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足場を組む前に現場監督が確認することは?着工前の現地チェックを解説

図面も段取りも済んだ。
あとは組むだけやと現地に立つ。

そこで図面と何かが違うことに気づく。
着工直前のこの瞬間に気づけるかどうかが、あとを大きく分けます。

私は着工前に現地を歩いて確かめてきました。
組む側やなく、組む前に目と足で確認する監督の立場です。

その立場で何度も感じてきたことがあります。
図面の上では完璧でも、現地に立つと話が違うことがあるんです。

足場そのものの全体像から知りたい人はこちらを先に読んでください。

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目次

組む前に現地で確かめるのはこの4つ 結論から

先に結論を言い切ります。
組む前に現地で確かめるのは、地面と敷地の状態・搬入と作業の余地・近隣と上空の障害物・図面と現況の一致の4つです。

机の上だけでは、見落としやすいことばかりです。
現地に立って、目と足で確かめてはじめて見えてくることがあります。

私はこの4つを確認してから、着工へ進むようにしています。
確認が不足したまま組み始めると、途中で作業が止まったり新たな安全対策が必要になったりすることがあります。

まずはこの4つを頭に入れてください。
そこから一つずつ見ていきます。

発注のときに足場屋へ伝えておくことはこちらでまとめています。

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なぜ現地確認が必要?

理由はシンプルです。
図面と現況が一致しない場合があるからです。

古い図面が残っていたり、改修などで現況が図面と変わっていたりすることがあります。
その違いに組み始めてから気づくと、手が止まります。

図面と現況の違いに組み始めてから気づくと、作業の中断や計画変更につながることがあります。
だから着工前に現地で確かめておくんです。

地面と敷地の状態を見る

足元は何を確認する?

まず見るのは足場が立つ地面です。
足場の重さは脚部に集まるので、足元が土台になります。

地面の固さや不陸を確かめます。
不陸とは、地面が平らやなく凸凹していることです。

沈下しそうな柔らかい箇所や段差がないかも見ます。
雨のあとに水がたまる場所や、排水の様子も確認します。

足場の脚部が沈下したり滑ったりするおそれがないかを確認し、必要な敷板や敷角などの措置を施工計画へ反映します。
実際にどのような脚部措置を取るかは、足場業者や施工計画と合わせて確認します。

ジャッキベースや敷板が足場の足元でどんな役割を持つかはこちらでまとめています。

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搬入と作業の余地を見る

スペースは何を確認する?

次に見るのはスペースの余地です。
足場は部材を運び込んで、そこで組む作業になります。

部材の搬入経路が確保できるかを確かめます。
荷降ろしをする場所があるかも現地で見ます。

計画した建物との離れを、現地で確保できるかも確認します。
離隔とは、建物と足場のあいだの離れの距離のことです。

足場を回すスペースと、隣地へ越境しない余地があるかを現地で確かめます。
図面では入るように見えても、現地で塀や設備に当たることがあるからです。

近隣と上空の障害物を見る

周りと上は何を確認する?

足元とスペースの次は、周りと上です。
特に上を見落とすと、大きな危険につながります。

まず横方向です。
隣地や通行への影響・樹木や庇の張り出しがないかを見ます。

そして必ず上空を見上げます。
上空の架空線や電線が足場に近くないかを、現地で必ず確認します。

架空線とは、空中に張られた電線のことです。
架空電路への接触や接近によって感電のおそれがある場合は、移設・囲い・絶縁用防護具など必要な接触防止措置を講じます。

電線付近で足場を計画するときは、足場業者や関係者と事前に確認します。
必要に応じて電力会社へ連絡し、正式な防護措置を取ります。

危険な近接を、現場判断だけで無理に進めてはいけません。
上空に電線があると分かった時点で、まず確認へ回すのが監督の仕事です。

図面と現物を照合する

図面のどこを現地と突き合わせる?

最後に図面と現地を突き合わせます。
現地で確認した寸法や位置と、図面の内容を照合します。

建物の寸法や開口部の位置を照合します。
計画された壁つなぎ位置が、現地条件と合っているかも確認します。

昇降や出入口の位置が現地で成立するかも見ます。
図面の上では取れていても、現地で塀や設備に当たることがあるからです。

計画図と現地条件を、一つずつ突き合わせて確認します。
合わないところがあれば、正式に計画を見直します。

図面のどこを見て現物と照合するかはこちらで詳しくまとめています。

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監督が着工前に歩いて確かめる まとめ

最後に整理します。
地面・スペース・周りと上・図面との照合を、現地で一度歩いて確かめます。

写真や図面だけでは、拾いきれない条件が現地にはあります。
だから私は、着工前に一度は自分の足で現場を回るようにしています。

この確認を飛ばすと、組み始めてからの計画変更や手戻りにつながることがあります。
逆にここで気づけば、着工後がぐっと楽になります。

現地を歩くのは、自分のためだけやありません。
その足場にはあとから多くの職人が乗って作業します。

先輩が新人に言う「倒すなよ」は、組む前の現地にも通じます。
着工前に一度立ち止まって確かめることが、あとから乗る人を守る一歩になるからです。

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この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

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