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足場図面の書き方は?描く順番とスパン割りのコツを初心者向けに解説

描く前の確認は終わった。
さあ図面や、と机に向かってふと手が止まる。

どこから線を引けばいいのか分からず固まる。
足場図をこれから描く人がまずぶつかるのがここやと思います。

足場図面も、大きな条件から順に整理して描くと進めやすくなります。
ここでは私が図面を扱ってきた経験と、一般的な計画図の考え方から、初心者が迷いにくい順番に整理します。

私は日常的に図面を扱い、足場図を読んでチェックしてきました。
足場屋として量産してきたわけやなく、監督として読み・確認する側です。

そもそも足場図面のどこを見るかから知りたい人はこちらです。

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目次

足場図面は順番に描く 結論から

先に結論を言い切ります。
私ならまず、建物と足場の配置→スパンや高さ→壁つなぎ・昇降・安全設備→寸法・凡例、の順で大きな条件から整理します。

これは正式な作図ルールというわけやありません。
初心者が迷いにくいように、大きい枠組みから決めて細かくしていく考え方です。

この順番で描くと、後戻りが少なくなります。
逆に前提を整理せず細部から描き始めると、途中で修正が増えやすくなります。

まずはこの流れを頭に入れてください。
そこから一つずつ見ていきます。

描き始める前提は?

その前に大事な前提があります。
使用する足場方式・部材・現場で必要な寸法・現場条件の確認が済んでいることが、描き始める前提です。

この前提が違うと、描いた図と実際に使う部材や現場条件が合わなくなることがあります。
順番を守っても、前提がずれていたら図面ごと崩れてしまいます。

安全設備の条件も、この段階から頭に入れておきます。
壁つなぎ・手すり・作業床・昇降・落下防護は、配置や高さの決め方そのものに影響するからです。

描く前に押さえておく確認事項はこちらで先にまとめています。

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平面図を描く

建物と足場のラインはどう描く?

私はまず平面側から、建物と足場の配置を整理するのが分かりやすいと思っています。
上から見た配置を先に固めると、全体の骨格が決まるからです。

最初に描くのは建物の外形です。
建物の輪郭を正しく描いてから、その外側に足場を回していきます。

次に足場を配置するラインを引きます。
これは建地や建枠をどの位置に並べるかを示す線のことです。

作業内容や使用する足場・現場条件を踏まえて、建物との必要な離れを確認し、足場の配置を決めます。
離れの距離のことを離隔と呼びます。

スパンはどう割り付ける?

足場の配置が決まったら、スパンを割り付けます。
スパン割りとは、支柱と支柱の間隔を割り振っていくことです。

使用する足場システムで使える部材寸法を確認し、その寸法を踏まえてスパンを割り付けます。
用意されている寸法を、現場の長さへどう納めるかを検討します。

きれいに割り切れないことも多いです。
端で余る半端が出るので、その半端をどこで処理するかを考えます。

使用するシステムや部材寸法を取り違えると、図面の割付と実際の部材が合わなくなります。
だからスパン割りは、規格や部材の確認が前提になるんです。

スパンの寸法は規格で変わります。インチ系とメーター系の話はこちらです。

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立面図・展開図を描く

段数と高さはどう決める?

平面が固まったら、立面図や展開図に移ります。
横から見た図で、足場の高さ方向を整理していきます。

使用する足場システムの高さ方向の寸法と、建物高さ、必要な作業範囲を確認します。
それらを踏まえて、段数や全体の高さを整理します。

そのうえで開口部を各面に落とします。
出入口や窓・庇の位置を、面ごとに図へ反映していきます。

平面と立面がそろうと、足場の形が立体的に見えてきます。
ここまでで足場の大きな骨格が決まります。

壁つなぎや昇降はどこに描く?

配置と高さが見えてきたら、壁つなぎや昇降設備がどこに必要になるかも計画へ反映します。
壁つなぎは、足場を建物につないで倒れや振れを防ぐ部材です。

壁つなぎの基本間隔は足場の種類によって基準があり、さらに足場の条件や風荷重などを踏まえて計画します。
実際の配置は、使用する足場の基準・メーカー仕様・施工計画で確認してください。

昇降設備や出入口をどこに設ける計画かも図面へ反映します。
人がどこから上り下りして、どこから出入りするかを落とし込みます。

昇降の位置は動線に直結します。
使いやすく安全に上り下りできる位置を、計画として押さえておきます。

壁つなぎや足元の固定部材の役割はこちらでまとめています。

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必要な寸法・凡例・安全設備をそろえる

何を記入して図面を仕上げる?

主要な配置が決まったら、記入がそろっているかを確認します。
必要な寸法・尺度・凡例・記号がそろっているかを見ます。

尺度は図面全体を把握するための情報です。
配置や製作の寸法は、図面に記入された数値を確認します。

独自の記号や表現を使う場合は、凡例を設けて意味が分かるようにします。
図面の表現方法や部材記号は、会社やシステムで異なる場合があるからです。

安全設備も、この段階で記入漏れがないか確認します。
手すり・幅木・朝顔・メッシュシートなど、計画上必要な設備が図面へ適切に反映されているかを見ます。

朝顔とは、足場の外側へ張り出して落下物による危険を防ぐ防護設備のことです。
必要な安全設備まで図面へ反映されると、現場で確認するための情報がそろってきます。

描いた図面をどう見直す 監督の目線 まとめ

描き上げても、そこで終わりやありません。
最後に描いた図面を見直します。

現場条件と照らして成立するか、施工後に現物と照合できる図になっているかを、監督の目線で見直します。
壁つなぎ・段数・昇降位置・建物との離れが、現場で本当に成立するかを確かめます。

図面の上では成立していても、現場で成り立たないこともあります。
そのズレに描いた段階で気づけると、後の手戻りが減ります。

私は図面を、描いて終わりの絵とは思っていません。
現場条件と照らして成り立ち、現物とも突き合わせられてはじめて、使える図面になると感じています。

図面に描いた壁つなぎ一本にも、足場の倒壊や振れを防ぐ役割があります。
その線の先には、出来上がった足場に乗る職人がいます。

先輩が新人に言う「倒すなよ」は、図面を描く手にも通じます。
線を一本引くたびに、あとから乗る人のことを考えて描くからです。

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この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

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