MENU

グラインダーの刃の交換は「無資格」じゃ違法。自由研削といし特別教育を受けない奴の末路

ちょっとそこの刃ぁ替えといて。
現場でこう頼まれたことありませんか。

実はあの一言、無資格の若手にやらせたら違法なんです。
今日はその話をさせてください。

目次

1. 導入:現場で「ちょっとそこの刃ぁ替えといて」と気軽に若手に頼む風景

現場でよくある風景があります。
先輩が若手にこう言うんです。

そこのグラインダーの刃、替えといて。
ごく普通の光景ですよね。

でもこれ、実は明確な違法行為なんです。
それを知ってる人間が現場に少なすぎる。

グラインダーの砥石を替える。
たったこれだけの作業です。

ナットを緩めて砥石を外して新しいのを付ける。
それだけの単純な手作業に見えますよね。

なのに国が定めた資格がいる。
なんでか。

その理由をこれから順番に話していきます。
これは知らんでは済まされん話なんです。

2. 「自由研削といし特別教育」のリアル

グラインダーの刃の交換には資格がいります。
自由研削といし特別教育というものです。

労働安全衛生法第59条。
そして労働安全衛生規則第36条第1号。

ここで砥石の取替えや試運転の業務には特別教育が義務付けられてるんです。
法律で決まってる話です。

なんでただの刃の交換にそこまでするのか。
砥石という道具の正体を知ればわかります。

砥石は陶器と同じなんです。
硬く見えて実はもろい。

そして目に見えないヒビが入ってることがある。
これが一番怖いんです。

だから特別教育では打音検査を習います。
砥石を軽く叩いてその音でヒビを見抜く。

澄んだ音なら無事。
濁った音なら中にヒビが入ってる証拠です。

ヒビの入った砥石をそのまま付けたらどうなるか。
あるいはその機械の許容回転数に合わん砥石を付けたらどうなるか。

グラインダーは毎分1万回転を超えて回ります。
その遠心力でヒビから一気に砕け散る。

割れた砥石の破片が散弾銃のように顔面へ飛んでくるんです。
数十メートル飛ぶこともある。

素人がこれを知らずに刃を替える。
それは爆弾の信管を素手で触ってるのと同じなんです。

刃の破片が飛んできたら一貫の終わりです。

目を守る防具の重要性は溶接の時と全く同じなんです。

あわせて読みたい
溶接で夜中に砂が入ったような絶望。アーク目を防ぐ対策と防具のリアル 昼間はなんともなかった。なのに夜中目に砂をすり込まれたような激痛で飛び起きる。 溶接をやる人なら一度は通る道ですよね。私も何度もあの夜を過ごしました。 今日は...

3. 安全パトロールと元請けの目

今の現場は昔とは違います。
なぁなぁで済んでた時代はもう終わったんです。

昔は誰が刃を替えても誰も何も言わんかった。
でも今は違います。

ゼネコンの安全パトロール。
元請けの監督の目。

これがとにかく厳しい。
無資格の人間がグラインダーの刃を替えてる。

それが見つかったらどうなるか。
一発で現場から叩き出されます。

その人間だけやない。
会社ごと出入り禁止になることもある。

そうなったら会社の信用が吹っ飛ぶんです。
今まで築いた元請けとの関係が砥石一枚で終わる。

次の仕事が来なくなる。
たった一人の無資格作業が会社全体の飯の種を奪うんです。

資格の講習は数時間で終わります。
費用も知れてます。

それをケチって会社の看板を潰す。
そんな割の合わん話はないんです。

知らなかったでは済まされません。

現場で怒られる一番の原因はいつだって準備不足と知ったかぶりです。

あわせて読みたい
現場で怒られる原因は「準備不足」。知ったかぶりを辞め、早朝出社に切り替えた現場監督のリアル 現場で怒られてばかりで嫌になる。職人さんとのコミュニケーションが苦手で現場に行くのが億劫だ。 そんな風に悩んでいませんか。私も昔は毎日怒鳴られて胃を痛めてまし...

4. もし事故が起きたら(労災の恐怖)

一番考えたくない話をします。
もし事故が起きたらどうなるか。

無資格の若手が刃を替えた。
その砥石が回転中に割れて破片が目に飛んだ。

若手が片目を失明する。
こうなった時、知らなかったでは済まされません。

無資格でやらせてたという事実が残るんです。
これは重大な労災です。

現場監督や事業者の責任問題に一気に発展します。
無資格作業をさせてたとなれば労働安全衛生法違反です。

違反すれば6月以下の懲役または50万円以下の罰金という罰則もある。
最悪の場合、送検されることもある。

そして被災した若手への損害賠償。
失明ともなればその額は途方もないものになります。

講習費用とその日の日当。
それをケチっただけで会社を傾かせる賠償に化けるんです。

若手の人生も会社の未来も。
両方を一枚の砥石が壊すんです。

5. 結論:たかが刃の交換と甘く見るな

グラインダーの刃をただの消耗品と思ってませんか。
違います。

あれはいつ爆発するかわからん爆弾と同じなんです。
たかが刃の交換。

そう甘く見た人間から痛い目を見ます。
資格を取る時間は数時間です。

費用もたいした額やない。
それをケチった代償はあまりにもデカい。

自分の目。
若手の人生。
会社の看板。

全部が天秤の反対側に乗ってるんです。
正しい知識と資格を持った人間だけがあの刃に触る資格がある。

これは脅しやなくて法律であり現場の現実です。
もしまだ資格を持ってないなら。

次の仕事の前に必ず講習を受けてください。
本日もご安全に!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

コメント

コメントする

目次