初めて管理側に立った日のことです。
今まで毎日見ていたはずの現場がまるで違って見えました。
同じ現場。
同じ職人。
同じ材料。
なのに目に入ってくるものが昨日までと変わっていました。
手を動かす側から見る景色と、全体を回す側から見る景色は別ものやったんです。
職人から管理になると見える景色が変わる
職人から管理する側に回ると何が変わるのか。
ひとことで言えば景色です。
職人から管理になると見える景色がまるで変わります。
手を動かす側から現場全体を回す側へ立ち位置が移るんです。
楽になるわけやないです。
残業も増えました。
それでも管理でしか味わえない達成感があります。
そこは職人時代には手が届かなかったものでした。
職人のときと管理で何が一番変わったのか
職人だった頃の私はまず自分の受け持ちを、きれいに仕上げることに集中していました。
目の前の仕事にのめり込んでいたんです。
管理になってからは見る範囲が一気に広がりました。
全員がスムーズに動く段取りとかかるコストと、現場全体の出来を考えるようになりました。
自分一人の出来やなく現場全体の流れを見る。
その視点は職人のときには持っていなかったものです。
なぜ全体で考えるようになるのか
管理をやってみて一人だけがうまく動いても現場全体は流れんと分かりました。
誰かが手待ちになればそこから予定がずれることもあります。
だから管理は全員の動きを見ます。
段取りが噛み合って初めて現場が流れるんです。
そこにコストの視点も乗ってきました。
いくらかけてどこまで仕上げるかまで考えるのが管理する側の仕事になりました。
職人を管理する側のジレンマとは
管理はいい景色ばかりやないです。
上がって初めて分かるしんどさもあります。
その一つが職人との板挟みです。
職人の言い分は分かるのになぜ厳しく言うのか
職人の言いたいことは私にも分かります。
自分がその立場にいたからです。
でも管理者はそれだけでは動けません。
職人の言い分は分かる。それでも管理する側としてダメなことはダメと言わなあかん。
分かっているのに厳しいことを言う。
この立場は思っていたよりずっとこたえました。
次はお前が職長なと言われたときの責任の重みはこの記事で語っています

自分も職人だったからこそ難しいことは何か
元職人だからこそ職人の気持ちが分かります。
ですがその分かることが逆に効いてきます。
気持ちが分かるのに止めなあかん。
共感できてもそのまま通すわけにはいかん場面があります。
職人上がりの管理はここで揺れます。
知らなければ割り切れることが知っているから割り切れんのです。
職人と管理、どっちが楽なのか
正直な話をします。
楽さだけで言えば答えははっきりしています。
管理になって残業はどう変わったのか
職人だった方が楽やったと思います。
これは管理を経験した今でも変わらん実感です。
私が管理していた頃は工事が動いている間は現場につきっきりでした。
準備や計画は現場の動きが落ち着いてからやることが多かったんです。
だから残業が増えました。
手を動かす苦労とはまた違う疲れがありました。
職人時代とは別の重さです。
同じ現場仕事でも背負うものが変わったんです。
それでも管理を続ける意味はあるのか
ではしんどいだけかというとそうやないです。
楽やない先にちゃんと意味があります。
その意味を感じられるかどうかで管理の見え方は変わります。
しんどさの向こうにあるものを次に話します。
現場監督や施工管理のしんどいリアルはこの記事にまとめています

管理になって一番よかったのは達成感
管理を続けてよかったと思える瞬間があります。
それは達成感です。
全員が笑顔で終われる現場とは
段取りが全部噛み合う日があります。
職人が手待ちなく動いて予定どおりに進む。
そして全員が笑顔で終われる現場を回せたときの達成感。
これは職人時代には味わえなかったものでした。
自分一人がうまく仕上げた喜びとは種類が違います。
現場全体をうまく運べたという手応えなんです。
この感覚を一度知ると管理のしんどさに意味が生まれます。
楽やないけどやってよかったと思えるんです。
管理はどんな人に向いているのか
管理になってからは昨日うまくいかなかった段取りを次はどう直すか。
そんなことを毎日考えるようになりました。
うまく流れなかった日ほど次の手を練ります。
その繰り返しの中で少しずつやり方が身についていきました。
私は毎回違う段取りを考えて改善していくところに管理の面白さを感じました。
職人とは違う視点で現場を見てみたい人にはこういう仕事もあると伝えたいです。
何者でもなかった私が一段ずつ登ってきた全記録はこの記事です

まとめ
職人と管理の話をまとめます。
職人から管理になると見える景色が変わります。
自分の手元から現場全体へ視点が移ります。
楽なのは職人やったと思います。
管理は残業も増えるし職人との板挟みもあります。
それでも全員が笑顔で終われた現場の達成感は別ものでした。
その手応えは職人時代には味わえなかったものです。
職人と管理はどちらが上という話やありません。
立っている場所と見える景色が違うだけなんです。
管理する側へ回るか迷っているなら、職人とはまったく違う景色があることだけは伝えておきたいです。
私はしんどさも増えました。
それでも全員で現場を終えたときの達成感は管理をやったから知れたものでした。
本日もご安全に!

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