チェーンバイス式は確かに強い。
でもそれ一台で現場が回ると思ってませんか。
そう思ってる人ほど、大事な場面で手が止まります。
今日はその話をさせてください。
1. 導入:太物にはチェーンバイス式(定置式)が最強だ
太物の配管を切るなら定置式が最強です。
それは間違いない。
固定力も切り口の綺麗さも、手持ちでは勝てません。
そこは何度でも言います。
でも現場はそれだけやないんです。
定置式には、致命的な弱点が一つある。
持ち運べないことです。
あれは据え置いて使う機械。
決まった場所に材料を運んできて切る。
つまり定置式が力を出せるのは、材料を機械のところまで持って来れる時だけなんです。
現場には、それができん場面が山ほどある。
機械を運べない。
材料も動かせない。
そういう絶対領域が必ず出てくるんです。
そこで手持ちの充電式が主役になります。
定置式が一歩も入れん場所で、こいつだけが仕事をする。

2. 足場の上と天井裏:定置式を持ち込めない空間での無双
一番分かりやすいのが足場の上です。
考えてみてください。
あの狭い単管の上に、重い定置式を担ぎ上げられますか。
無理です。
落としたら下の人間に当たる。
そもそも足場板の上に据える場所がない。
天井裏も同じです。
配管が縦横に走ってる、あの隙間。
体を捻じ込んで入る空間に、定置式は絶対に入りません。
こういう場所で効くのが手持ちの充電式です。
軽い。
コードがない。
片手で構えて、その場でスパッと切れる。
電源を探す必要もない。
延長コードを這わせる手間もない。
足場の上まで電源を引くのが、どれだけ面倒か。
やった人間なら分かりますよね。
その段取りの時間が丸ごと消えるんです。
機動力が、そのまま作業時間の短縮になる。
3. 改修工事の既設撤去:入り組んだ既設配管を火花を出さずに切る
もう一つ、充電式が輝く場面があります。
改修工事の既設撤去です。
古い配管を撤去する時。
狭い場所で、入り組んだ既設の管を切っていく。
ここでグラインダーを使ったらどうなるか。
火花が飛び散ります。
改修現場はたいてい、周りが動いてる建物です。
埃も溜まってる。
火花一つで火災報知器が鳴る。
最悪、火事です。
だから火気養生をガチガチにやらなあかん。
不燃シートを張って、消火器を用意して、火の番を置く。
この養生の手間が、とにかく時間を食うんです。
セーバーソーも選択肢ですが、あれは振動がでかい。
既設の配管が古いと、揺れで他の部分まで傷める。
その点、手持ちバンドソーは火花ゼロ。
振動も少ない。
火気養生がまるごといらなくなる。
養生にかけるはずやった時間と材料費が、そっくり浮くんです。
4. 充電式工具の進化:今の18Vや36V/40Vmaxは昔のおもちゃじゃない
昔の充電工具を知ってる人は、こう思うかもしれません。
充電式なんてパワーが足りん、と。
その考えは、もう古いです。
今の18V。
そして36Vや40Vmax。
これは昔のおもちゃとは別物です。
太物は定置式に任せるとして。
現場で出てくる普通のパイプやアングルなら、充電式で十分に切れます。
しかも片手で扱えるバランスになってる。
重心が握りやすい位置にきてるんです。
だから狭い場所でも狙った線で切れる。
バッテリーの持ちも上がりました。
一日の作業で電池切れに泣くことも減った。
予備を一本ポケットに入れとけば、まず困りません。
この機動力が生むのは、結局のところ時間の節約です。
コードを気にせず、その場で切って、すぐ次に移る。
一回一回は小さな差でも、一日で何十回と積み重なる。
その積み重ねが、定時に帰れるかどうかを分けるんです。

5. 結論:定置式と手持ち式。どっちが優れているかの議論は素人だ
たまに現場で聞く議論があります。
定置式と手持ち、どっちが上か。
はっきり言います。
その議論をしてる時点で素人です。
どっちが優れてるかやない。
どっちも要るんです。
太物を拠点で切るなら定置式。
足場の上や天井裏、既設撤去なら手持ち。
切る相手と場所で、使う道具が決まる。
それだけの話なんです。
片方しか持ってない人間は、必ずどこかで手が止まります。
定置式しかなければ足場の上で詰む。
手持ちしかなければ太物で刃を折る。
両方を現場に揃えて、状況で持ち替える。
それができて初めてプロと呼べるんです。
道具を一本に絞るのは、財布を軽くするようで実は重くしてる。
適材適所で使い分ける人間が、一番速く現場を回します。
本日もご安全に!

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