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足場の設置届 忘れたら是正や。10m以上60日以上で労基署に出す88条の届出を現場監督が全部教える

足場を組む段取りを立てる。
その時ふと手が止まりませんか。

これって届出いるんやったか。
あの一瞬の迷いです。

出すのか出さんのか判断がつかない。
そこで止まる現場監督は多いはずです。

今日はその迷いを一発で消します。

目次

1. 足場の届出がいるかは「高さ」と「期間」で決まる

結論。高さ10m以上かつ設置60日以上なら届出がいる

先に答えを渡します。
足場の届出がいるかどうかは二つの数字で決まります。

高さと期間です。
高さ10m以上かつ設置期間60日以上。

この両方を満たす足場は届出がいります。
片方だけでは対象になりません。

10mを超えても60日未満なら要らない。
60日を超えても10m未満なら要らない。

両方そろって初めて対象なんです。
まずこの掛け算だけ頭に入れてください。

具体例で言いましょう。
高さ12mの足場を70日間立てるとします。

これは10m以上かつ60日以上なので届出がいります。
逆に高さ12mでも30日で解体するなら要りません。

高さだけ見て慌てる人が多いんです。
でも本当は高さと期間の掛け算で決まるんです。

ここを勘違いすると判断を間違えます。
高さと期間はいつもセットで見るんです。

60日未満なら除外。まずこの2つの数字だけ覚えて帰ってくれ

大事なのが期間の数え方です。
この60日は作業した日数やありません。

足場を組んでから解体するまでの期間です。
土日も雨で休んだ日も全部この期間に入ります。

足場が立っている間はずっとカウントされる。
だから59日で解体予定でも油断は禁物です。

工程が延びて60日を超えることはよくある。
そうなったら届出対象に変わるんです。

10m以上かつ60日以上。
この二つの数字だけ覚えて帰ってください。

迷ったら労基署に一本電話して確認する。
それが一番確実で早い手です。

2. 根拠は88条。書類は機械等設置届(様式20号)

労働安全衛生法88条の機械等設置届が正体や

ではこの届出の正体は何か。
根拠は労働安全衛生法第88条です。

現場でよく言う88条申請というやつです。
正式には計画の届出と呼ばれます。

出す書類の名前も決まっています。
機械等設置・移転・変更届の様式第20号です。

足場設置届と現場では呼ばれますが中身はこれです。
名前が長いだけで難しい話やありません。

出すのは基本的に工事を仕切る側です。
つまり元請の立場の会社が届け出ます。

自分が下請なら元請と誰が出すかを確認しておく。
ここが曖昧やと出し忘れの温床になります。

提出は工事開始の30日前まで。所轄の労働基準監督署へ出す

次に大事なのが期限です。
ここを外すと全部が水の泡になります。

提出は工事開始の30日前までです。
出す先は所轄の労働基準監督署長です。

ここでいう開始日は現場全体の着工日やない。
その届出対象の足場を組み始める日です。

30日前と聞くと余裕がありそうに感じます。
でも図面や書類をそろえると案外ギリギリなんです。

添付する図面もそれなりに要ります。
足場の平面図や立面図をそろえるんです。

仮設の計画を図面に落とす手間もある。
だから期限から逆算して早めに動くんです。

そもそも誰が元請で誰が届出を出す立場なのかが曖昧な人はこっちを先に読んでほしい。

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今は電子申請が推奨されてる。紙で走り回る時代やない

昔は紙で労基署まで走っていました。
でも今は違います。

厚生労働省が電子申請を案内しています。
今はこの電子申請が推奨されているんです。

パソコンから出せるので移動の手間が減ります。
控えもデータで残るから後で探しやすい。

紙を握って走り回る時代やないんです。

3. 一番の落とし穴。つり足場と張出し足場は高さ無関係

普通の足場は10m以上が基準。でもつり足場と張出し足場は別扱い

ここからが一番の落とし穴です。
さっき10m以上が基準やと言いました。

でもそれは普通の足場の話です。
地上から組み上げる一般的な足場ですね。

そもそもつり足場とは何か。
上から吊り下げて宙に浮かせる足場です。

橋の下や鉄骨の下でよく使います。
張出し足場は建物から外へ張り出す足場です。

どちらも足元が地面にありません。
つり足場と張出し足場は別扱いなんです。

同じ足場でもルールが違います。
ここを知らずに10m未満やからと油断する。

それが出し忘れの入口になるんです。

この2つは高さに関係なく対象。ここを勘違いすると出し忘れる

はっきり言い切ります。
つり足場と張出し足場は高さに関係なく対象です。

5mでも3mでも関係ありません。
高さの数字を一切問わず届出がいるんです。

なぜこうなっているのか。
この二つは構造として危険度が高いからです。

宙づりや張り出しは落ちたら即大事故になる。
だから高さで区切らず全部対象にしているんです。

普通の足場の10mという数字が頭に残っていると。
つり足場でもつい10m未満やからと考えてしまう。

そこが一番の勘違いポイントなんです。
現場では張出し足場を軽く見がちです。

ちょっと外へ出すだけやからと。
でも張り出した瞬間に対象になります。

高さやなく形で決まると覚えてください。

4. 出し忘れたら是正が飛んでくる

届出は現場の安全を回すための最初のボタンや

届出はただの紙仕事やありません。
現場の安全を回すための最初のボタンです。

この足場が計画通り安全に組まれるか。
それを事前に行政が確認する仕組みなんです。

役所に見てもらうことに意味があります。
第三者の目が入るから抜けを潰せるんです。

だから工事の前に出す意味がある。
組んでから出しても後の祭りなんです。

順番が逆になったら意味が消えます。
最初のボタンを掛け違えると全部がずれるんです。

足場の組立て等特別教育をまだ取ってない人はこっちにまとめた。

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出し忘れると是正指導の対象になりうる。誰がいつ出すかを最初に決めとけ

そして怖いのが出し忘れです。
届出を怠ると是正指導の対象になりうるんです。

最悪は工事が止まることもある。
段取りが全部後ろにずれていきます。

私は出し忘れで現場が詰まるのを見てきました。
慌てて出しても間に合わんことがあるんです。

30日前という期限があるからです。
気づいたときには着工が目前ということもある。

そうなったら工程を組み直すしかありません。
一枚の届出のために現場全体が待つんです。

だから最初に決めておくことが大事です。
誰がいつこの届出を出すのか。

その担当と期限を先に握っておく。
そこを曖昧にしたまま工程を進めたらあかんのです。

足場の届出は登山届と同じやと思うんです。
出さずに山へ入っても登れてしまう。

でも何かあったとき誰も助けに来られません。
先に一枚出しておくだけで守られるんです。

たった一枚の紙が現場と自分を守る命綱です。
面倒がらずに先に出しておいてください。

本日もご安全に!

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この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

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