つなぎは、足場と建物のあいだをつなぐ部材です。
建物側の所定の取付部と、足場側を壁つなぎで連結します。

だから壁つなぎは、足場だけでも建物だけでも成り立ちません。
両方をつないではじめて、支えとして働くんです。

固定の方法は、使う部材や建物の条件で変わります。
どうつなぐかは、足場の仕様や現場の条件に合わせて決められます。

なぜ壁つなぎが必要なのか

何を防いでいる?

壁つなぎが防いでいるのは、足場を外側へ動かそうとする力です。
足場には、いろんな方向から力がかかります。

代表的なのが風の力です。
高くて面の広い足場は、風を受けると外へ押されます。

作業中にも、足場にはさまざまな力がかかります。
壁つなぎは、風などによる水平方向の力を受けたときに、足場の振れや倒壊を防ぐために設けます。

振れとは、足場が揺さぶられて動くことです。
その振れを建物側で受け止めるのが、壁つなぎの役目です。

無かったらどうなる?

では壁つなぎが無いと、どうなるか。
支えを失った足場は、外からの力をまともに受けます。

壁つなぎ等による固定が不足すると、足場の振れや変形や倒壊の危険が高まります。
建物側という支えがないと、力を逃がす先がなくなるからです。

受ける風の影響も、条件によって変わります。
高さやメッシュシートの有無・周辺環境などで、かかる力は変わってきます。

だから壁つなぎは、あってもなくてもいい部材やありません。
足場が立ち続けるための、欠かせない支えなんです。

間隔はどう決まるのか

足場の種類で間隔が違う?

壁つなぎは、好きな数だけ付ければいいものやありません。
足場の種類ごとに、間隔の基準が定められています。

垂直方向と水平方向の両方に、間隔の基準があります。
労働安全衛生規則では、単管足場は垂直5m以下・水平5.5m以下、わく組足場は高さ5m未満を除き垂直9m以下・水平8m以下とされています。

くさび緊結式足場は、法規上は単管足場の規定が適用されます。
ただし製品の仕様や技術基準も確認します。

くさび緊結式足場では、支柱と腕木の交点付近に壁つなぎを設ける関係から、一般的な技術基準では2層ごとの配置が示される場合があります。
だから種類によって、基準や配置の考え方が異なるということです。

ただし、これらはあくまで基準です。
メッシュシートの有無や風荷重など現場条件によっては、基準より厳しい配置が必要になる場合があるので、公式基準や施工計画で確認してください。

位置はどう考える?

間隔だけやなく、どこに取るかも大事です。
壁つなぎは、必要な強度を確保できる取付部へ設けます。

どこに取れるかは、建物側の条件によって変わります。
取付部の位置や強度は、建物側の条件を確認して決めます。

こうした取付けの位置や方法は、思いつきで決めるものやありません。
壁つなぎの位置や取付方法は、足場の施工計画や建物側の条件を踏まえ、足場業者や関係する責任者が確認して決めます。

私は監督として、その位置が図面や施工計画どおりに取れているかを確認してきました。
決めるのは専門の判断でも、抜けがないか照合するのは管理側の役目です。

一本の重みを知る まとめ

最後に、壁つなぎの一本の重みです。
壁つなぎは、地味で目立たない部材です。

でもその一本一本が、足場を建物につなぎ止める役目を担っています。
そして足場の安定を支えるということは、そこに乗る人を支えるということです。

だからこそ、勝手に外したり間引いたりしてはいけません。
邪魔に見えても、その一本が足場の安定を担っているからです。

壁つなぎを勝手に外してはいけない理由はこちらで書いています。

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高くそびえる足場の安定を陰で支えているものの一つが、この壁つなぎです。
その支えの先には、あとから乗る多くの職人がいます。

先輩が新人に言う「倒すなよ」は、この壁つなぎ一本にも通じます。
目立たない一本が、足場と人を支えていると思って見てほしいんです。

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この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

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