図面を加工屋に出した。
そのあとで問い合わせの電話が鳴る。
ここの寸法がありません。この基準どこですか。
出す前にひと目見ておけば防げた確認ばかりなんです。
私は図面を加工屋に出す側です。
出図する前に何を見ておくかの話をします。
図面は発注先が迷わないように隅から隅まで確認してから出す
先に言い切ります。
発注先が迷わないように隅から隅まで確認する。
出す前のこのひと手間で作り直しはかなり減ります。
逆にここを飛ばすと後で何倍もの時間を取られるんです。
出図はゴールやありません。
その図面で相手が迷わず作れて初めて仕事になるんです。
だから出す前に自分の目で通す。
これが出図する側の最低限やと思っています。
出図前に確認すること
では具体的に何を見るのか。
加工屋から確認が来るのはたいてい決まった場所です。
私の経験だと確認の電話はほぼこの四つに集まります。
一つずつ見ていきます。

寸法の書き忘れはないか
まずは寸法です。
寸法の書き忘れは確認が来る定番なんです。
製作に必要な寸法が読み取れなければ加工屋は確認せざるを得ません。
そこの寸法が分からないから手を止めて聞いてくるんです。
自分では入れたつもりでも一つ二つ抜けるものです。
だから出す前に製作に必要な寸法が抜けていないかを目で追います。
材料屋へ材料そのものを頼むときに必要な情報はこの記事にまとめています

寸法の基準は読み取れるか
次が基準です。
基準が読み取りにくいのも確認が来やすいところなんです。
どこを起点に寸法を追うのか。
それが読み取りにくいと加工屋は迷います。
寸法が入っていても基準の関係が読み取りにくければ確認が必要になります。
数字がそろっているかだけやなく基準が分かりやすいかまで見ます。
寸法の基準をどこに取るかの考え方はこの記事にまとめています

溶接指示は曖昧になっていないか
溶接がある図面はここも見ます。
溶接指示の曖昧さは問い合わせのもとなんです。
必要な溶接位置や方法が図面や溶接記号から読み取れるか。
そこが曖昧だと加工屋は判断できません。
溶接記号の細かい読み方はここでは触れません。
ただ指示がはっきり伝わる形になっているかは出す前に確かめます。
注意書きが使い回しで意味不明になっていないか
見落としやすいのが注意書きです。
注意書きの使い回しで意味不明になることがあるんです。
前の図面の注記をそのまま流用する。
すると今回の図面に合わない指示が紛れ込んでいたりします。
書いた本人は気づかなくても読む側は混乱します。
注意書きが今回の内容と合っているか。
ここも一つずつ確かめます。
なぜチェックを飛ばすと作り直しになるのか
ここで正直な失敗を書いておきます。
私はチェックを飛ばして痛い目を見たことがあるんです。
急いでいるときほど確認が抜ける
まず言えるのがこれです。
急いでいるときほど確認が抜ける。
早く出さないと間に合わない。
そう思うと目を通す工程を飛ばしたくなるんです。
でも急いで出した図面ほど後で戻ってくることがあります。
確認を飛ばした分がそっくり手戻りになって返ってくるんです。
ノーチェックの横流しが手戻りを生む
私自身の反省があります。
ノーチェックの横流しが作り直しを生むんです。
急いでいたとき設計から上がってきた図面をそのまま加工屋へ流しました。
自分で確かめずに横流ししたんです。
結果は作り直しでした。
一度目を通していれば気づけたはずのところで引っかかったんです。
これは図面を描いた人の問題やありません。
確認せず流した私の問題です。
だからチェックは要ると痛感しました。
出図する側として心がけていること
その失敗があってから意識していることがあります。
出す側としての心構えの話です。
自分が出すのは簡単なものでも確認は省かない
正直に言うと私が出図するのは簡単なものが中心です。
複雑な設計をしているわけやありません。
自分が出す図面はほぼ大丈夫やと思っています。
それでも確認は省きません。
簡単なものほど気を抜きます。
その油断が抜けを生むと知っているから最後まで目を通すんです。
発注先が迷わない図面にする
もう一つ心がけているのがこれです。
発注先が迷わない図面にすること。
自分が読めるかやなくて相手が迷わず作れるか。
その目線で最後にもう一度見直します。
出した図面の先には作る人がいます。
その人が手を止めないで済む一枚にして出したいんです。
まとめ。ひと手間の確認が作り直しを防ぐ
もう一度整理します。
図面は発注先が迷わないように隅から隅まで確認してから出す。
寸法の書き忘れ。
基準の読み取りにくさ。溶接指示の曖昧さ。注意書きの使い回し。
私が受けてきた確認はこの四つが多かったです。
出す前にここを見ておくと書き忘れや読み違いによる手戻りを減らせます。
急いでいるときほど飛ばしたくなる。
でもその横流しがいちばん高くつくんです。
曲げ加工で完成寸法のまま頼むと足りない話はこの記事にまとめています

出図前のひと手間は面倒に感じます。
でもその数分が後の大きな手戻りを防ぐんやと思います。

コメント