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架設通路とは何か。現場の仮設の通り道を種類から勾配のルールまで現場監督が全部教える

毎日その通路を通っています。
資材もそこを運んでいます。

でも架設通路って正確に何やと聞かれる。
そうなると急に言葉に詰まりませんか。

私も長く現場にいてこれでした。
足元にあるのに正体を説明できんのです。

今日はその足元の通り道を一緒に確かめます。

目次

1. 架設通路とは。毎日通ってるのに説明できない通り道

結論。工事期間中に人や資材が通るために仮設される通路のことや

先に答えを渡します。
架設通路とは工事期間中に人や資材が通るために仮設される通路のことです。

工事が終われば外す一時的な通り道ですね。
建物の本設の廊下や階段とは違います。

現場の間だけ架けて使い解体する。
だから架設という言葉がつくんです。

スロープも仮設の階段も全部これに含まれます。
毎日当たり前に踏んでいるあれのことなんです。

現場に入ればまず世話になるのがこの通路です。
資材も人もここを通らんと始まりません。

仮設やからこそ安全のルールがきっちり決まっている

ここで勘違いしやすい点があります。
仮設やからと適当でええわけやありません。

むしろ逆です。
一時的なものやからこそ基準が細かく決まっています。

労働安全衛生規則で架設通路の基準が定められているんです。
勾配や手すりに具体的な数字がある。

ただの板や桟橋やないんです。
ルールを満たして初めて使える通路になります。

私も新人の頃はただの通り道やと思っていました。
でも先輩に基準を叩き込まれて見方が変わった。

仮設こそ気を抜いたらあかん場所なんです。
一定の規模の架設通路は労基署への設置届もいる。その条件はこっちにまとめた。

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2. 架設通路の種類。傾斜路 登り桟橋 仮設階段

スロープ状の傾斜路。資材を転がすようにも使う

まず一つ目が傾斜路です。
いわゆるスロープですね。

段差をつけずになだらかに上り下りする通路です。
一輪車や台車をそのまま転がして運べます。

段がないぶん資材の運搬に強いんです。
重い荷を載せてスッと押して上がれる。

その代わり滑りやすさとの戦いになります。
だから勾配のルールが効いてくるんです。

傾斜路は資材を運ぶ心強い味方です。
でも急にしすぎると一気に凶器に変わるんです。

高い所へ登る登り桟橋。折り返しながら上がっていくやつや

二つ目が登り桟橋です。
高い所へ登るための傾斜の通路ですね。

現場でジグザグに折り返して上がっていくあれです。
外部足場沿いによく架かっています。

これも段差のないスロープ状です。
だから資材を担いだまま上まで運べる。

高さ8m以上の登り桟橋には7m以内ごとに踊場を設けます。
一気に登らせず途中で平場を挟むんです。

踊場は休む場所やなく安全のための区切りです。
落ちても一段で止めるための平場なんです。

仮設階段。人の上り下りが多い動線に使う

三つ目が仮設階段です。
これは名前の通り段のついた通路です。

人の上り下りが多い動線で活躍します。
踏面が水平やから足を置きやすい。

だから昇り降りの安全性は一番高いんです。
人の往来がメインの場所では階段が優先されます。

運搬はスロープ。
人は階段。

使い分けが現場の段取りなんです。
どれを選ぶかは現場の広さと動線で決まります。

狭くて階段が置けないならスロープや登り桟橋。
人の往来が多いなら仮設階段を選ぶんです。

3. ただの通路やない。勾配と手すりの安全ルール

勾配には基準がある。急すぎる通路は認められん

ここからが定義の肝です。
架設通路には勾配の基準があります。

勾配は原則30度以下と決められています。
これより急な通路は原則として認められません。

急すぎる坂は登るだけで危ない。
荷を持っていればなおさら転びます。

さらにもう一段細かいルールがあります。
勾配が15度を超えるものには踏桟などの滑止めを設けます。

15度を超えたら滑り止めの桟をつける。
これで足が滑って転ぶのを防ぐんです。

30度と15度。
この二つの角度をまず頭に入れてください。

体感やと30度でもかなりの急坂です。

滑り止めや手すりの規定。墜落を防ぐための決まりや

もう一つが墜落を防ぐ設備です。
通路の端から落ちたら大事故になります。

だから墜落の危険がある箇所には手すりを設けます。
高さ85cm以上の手すりが基準です。

さらにその下に中桟をつける決まりもあります。
上の手すりだけでは体がすり抜けるからです。

これらの数字は労働安全衛生規則で定められています。
うろ覚えで組んだら基準を外すんです。

たて坑内の長い通路には踊場の規定もあります。
一気に落ちる距離を作らんための決まりです。

足場の組立てや通路まわりで命を守る特別教育はこっちにまとめた。

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4. 足元の通路が現場の命綱や

毎日通るからこそ基準を満たしてないと事故に直結する

最後に一番伝えたいことです。
架設通路は毎日必ず通る場所です。

だからこそ基準を外すと事故に直結します。
勾配が急すぎる。

手すりがない。
滑り止めがない。

そのどれか一つでも人は簡単に落ちます。
毎日通うぶん危険にさらされる回数も多い。

当たり前に踏んでいる場所ほど怖いんです。
慣れは油断を生みます。

だから基準という物差しで毎回見るんです。
その一手間が自分の身を守るんです。

面倒でも渡る前にざっと見る癖をつける。
それだけで防げる事故がたくさんあるんです。

基準は縛りやなく身を守る味方なんです。

正体を知ると足元の通路の見え方が変わる

そして正体を知ると景色が変わります。
今まで何となく通っていた通路。

それが勾配や手すりの基準の塊やと分かる。
すると自然に目が行くようになるんです。

この勾配は急すぎへんか。
手すりはちゃんとあるか。

その視点が持てたら一人前です。
基準を知る者が現場で一番安全に動けるんです。

足元を見る目は一日では育ちません。
数字を知ってから歩くと現場の景色が変わります。

正体を知ることが一番の安全装置なんです。

架設通路は現場に架ける仮の橋やと思うんです。
橋は渡れれば何でもええわけやありません。

きちんと基準を満たした橋だけが人を安全に運ぶ。
足元の一本の橋を侮らんことです。

その橋の正体を知って毎日渡ってください。

本日もご安全に!

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この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

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