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施主・元請・一次・二次が分からず苦労した私が教える。現場の「誰の言うことを聞くか」の答え

現場に入りたての頃。
誰の言うことを聞けばええのか分からんくて頭がこんがらがっていませんか。

施主。
元請。

一次。
二次。

呪文みたいに飛び交う言葉に潰されそうになる。
私も昔はそうでした。

今日はその頃の私みたいな後輩に本音で教えます。

目次

1. 現場で「誰の言うことを聞くか」の答えはシンプルや

施主・元請・一次・二次の関係が分からず私も最初は混乱した

現場に入りたての頃の話です。
朝礼で飛び交う言葉が全部呪文に聞こえました。

施主がどうの元請がどうの。
一次さん二次さん。

誰が偉くて誰の指示で動くのか。
さっぱり分からんかったんです。

私は自動車整備から溶接工見習いを経て現場に流れ着いた人間です。
機械のことは分かっても現場の人間関係は別世界でした。

一次の親方に言われた通りにやったら別の人に怒られる。
そんなことが何度もありました。

今は所長として元請の側に立つこともあります。
でも最初のあの混乱はよう覚えています。

分かってしまえば単純な話です。
それでも中に入ったばかりの人間にはこれが本当に見えんのです。

答えは一つ。自分に金を払う相手の言う通りに動けばいい

だから先に答えを渡しておきます。
現場で誰の言うことを聞けばええのか。

答えは一つです。
自分に金を払う相手の言う通りに動けばいい。

これだけです。
構造がどうとか契約がどうとか。

最初は分からんでも構いません。
自分の給料がどこから流れてくるか。

そこだけ見ておけば現場では迷わんのです。
理屈は後からついてきます。

2. まず全体の構造を整理する

施主は発注者。工事の金を出す人であり完成物の持ち主や

まず全体の絵を描きましょう。
一番上にいるのが施主です。

発注者とも言います。
工事の金を出す人であり完成した建物の持ち主です。

ビルを建てたい会社。
家を建てたい人。

それが施主です。
現場の金は全部ここから流れ始めるんです。

源はいつもこの一番上にあります。

元請は施主と直接契約する会社。現場全体をまとめる立場

その施主と直接契約するのが元請です。
施主から工事を丸ごと請け負う会社ですね。

現場全体をまとめる立場になります。
工程を組む。

安全を管理する。
役所への書類を出す。

現場の司令塔がこの元請なんです。
私が所長として立つのもこの元請の側になります。

一次下請は元請と契約し、二次下請は一次と契約する。これが重層構造や

そして元請一社では現場は回りません。
専門の工事をする会社を呼びます。

元請と契約するのが一次下請です。
その一次がさらに人手を集めるために呼ぶのが二次下請です。

一次は元請と契約する。
二次は一次と契約する。

施主から元請へ。
元請から一次へ。

一次から二次へ。
金と仕事が上から下へ順番に流れる。

これが建設現場の重層構造なんです。

3. 混乱の正体は「指示が誰から来るか」

施主の要望も元請の判断も全部現場に降りてくるから混乱する

ここまでは絵で分かります。
やっかいなのはここからです。

現場が混乱する正体は指示の出所にあります。
施主がこうしたいと言う。

元請がこう納めたいと言う。
一次の親方はこう動けと言う。

その全部が現場に降りてくるんです。
つい声の大きい人の言うことを聞いてしまう。

すると後で全然違う人に怒られる。
私が新人の頃にやらかしたのが正にこれでした。

でも自分が二次なら、話を聞くべきは自分と契約した一次や

でも落ち着いて考えたら答えは決まっています。
自分が二次下請なら聞くべきは自分と契約した一次です。

施主が偉かろうが元請が上やろうが関係ない。
自分に仕事と金を回してくれる相手は一次です。

その一次の指示で動く。
これが筋なんです。

飛び越えて元請や施主の声で勝手に動いたらどうなるか。
指示の流れがぐちゃぐちゃになります。

現場で怒られないための立ち回りはこっちにも書いた。

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施主とは基本的に直接話さない。話が二重になると現場が壊れる

だから私は施主とは基本的に直接話さないと決めています。
これは施主を軽く見ているんやありません。

むしろ逆です。
施主への話は元請がまとめて受ける。

それが一番きれいに収まるからです。
現場の人間が一人ずつ施主に直接話し出したらどうなるか。

言うことがバラバラになる。
話が二重三重になって現場が壊れるんです。

だから外に向けた口はひとつにまとめる。
これが現場を守るための割り切りなんです。

4. 元請がポンコツでも、割り切って回す

自分に金を払うのは元請や。だから元請の指示で施工する。それでいい

ここで私の割り切りを正直に話します。
一次で入っていた頃の私の考え方です。

自分に金を払うのは元請や。
だから元請の指示で施工する。

それでいいんです。
施主が腹の中で何を思っているか。

そこを一次の私が忖度し始めたらきりがない。
金の出所を辿れば指示の出所も見えてくる。

だからシンプルにそこだけ見ていたんです。

元請がどれだけ頼りなくても、そこに文句を言い出したらきりがない

正直に言えば元請が頼りない現場もありました。
判断が遅い。

指示がぶれる。
現場をまるで分かっていない。

そういう元請に当たると腹も立ちます。
でもそこに文句を言い出したらきりがないんです。

頼りない元請の下でも現場は回さなあかん。
文句を飲み込んで手を動かすほうが早い。

これも現場を回すための割り切りでした。
元請を選べる立場に私はいませんでした。

選べんものに腹を立てても体力を削るだけです。
だから割り切って自分の持ち場に集中したんです。

指揮命令系統をシンプルに保つ。それが現場を回すコツや

結局これに尽きます。
指揮命令系統をシンプルに保つ。

誰の指示で動くかを一本に絞る。
それが現場を回す一番のコツなんです。

あちこちの声を拾い過ぎたら潰れます。
自分に金を払う相手。

そこだけ見て動けばいい。
迷ったら金の流れを思い出すんです。

ちなみに頼りない元請に当たったとき現場がどれだけ地獄になるか。
その本音はまた別の記事でじっくり書きます。

現場の指示系統は川と同じやと思うんです。
水は上から下へ順番に流れていく。

一本の川筋なら濁らずにきれいに流れる。
でもあちこちから勝手に水を引き込んだらどうなるか。

流れが乱れて濁って氾濫するんです。
自分はどの川筋の下流にいるのか。

それさえ分かっていれば流されずに立っていられます。

本日もご安全に!

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この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

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