片手にカメラ、もう片手に大きな黒板。
一人の現場で工事写真を撮ろうとすると、黒板を立てかける場所すら見つからないことがあります。
私も工事写真は一人で撮ることがほとんどでした。
公共工事や補助金関連の工事も含めて自分で撮ってきた立場から、一人で使いやすいホワイトボードの選び方を書いていきます。
一人で撮るなら手持ちの小型ホワイトボード 結論から
工事写真を一人で撮るなら、片手で持てる小型のホワイトボードが扱いやすい選択肢です。
工事黒板とは、写真に一緒に写し込んで場所や作業内容を示す札のことを言います。
なぜ一人だと黒板に困る?
大きな黒板は、撮るたびに置き場所を探す手間がかかります。
地面に置けば字が読みにくくなり、立てかける場所がない所では撮影そのものが止まってしまいます。
二人いれば一人が黒板を持てば済む話です。
一人の現場では、その持ってくれる人がいません。
私はどうしていた?
一人で撮ることがほとんどだったので、私は小型のホワイトボードを使っていました。
一人で撮るなら片手で扱える小型が楽です。
土牛の伸縮式ホワイトボードD-1はどんな道具?
私が使っていたのも、こういう手持ちの小型ホワイトボードです。
その一例として、土牛産業の伸縮式ホワイトボードD-1を紹介します。
どんな特徴がある?
伸縮するシャフトが付いた手持ちのホワイトボードで、柄を伸ばしてボードを被写体の近くに添えられます。
シャフトを縮めればコンパクトになり、現場へ持ち運びやすい作りです。
書く面は白で、水性マーカーで書いて消せます。
イレーザー付きのマーカーが付属していて、書き直しもその場で済みます。
書く面はシールタイプで、用途に合わせて貼り替えて使えます。
予備のシールも1枚付いています。
ボードやシャフトの寸法は販売店によって表記が少しずつ違います。
印刷されている記入欄の内容も含めて、購入前に確かめておくと安心です。
気になる人は商品ページで仕様を確かめてみてください
何を書くのに向いている?
私が黒板に書いていたのは、場所・日時・施工内容です。
このくらいの基本の項目なら、小型のボードでも収まりやすいと思います。
黒板は写真が何者かを名乗るための情報です。
図面の表題欄が図面の身分証なら、黒板は写真の身分証のようなものです。
図面の身分証にあたる表題欄の見方はこちらで解説しています

どんな現場に向いていてどんな現場に向かない?
向いているのはどんな現場?
一人で工事写真を撮る現場には向いています。
作業しながら写真も撮る中小の現場や、持ち歩く道具を少しでも減らしたい人にも合います。
気をつけることは?
ボードが小さい分、書ける量は限られます。
小型のホワイトボードは書ける量が限られます。
工事名・工種・寸法など記入する項目が多い工事では、足りないことがあります。
工種とは、土工やコンクリート工のように工事を種類で分けた呼び方です。
何を書くかは発注者や工事の決まりで変わるので、使う前に確認してください。
公共工事では、写真管理基準の中で黒板の扱いが示されています。
国土交通省の土木工事で使われる写真管理基準(案)では、工事名・工種等・測点(位置)・設計寸法・実測寸法・略図のうち必要事項を記載した小黒板を、文字が判読できるよう被写体とともに写し込むとされています。
写真管理基準とは、工事写真の分類・撮影箇所・撮影頻度などを定めた基準です。
もう一つの注意点は字の大きさです。
小さいボードは引きの写真だと字が読めなくなることがあります。
私はよく「引きと寄りを多めに撮っておいて。そうすれば後でどうにかなる」と伝えてきました。
引きで場所を見せ、寄りで黒板の字と中身を見せるようにセットで撮っておけば、後から必要なカットを選べます。
電子小黒板アプリとどっちがいい?
電子小黒板とは、撮影と同時に黒板の情報を写真へ電子的に書き込む仕組みです。
私も電子小黒板のアプリを使っていましたが、面倒な面もありました。
便利さと手間の両方があるので、どちらが正解とは言えません。
対象工事の決まりに合っていることを確認したうえで、自分の撮り方に合う方を選んでください。
伸縮する棒でも危ない場所には差し出さない
伸縮式ならではの注意は?
棒が伸びると、少し離れた所にもボードを差し出せます。
だからといって開口部・稼働中の設備・重機や吊荷の近く・足場の外側などへ、ボードを差し出して撮るのはやめてください。
撮影より安全が先です。
安全が確保された位置から撮り、難しい場合は現場の責任者に相談します。
道具は現場を楽にするためにある まとめ
工事写真を一人で撮るなら、手持ちの小型ホワイトボードは扱いやすい選択肢です。
ただし書ける量には限りがあるので、何を書く決まりになっているかを先に確認しておきます。
道具を選ぶのは、現場で慌てないための準備の一つです。
決まりを確かめてから選べば、撮るたびに黒板の置き場所で迷う時間は減らせます。
現場で慌てないために道具と知識を先回りで揃える話はこちらです

道具は腕の代わりにはなりませんが、足りない手の代わりにはなってくれます。
一人の現場なら、その一本の手が撮影の段取りを少し軽くしてくれます。
本日もご安全に!

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