MENU

「ガチャ取って?」の”あれ”が分からん。現場用語が会社と地域でバラバラで詰んだ見習い時代と15年経っても勉強な話

あれ取って。
そう言われて手が止まったことはありませんか。

あれってどれや。
見習いの頃の私は毎回これで固まっていました。

道具の名前が分からんだけで何もできん。
あの背中に汗が伝う感じです。

今日はその話を新人のあなたにさせてください。

目次

1. 「あれ取って」の”あれ”が分からん地獄

見習いの頃あれ取ってで固まった。道具の名前が分からんと何もできん

現場に入りたての頃の話です。
先輩にあれ取ってと言われる。

でもそのあれが何か分からないんです。
指をさされても自信が持てない。

これかなと手を伸ばして違うと怒られる。
その繰り返しで頭が真っ白になりました。

道具の名前が分からんと本当に何もできません。
指示の一つも動けんのです。

あの固まる瞬間は今でも覚えています。
新人はまずここで心が折れかけるんです。

でも安心してください。
それは誰もが通る最初の壁なんです。

これから現場に来る君に一番伝えたいことはこっちに書いた。

あわせて読みたい
これから現場に来る君へ。稼げる世界やけど怪我だけはするな。現場監督が最後に伝えたいこと これから現場に来ようとしている君へ。稼げるらしいけど危なくないんか。 そう思って足踏みしていませんか。私はずっと現場はいいぞと背中を押してきました。 でも最後...

結論から言う。現場用語は分からんくて当たり前や

だから先に言うておきます。
現場用語は分からんくて当たり前です。

あなたの頭が悪いんやありません。
覚えていないのが普通なんです。

現場の言葉には独特のクセがあります。
教科書にも載っていない呼び方だらけです。

だから知らんのは恥やない。
まずそこで肩の力を抜いてください。

知らんことを前提にすれば怖くありません。
そこから一つずつ覚えていけばいいんです。

2. 正式名称と全然違う。現場の呼び方という魔物

電線を引っ張る道具をメッセンジャー。レバーブロックをガチャと言う

現場の言葉が手強いのはここです。
正式名称と全然違う呼び方をするんです。

たとえば電線を通すときに使うワイヤーがあります。
これを私の現場ではメッセンジャーと呼びます。

CD管やPF管の中を通す配線のガイドのことです。
正式にはジョイント式通線ワイヤーと言います。

もう一つ有名なのがレバーブロックです。
荷締めや吊りに使うレバー式の道具ですね。

これを現場ではガチャと呼ぶんです。
レバーブロックと言うより先にガチャが飛んできます。

ガチャという音からついた呼び名です。
理屈が分かると案外覚えやすいものです。

位置決めの仮溶接キーをコッター。白い防護服はタイベック(製品名が一般名称になったやつ)

まだあります。
部材の位置決めや固定に使うキーがあります。

これを現場ではコッターと呼びます。
初めて聞いたら何のことか分かりません。

そして極めつけがあの白い防護服です。
使い捨てのつなぎを現場ではタイベックと言います。

実はこれデュポンという会社の製品名です。
製品名がそのまま一般名称になったんです。

ホッチキスや宅急便と同じ理屈ですね。
もとは商品名やのにみんなが普通名詞として使います。

しかも会社や地域で呼び方がバラバラ。唯一の正解がないから覚えようがない

ここが一番やっかいなところです。
同じ道具でも会社や地域で呼び方がバラバラなんです。

こっちの現場でガチャが別の現場では違う呼び名になる。
呼び方に唯一の正解がありません。

だから一つ覚えても次の現場で通じないことがある。
覚えようにも土台がぐらぐらなんです。

これでは新人が混乱して当たり前です。
正解のない暗記ほどしんどいものはありません。

だから丸暗記しようと気負わんでいい。
その場その場で覚えていけば十分なんです。

3. 15年やった私でも全部は言えん

見たら分かるが名前がパッと出てこんものも山ほどある

ここで正直に白状します。
私は現場を15年以上やってきました。

それでも全部の用語は言えません。
見たら分かるんです。

これはあれやなと手は動く。
でも名前がパッと出てこんものが山ほどあります。

体は覚えているのに口が追いつかない。
ベテランでもこんなものなんです。

現場の道具は数え切れんほどあります。
全部を完璧に言える人間なんておらんのです。

ベテランでもそうなんや。見習いが分からんのは当たり前。恥じることやない

考えてみてください。
15年やった人間でも全部は言えんのです。

なら入りたての新人が分からんのは当然です。
見習いが分からんのは当たり前で恥じることやない。

分からん自分を責めんでください。
それはあなたの能力の問題やありません。

現場の言葉がそもそもそういうものなんです。
だから安心して知らんと言えばいい。

知ったかぶりのほうがよほど危ない。
知らんと言えるのは強さなんです。

4. 私は聞きまくって生き延びた

恥を捨てて「それ何すか」と聞いた。自分の会社やなく他社の人にまで聞いた

では私がどう乗り越えたか。
答えは一つだけです。

恥を捨てて聞きまくったんです。
それ何すかと素直に聞いた。

自分の会社の先輩だけやありません。
応援や合同の現場で一緒になった他社の人にまで聞きました。

知らんまま分かったふりをするのが一番危ない。
だから頭を下げて一つずつ拾ってきたんです。

聞いた相手はたいてい嫌な顔をしません。
むしろ丁寧に教えてくれるものです。

聞ける奴が伸びる。
これは私自身がそうやってきた実感です。

現場は死ぬまで勉強や。聞いて拾って自分のものにし続けるしかない

最後にたどり着いた答えがあります。
現場は死ぬまで勉強やということです。

用語も技術も次から次に新しいものが出てきます。
一生かけても覚え終わることはありません。

だから聞いて拾い続けるしかない。
その繰り返しでしか前に進めません。

終わりがないからこそ面白いんです。
覚えるほど現場が広がっていきます。

でもそれは苦しいことやありません。
拾うたびに現場が少しずつ味方になっていくんです。

分からんことが減るほど現場が楽しくなる。
それが続ける力にもなるんです。

何者でもなかった私が腕を磨いて這い上がった話はこっちに書いた。

あわせて読みたい
高卒で漢字も書けない私が現場で食えてる。腕さえ磨けば社会不適合でも大丈夫やと言い切る 正直に白状します。私は今でも漢字がまともに書けません。 自分の手帳を人に見られるのが恥ずかしい。そんな大人が現場にいます。 それが私です。でもそんな私が今パソ...

現場用語は方言と同じやと思うんです。
土地が変われば言葉も変わる。

よそ者は最初どうしても戸惑います。
でも一つずつ覚えて使ううちに馴染んでいく。

分からんと言える人間から順にその土地の言葉を覚えるんです。
だから今日も恥を捨てて聞いてください。

本日もご安全に!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

コメント

コメントする

目次