また怒鳴られた。
今日も何がダメやったのか正直よくわからんかった。
現場に立って一年目。
私は毎日そんな顔で家に帰ってました。
もし今あなたが同じ気持ちなら少しだけ私の話を聞いてほしいです。
現場がきつい理由は図面と現実のギャップにある
先に言うときます。
現場仕事がきついのはあなたの根性が足りんからやない。
図面に書いてあることと目の前の現実がズレてる。
そのズレを埋める作業を誰も丁寧に教えてくれへんのです。
だから理不尽に怒られてる気がする。
私もずっとそうでした。
その正体をこれからひとつずつ話していきます。
整備士から来た私を待ってたのは「サイズの壁」だった
私はもともと自動車整備士でした。
工具の扱いには自信があった。
ボルトのサイズかて体が覚えてる。
8、10、12、14、17、21。
このあたりのスパナを目をつぶってでも掴める自信があった。
でも現場に来てその自信は一日で崩れます。
「そのサイズ うちにないぞ」
現場で使うのは8、10、13、16、20、22。
微妙にしかし決定的に違うたんです。
整備の世界では当たり前やったものがここでは通用せえへん。
スパナの種類からしてもう別物です。
たったこれだけのこと。
でもこれが初日の私を絶望させました。
自分の武器やと思てたものがいきなり使えなくなる。
あの感覚わかる人にはわかりますよね。
用語が一個もわからない。板挟みの地獄
サイズだけやない。
もっとこたえたのは言葉でした。
建築の用語。
機械の用語。
飛び交う会話が私には外国語にしか聞こえへんかった。
自動車整備で使てた言葉とまるで別物です。
同じ「ものづくり」でもこんなに世界が違うんかと。
上からは指示が飛んでくる。
でも意味がわからんから動けへん。
かというて職人さんに聞き返すと何でそんなことも知らんのやと睨まれる。
上と現場の間で私はただ突っ立ってました。
あれが板挟みってやつです。
整備の技術は確かに体に染みてた。
でもものづくりの現場はそれとは全く別の言語で回ってた。
その差を私は毎日肌で思い知らされたんです。
理不尽の正体は「知らない」だけだった
ここまで読んで気づいた人もおると思います。
私が怒られてた理由。
それは能力やのうてただ「知らんかった」だけなんです。
現場のサイズを知らない。
現場の言葉を知らない。
その状態で放り込まれたら誰かて怒られます。
逆に言えばです。
先に知っておけばあの理不尽の大半は避けられた。
私が当時ほしかったのは根性論やない。
「これだけ先に頭に入れとけ」という一枚のカンペでした。
現場メモの歩き方【カテゴリ別・案内所】
ここからは実際の地図です。
今のあなたに効く順に入口を並べときます。
気になった扉から開けてください。
全部読まんでも今いる現場で必要なとこだけでええ。
まず資格で身を守れ
現場で最初に自分を守るのは根性やのうて資格です。
一枚あるだけで任される仕事も守られる命も変わってきます。
どの資格から取ればええか分からんなら先にここや。
順番を間違えると休日と金を無駄にする。

夏の現場は倒れてからでは遅い。
先に頭へ入れといてほしい。

倒れた仲間に駆け寄った人間から死ぬ。
その理由を知らんまま現場に立たんといて。

知らずに刃を替えてる人が多い。
実はそれ違法や。

材料と規格で迷いをなくせ
ものづくりは材料を知らんと話にならん。
規格でつまずくと丸一日が飛びます。
配管の規格で手が止まるならこれを手元に置いといてほしい。

ステンやから錆びんと思てたら痛い目に遭う。
の使い分けと塩素の恐怖-169x300.jpg)
バルブを一個間違えるだけで現場が止まる。

切る・削る道具を相棒にしろ
道具は選び方で相棒にも凶器にもなります。
最初に手に取る一台で職人人生の色が変わる。
切断の相棒をどれにするか迷うならまずここ。

一番使う道具が一番人を傷つける。
使いこなす前に読んでほしい。

最初の一台で工具箱の一生が決まる。
私は選び方をしくじって後悔した。

溶接の勘所
溶接は覚えることが山ほどある世界です。
まずは体を痛めん一点から入っておいてください。
溶接の後に目が焼けて夜眠れん。
あれは防げる。

現場のトラブルはこう切り抜ける
図面通りにいく現場なんてほぼありません。
詰んだ時の逃げ道を先に持っておくかどうかで差がつきます。
図面に描いてないもんで現場は詰む。
先を読む頭の使い方を置いとく。

図面通りにいかんのが現場や。
ねじ伏せ方をまとめた。

ボルトが折れて頭が真っ白になる前に逃げ道を知っといてほしい。

最後に
現場がきついのはあなたが弱いからやない。
まだ地図を渡されてないだけです。
私は初日 地図なしで荒野に放り込まれた。
だからあなたには先に地図を渡しておきます。
一歩ずつでええ。
その荒野は必ず自分の庭になります。
本日もご安全に!

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