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足場図面を書く前に確認すること|使用部材・規格・建物寸法を先に押さえる

なんとなく足場図を描いて足場屋に渡したら「うちの材料と合わへんよ」と言われる。
こういう食い違いは、図面をこれから描く人ほどやりがちです。

図面自体は間違っていないのに、現物と噛み合わへんことがあります。
その多くは、描く前の確認が抜けていることから起きます。

私は日常的に図面を扱い、現物と照らしてきました。
足場図についても、監督として描く前の段取りや確認をしてきた側です。

その立場から先に言うときます。
足場図面は、いきなり描き始めたらあかんのです。

足場そのものの全体像から知りたい人はこちらを先に読んでください。

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目次

図面を書く前に確認するのはこの3つ 結論から

先に結論を言い切ります。
足場図面を書く前に確認するのは、使用する足場・現場の寸法・現場ごとの条件の3つです。

その中で、足場会社が使う部材や規格も確認します。
一つ目が使用する足場と部材と規格です。

二つ目が建物と敷地の実測寸法です。
三つ目が現場ごとの条件です。

この3つを先に押さえてから図面に入ります。
そもそも足場図面のどこを見るかから知りたい人はこちらです。

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なぜ描く前の確認がそんなに大事?

理由はシンプルです。
ここを飛ばすと、図面と現物や材料が合わなくなるからです。

図面が現場や材料と合わなければ、そのままでは組めません。
描き直しになれば、段取りもまるごと後ろへずれます。

描く前のひと手間を惜しむほど、後で手戻りが出やすくなります。
私はこの食い違いの怖さを、管理側として見てきました。

① 足場会社の使用部材と規格を確認する

何を確認する?

まず確認するのは、足場会社がどの足場システムと部材を使うかです。
今回使う足場が枠組足場なのか・くさび式なのか・単管足場なのかなど、使用する方式を確認します。

どの方式かで組み方も部材も変わってきます。
同じ種類の足場でも、使用するメーカーやシステムで部材構成が変わることがあります。

枠組足場などインチ系・メーター系の違いが関係する場合は、どちらの規格を使うかも確認します。
規格が違うと、同じ部材でも寸法が変わるからです。

足場会社が持っている部材の寸法やスパンも聞いておきます。
図面は、この規格と部材に合わせて描くのが前提になります。

図面はまず規格に合わせて描きます。インチ系とメーター系の話はこちらでまとめています。

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② 建物と敷地の寸法を確認する

建物の寸法は何を見る?

次に建物そのものの寸法を押さえます。
各面の長さ・高さ・開口部の位置を確認します。

軒や庇の出も見落とせません。
建物から張り出した部分は、足場との取り合いに効いてくるからです。

足場計画に必要な寸法は、設計図だけで判断せず現地でも確認します。
実測とは、現場で実際に寸法を測ることです。

既存建物や改修現場では、図面と現況が一致しない場合もあります。
だから足場計画に必要な寸法は、現地確認を入れておくほうが確実です。

敷地の条件は何を見る?

建物だけやなく、敷地の条件も見ます。
隣地との離れ・地面の状態・搬入経路を確認します。

地面には段差や不陸があることもあります。
不陸とは、地面が平らやなく凸凹していることです。

障害物の有無も押さえておきます。
配管や設備が多い場所では、一般論として足場の組み方に影響することがあります。

こうした敷地の条件は、図面の前提になります。
現場を見ずに描くと、敷地に収まらへん図になりがちです。

③ 現場ごとの条件を確認する

ほかに何を押さえる?

最後に現場ごとの細かい条件です。
建物と足場の離れや、作業に必要な空間を確認します。

離隔とは、建物と足場のあいだの離れの距離です。
近すぎても遠すぎても、作業や安全に関わってきます。

昇降設備や出入口をどこに設ける計画かも先に確認します。
屋根や庇との取り合いも、図面に響くところです。

高さや設置期間によっては、設置届が必要になる場合があることも頭に入れておきます。
つり足場や張出し足場を除く足場では、高さ10m以上で組立てから解体まで60日以上となるものなどが計画届の対象になります。

原則として、設置工事に着手する日の30日前までに所轄の労働基準監督署へ届け出ます。
つり足場や張出し足場は扱いが異なるので、実際の要否は所轄で確認してください。

監督が図面の前に最初にやること まとめ

最後に順番を整理します。
足場会社に使用する方式と部材を確認する。
現場で必要な寸法を確認する。
現場ごとの条件を整理する。

この順番を踏んでから図面に入ります。
描く前のひと手間が、図面と現物の食い違いや手戻りを防ぎます。

私は、なんとなく描き始めるほど後で食い違いが出やすいと感じてきました。
だから急ぐときほど、描く前の確認を飛ばさないようにしています。

その先には、出来上がった足場に乗る職人がいます。
計画と現場の条件がきちんと合っていることは、安全な足場を組むための入口やと思っています。

先輩が新人に言う「倒すなよ」は、図面を描く前から始まっています。
確認を飛ばさず組める図を描くことが、あとから乗る人を守ることにつながるからです。

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この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

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