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レシプロソーの替刃でカネを溶かすな。鉄工用と木工用(釘入り)の選び方

安いからとりあえずこの替刃でいいか。
そう思って箱を掴んでませんか。

その数百円の節約が一番高くつくんです。
今日はその話をさせてください。

目次

1. 導入:機械のパワーを殺すのも活かすのも最後は「刃」だ

レシプロソーの性能を決めるのは本体やないんです。
最後は刃です。

どれだけ高い本体を握ってても刃が合ってなければただの箱。
これは何度でも言います。

現場でよく見る光景があります。
本体には何万もかけてる。

なのに替刃は一番安いやつを選ぶ。
一本200円か300円の安物です。

それで硬いもんを無理やり切ろうとする。
結果、一本また一本と折れていく。

一本の値段は安い。
でも一日で10本折ったらどうですか。

それだけで数千円が消えるんです。
しかも刃を切らしたらそこで現場が止まる。

買いに走る往復で平気で1時間が飛びます。
その1時間後ろの職人が全員手待ちなんです。

人工で計算したら刃代どころの損やない。
安物をケチった数百円が、万単位の損に化けるんです。

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2. 鉄工用ブレードの罠:薄物用と厚物用の違い

鉄工用の刃をみんな一括りにしてます。
でも鉄工用の中にも種類があるんです。

分かれ道は山数いわゆるTPIです。
1インチの中に刃がいくつ並んでるかという数字ですね。

ここで多くの人が勘違いしてます。
細かい刃ほど何でもよく切れる、と。

それは違うんです。
金属用はだいたい14山から24山あります。

この中で薄物と厚物を使い分けるんです。
薄い鉄板や全ネジみたいな薄物には細かい山。

18山や24山の刃を選びます。
逆に厚いアングルやチャンネルには粗い山。

14山あたりの厚い刃を選ぶんです。
刃厚も違います。

薄物用は0.9mmくらい。
厚物用は1.3mmくらいでしっかり厚い。

やってはいけないのがこれです。
細かい薄物用の刃で分厚いアングルを切ろうとする。

どうなるか。
細かい刃は厚物に食い込みません。

切り粉の逃げ場もない。
だから刃と材料が擦れるだけになる。

摩擦で一瞬にして刃が焼けます。
青く変色した刃はもう切れ味が死んでます。

用途を間違えてるから替えても替えても同じことが起きる。
一本500円の刃を5本連続で焼く。

たった一箇所の切断で2500円がドブに消えるんです。

薄物用と厚物用。
この違いを知らんだけでそんな損をします。

3. 木工用ブレードと「隠れ釘」の恐怖

次は木工用です。
これは解体現場で一番怖い話をします。

木工用の刃は山が粗いんです。
5山から10山くらい。

木の繊維をガンガン切るにはこれが速い。
でも解体でこの刃をそのまま使うのは自殺行為なんです。

なんでか。
古い木造には必ず釘やビスが隠れてます。

柱の裏。
下地の奥。
コーススレッドが打ち込まれてる。

外からは一切見えません。
そこに木工用の裸の刃がノーガードで突っ込む。

釘に当たった瞬間です。
刃が木っ端微塵に飛びます。

木工用の刃は金属に対して脆すぎるんです。
一発でバキンといく。

運が悪けりゃ折れた刃が跳ねて顔に飛んでくる。
カネの損だけの話やないんです。

怪我のリスクまで背負う。
だから解体で選ぶ刃は決まってます。

釘入り対応です。
10山から18山くらいのバイメタルの刃を選ぶ。

これは釘に当たっても簡単には折れんように出来てます。
隠れ釘のある解体で木工用の裸刃を使う。

これだけは絶対にやめてください。

4. 解体屋が愛する「バイメタル」の強さ

ほな、なんでプロはバイメタルを箱買いするのか。
理由は単純です。

一番カネがかからんからなんです。

バイメタルは胴の部分がしなる素材で出来てます。
そして刃先にはコバルト入りのハイス鋼。

つまり、折れにくくてしかも硬い。
安物みたいに一発でポキッといかないんです。

値段は高いです。
安物の何倍もする。

でも計算してみてください。
安物を一日10本折る。

対してバイメタルは一日1本か2本で済む。
一本の値段が3倍でも本数が5分の1ならはるかに安いんです。

しかも折れんから現場が止まらない。
買いに走る1時間のロスも消える。

もっと硬い相手なら超硬チップの刃もあります。
これはバイメタルの10倍もつと言われてます。

初期投資は高い。
でも結果的に一番カネも時間もかからんのです。

これがプロがバイメタルを箱で抱える理由です。
目先の一本の値段で選ぶ人は月末に必ず泣きます。

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5. 結論:刃選びは現場の段取りそのものだ

刃選びはただの消耗品選びやないんです。
現場の段取りそのものです。

切る相手に刃を合わせる。
これが全てなんです。

薄物には細かい薄物用。
厚物には粗い厚物用。
解体の隠れ釘にはバイメタル。

それだけのことです。
用途違いの刃で無理やり切ろうとする。

その時間はまるごと無駄になります。

刃が焼ける。
刃が折れる。
買いに走る。
後ろが手待ちになる。

数千円の刃をケチっただけで何時間も溶けていく。
どっちが高くつくか考えるまでもないですよね。

刃は切る前に選ぶもんです。
現場に着いてから慌てたらあかん。

その日に何を切るか。
それを頭に入れて刃を揃えてから車を出す。

段取りができてる人だけがカネも時間も無駄にせずに済むんです。
本日もご安全に!

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この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

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