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SS400とは|溶接で一番使う鉄の特徴と 発注・材料取りで気をつけること

私が発注する鉄はSS400が一番多いです。
いわゆる普通鋼なんです。

溶接をしていたころも基本はSS400でした。
次に多いのがSUS304という感じです。

それくらい当たり前に使ってきた材料です。
でも一番よく使うからこそ発注や材料取りでつまずきます。

SS400とは何かと聞かれたら答えられます。
それでも上手に頼めるかどうかは別の話なんです。

先に結論だけ言うておきます。
SS400は私が現場で一番よく使ってきた普通鋼です。

だからこそ普通ゆえの弱点と材料取りの勘所を押さえておきたいんです。
今日はそこを発注する側の目線で整理します。

目次

SS400は私が一番使ってきた普通鋼|だからこそ弱点と材料取りを押さえる

もう一度はっきり書きます。
SS400は私が現場で一番よく使ってきた普通鋼です。

材質の指定がない仕事でもSS400が候補になることは多いです。
それくらい身近な標準材なんです。

安くて入手しやすく形状もそろっています。
だから架台でも枠でも板物でも幅広く使えます。

ただし普通やからこその弱点もあります。
そこと材料取りの勘所を押さえておけば発注で損をしません。

順番に見ていきます。
まずSS400が何なのかから始めます。

SS400とは(一般構造用圧延鋼材)

SS400はJIS G 3101の一般構造用圧延鋼材に分類される鋼材です。
SSはSteel Structureの頭文字とされ規格上の名称は一般構造用圧延鋼材です。

よく聞かれるのが400の意味です。
SS400の引張強さはJISで400〜510N/mm²と規定されていて400はその下限を表します。

成分の決め方にも特徴があります。
CやMnには規定値がなくPとSの上限が規定されている一方で機械的性質が規定されています。

だから成分の自由度が高い反面用途によっては注意も要ります。
細かい数値は改訂もあるので最新のJISで確認してください。

規格上は鋼板・鋼帯・形鋼・平鋼・棒鋼など幅広い形状が扱われます。
だから板から棒まで同じSS400の名で頼めるんです。

SS400が現場で選ばれる理由

SS400が使われる理由はシンプルです。
入手性と価格と形状の豊富さのバランスがいいからです。

板・形鋼・平鋼・棒鋼まであらゆる形状で手に入ります。
価格も比較的安定していて頼みやすいです。

一般的な製缶や構造物で広く使われている材料でもあります。
ただし重要な溶接構造ではSM材など別の規格が使われることもあります。

私自身も発注する鉄はSS400が一番多いです。
溶接していたころも基本はSS400でした。

次によく使うのがSUS304でした。
それでも量でいえばSS400が圧倒的に多かったです。

SS400で気をつけること(普通ゆえの注意)

ここからが普通ゆえの注意点です。
SS400は身近に見えて何にでも最適というわけやありません。

さっき書いたとおり成分は厳密には決められていません。
重要な溶接構造や強度を厳しく見る用途では鋼種の見直しも考えます。

強度や精度を厳密に求める用途や熱処理を前提にする用途ではSS400でいいか一度立ち止まります。
熱処理でしっかり硬さを出したいなら別の鋼種が向くこともあります。

それともう一つ大事なことがあります。
SS400と材質記号を言えば全部が決まるわけやありません。

同じSS400でも板厚・形状・表面状態・後工程で扱いは変わります。
記号は入口であってそこから先は用途で詰めるものなんです。

発注と材料取りで泣かないために

ここで発注する側の本音を書きます。
SS400そのものより材料取りで痛い目を見ることが多いんです。

過去に大きな板物を作っていたころの話です。
2000×5700の曲げの材料取りに泣かされたことがあります。

曲げがあると必要な材料の取り方が一気に難しくなります。
図面の寸法だけ見て頼むと材料が足りなかったり無駄が出たりします。

そのとき強く思ったことがあります。
設計と材料取りが噛み合わんと材料費や手間が跳ね上がります。

設計を責めたい話やありません。
設計と材料取りが早い段階でつながればもっと安く作れるのになと感じただけです。

歩留まりや定尺からの取り方をここで細かく計算はしません。
そこは別記事にまとめます。

材料取りで損せんために発注で何を伝えるかはこっちにまとめました。
材料屋との打ち合わせの型やと思ってください。

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SS400を頼むとき・SUSと混ぜるときの注意

SS400を頼むときにもうひと押し確認したいことがあります。
表面の状態です。

同じSS400でも熱間圧延材やみがき材など流通形態や表面状態で扱いが変わります。
ここは深入りせず入口だけ示します。

SS400も熱間圧延の黒皮か冷間仕上げの磨きかで買い方が変わる。
表面状態から迷うならここを先に読んでほしいです。

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もう一つ気をつけたいのが他の金属との組み合わせです。
SS400はあくまで鉄なんです。

SS400は鉄やからステンレスと組み合わせるときは相性に注意が要ります。
鉄とステンレスを安易に接触させると思わぬトラブルにつながることがあります。

その理屈と実例はここでは深掘りしません。
詳しくは関連記事で確認してください。

SS400は鉄やからSUSと混ぜると厄介や。
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まとめ

SS400は私が現場で一番よく使ってきた普通鋼です。
広く流通していて使いやすい一般構造用鋼材です。

だからこそ普通ゆえの弱点と材料取りの勘所を押さえておきます。
強度や精度を厳密に求めるなら一度立ち止まることも忘れんようにします。

SS400は献立でいう白いご飯みたいなものです。
たいていの料理に合う定番やけど白ご飯だけで全部はまかなえません。

何に添えてどう出すかで役者は変わります。
普通の鉄やからこそ何に使うかを自分で決めて頼むのが一番強いんです。

本日もご安全に!

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この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

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