図面通りに作った。
なのに現場で収まらない。
図面が絶対やと信じてた頃の私はこれで何度も固まりました。
でもそれは私が下手やったからやない。
図面通りが通用せんのは現場の当たり前なんです。
今日はその話をさせてください。
1. 結論:CAD上の「完璧」は現場には存在しない
先に言い切ります。
図面通りに作ればピタッと収まる。そんなものは机上の空論です。
CADの画面の中では確かに完璧に収まってる。
でも現場はそんなに優しくない。
- 建築からの寸法違い。
- コンクリートの打設誤差。
こういうイレギュラーはあるあるどころかしょっちゅう起きます。
図面の数字と現場の数字はズレてて当たり前。
まずそこを腹に落としてください。
2. 鉄則:他人の数字は信じるな。重要寸法は「自分の目」で確認しろ
ここで一番大事な鉄則を教えます。
他人の数字をそのまま信じたらあかん。
「〇〇ミリで上がってます」
現場でよく飛び交う言葉です。
でもこれを鵜呑みにして作ると痛い目を見ます。
その人の計り方が甘いかもしれん。
そもそもそこがもう狂ってるかもしれん。
現場の鉄則は自分の見たものしか信じないことです。
基準になる重要な寸法。
これだけは必ず最初に自分のスケールで当たる。
この一手間を惜しんだ日に限って現場は牙をむくんです。
3. ゼロクリアランスの悲劇。プレハブでボルトが入らない絶望
図面を絶対と信じた時の典型的な悲劇があります。
工場でプレハブしてきっちり製作してくる。
図面通りやから完璧なはず。
でも現場に持っていくと数センチ合わない。
ボルトの穴がどうやっても通らない。
あの絶望味わった人ならわかりますよね。
原因は設計段階の隙間ゼロ設計にあることが多い。
いわゆるゼロクリアランスってやつです。
現場の歪みを一切考慮してない図面。
紙の上ではぴったりでも現場の歪みが入った瞬間物理的に入らんのです。
4. 切る、擦る、ねじ伏せる。見栄え良く収める「現場合わせ」の極意
じゃあ合わなかったらどうするか。
答えは一つです。
現場合わせですり合わせるしかない。
文句を言っても現場は一ミリも進みません。
図面が悪い設計が悪い。
そんなん言うてる間に手を動かすんです。
削って、切って、時には強引にねじ伏せる。
そうやって収めていく。
ただしここからがプロの領域です。
強引に収めてもそれを顔に出さない。
最後は最初からこの寸法でしたって涼しい顔で見栄え良く仕上げる。
苦労の跡をあえて見せない。
この収め方ができて初めて一人前なんです。
5. 現場のカンペ(トラブルを乗り越えるための相棒と知識)
現場合わせは腕一本じゃできません。
削って切ってねじ伏せるには頼れる相棒がいります。
その現場合わせを支えるのは力負けしない一台です。
最初の相棒選びで後悔せんための話はこっちにまとめてます。

そして強引に収めようとした時ボルトが噛み込んだり折れたりすることもある。
そんな時は嘆いても始まりません。
折れ込みを物理でねじ伏せるリカバリー術はこっちが効きます。

6. 最後に:イレギュラーを笑って収めるのが職人
最後に後輩のあなたへ。
図面通りにいかないことをいちいち嘆かんでください。
ズレてるのが当たり前。
合わないのが現場。
そう腹をくくれた人から強くなります。
大事なのはそのイレギュラーを笑って収められるかどうか。
想定外を面白がれる余裕があなたを本物の職人にするんです。
図面はあくまで目的地を示す地図です。
でも実際に歩く道には地図にない石ころも水たまりもある。
それをひょいと避けて進める人が現場を制するんですよね。
その足腰一緒に鍛えていきましょう。
本日もご安全に!

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