アンギラス取って。
現場でそう言われて頭が真っ白になったことはありませんか。
私はありました。
整備士から現場に来た初日の話です。
アンギラスって何や。
そんな工具は教わったことがない。
でも実はよく知っている道具やったんです。
今日はその????の話をさせてください。
1. アンギラス取って。その一言で私は固まった
整備士時代はウォーターポンププライヤーで覚えてた。現場でアンギラスと言われ????だった
私はもともと自動車整備士でした。
そこから建設やプラントの現場へ移った人間です。
整備士時代に覚えた工具があります。
ウォーターポンププライヤーです。
パイプや金具をつかむあの挟む工具ですね。
正式名称でしっかり頭に入れていました。
ところが現場に来たある日のことです。
ベテランのおっさんがアンギラス取ってと言う。
アンギラスってなんや。
私の頭は完全に固まりました。
何のことか本当に分からんかった。
教科書に載っていた名前が通じない衝撃です。
自動車から溶接工そして現場へ渡った私の全記録はこっちに書いた。

結論。現場で当たり前に呼ぶ名前は実は商品名が多い。しかも呼び名は場所で変わる
種明かしをします。
アンギラスとはウォーターポンププライヤーのことでした。
同じ道具やったんです。
呼び名が違うだけで頭が真っ白になっていた。
そして先に結論を言います。
現場で当たり前に呼ぶ名前は実は商品名が多い。
しかも呼び名は会社や地域や前職現職で変わる。
だから覚えようにも唯一の正解がないんです。
だから最初に戸惑うのは当たり前です。
私みたいに前職があればなおさらなんです。
ガチャや現場用語で詰んだ見習い時代の話はこっちに書いた。

2. タイベックもユンボも実は商品名やった
白い防護服のタイベックはデュポンの商品名。使い捨てつなぎの代名詞になってる
まず今回の主役から行きます。
あの白い防護服です。
現場ではタイベックと呼びますよね。
使い捨てのつなぎの代名詞になっています。
でもこれ実は商品名なんです。
タイベックはデュポンという会社のブランドです。
一つのメーカーの製品名やのにです。
みんなが白い防護服そのものの名前として使っている。
私も昔はタイベックが正式名称やと思っていました。
知ったときはへえと声が出ました。
現場歴が長い人ほど案外知らんものです。
毎日使う名前ほど疑わんからです。
ユンボもテプラもそう。元は一つのメーカーのブランドが一般名称になった
同じ例はまだあります。
土を掘るユンボを知らん現場の人間はいません。
でもユンボも元は建機の商品名でした。
正式には油圧ショベルやバックホーと言います。
事務所でよく使うテプラもそうです。
ラベルを作るあの機械ですね。
テプラはキングジムの商品名です。
他社製でもテプラ作ってと言われるんです。
潤滑剤のCRCや5-56もこの仲間です。
商品名がそのまま総称になった典型なんです。
言われてみればどれも一社の名前です。
それが道具そのものの名前になっている。
これ商標の普通名称化っていう名前がついてるらしい。現場は特にこれが多い
面白いのがここです。
この現象にはちゃんと名前がついているらしい。
商標の普通名称化というやつです。
商品名がいつの間にか一般名称になってしまう現象ですね。
へえそんな名前がついてるんやと私も感心しました。
そして現場は特にこれが多いんです。
道具も資材も商品名で呼ぶことばかり。
だから正式名称を知らんまま使っている人も多いんです。
私もその一人でした。
現場で覚えた呼び名を疑いもせず使っていたんです。
3. なぜ呼び名がバラバラなのか
会社や地域で違う。前職と現職でも違う。だから唯一の正解がない
ではなぜこんなに呼び名がばらけるのか。
理由は単純です。
会社や地域で呼び方が違うからです。
同じ道具でも現場が変われば通じないことがある。
さらに私のように前職と現職でも違います。
整備の呼び名と現場の呼び名がまるで別物やった。
だから唯一の正解というものがありません。
正解がないものは暗記のしようもないんです。
新人が混乱するのも他業種から来た人間が戸惑うのも当然です。
むしろ戸惑わんほうがおかしいくらいです。
正解が一つやない世界なんですから。
整備の世界と現場の世界。同じ道具でも呼び方の文化が違うんや
私はこれを身をもって味わいました。
整備の世界には整備の呼び方があります。
現場の世界には現場の呼び方がある。
同じウォーターポンププライヤーでも文化が違うんです。
前の職場の正式名称が新しい職場では通じない。
それは自分が悪いんやありません。
ただ言葉の文化が違うだけの話です。
だから恥じる必要なんて全くないんです。
4. 名前は一つずつ拾えばいい
分からんくて当たり前。私も????になりながら一つずつ覚えた
だから声を大にして言います。
呼び名が分からんくて当たり前です。
私もアンギラスで????になりました。
そこから一つずつ拾ってきただけです。
これはあの道具のことかと確かめる。
一つ分かればまた一つ現場が身近になる。
その積み重ねでしかありません。
ベテランもみんなそうやって覚えてきたんです。
最初から全部知っていた人間なんていません。
みんな????からのスタートやったんです。
こういうのは死ぬまで勉強や。恥を捨てて聞いて拾っていけばいい
最後にたどり着く答えはこれです。
こういうのは死ぬまで勉強やということです。
道具も呼び名も次から次に出てきます。
覚え終わる日は一生来ません。
だから恥を捨てて聞いて拾っていけばいい。
それ何すかの一言が全部の入り口になります。
知ったかぶりは現場で一番損をします。
素直に聞ける人間が結局は得をするんです。
分かったふりをするより百倍ましなんです。
聞いて拾える人間から現場に馴染んでいくんです。
道具の呼び名は各地のあだ名と同じやと思うんです。
本名は一つでも土地ごとに違うあだ名で呼ばれる。
あだ名を知らんうちはよそ者です。
でも一つずつ覚えれば仲間の輪に入っていける。
だから今日もへえと言いながら一つ拾ってください。
本日もご安全に!

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