図面の面にRa6.3と書いてある。
古い図面では三角がいくつも並んでいる。
新人の頃はこの記号の意味が分かりませんでした。
でもこれは面をどれくらいなめらかに仕上げるかの指示なんです。
私は図面を読み書きして加工屋に出す側でもあります。
表面粗さと仕上げ記号の見方を話します。
表面粗さは面のなめらかさの指示。知らないと仕上げの程度が分からない
先に言い切ります。
表面粗さは面をどれくらいなめらかに仕上げるかの指示です。
同じ削った面でもツルツルとザラザラがあります。
その仕上げの程度を数値で決めているのが表面粗さなんです。
ここが分かっていないと困ります。
記号を知らないと仕上げの程度が分からないんです。
どこまで仕上げればいいのか。
その指示を読めないと面をどう仕上げるか判断できないんです。
表面粗さ(Ra)とは何か
図面ではRaという記号をよく見ます。
まずこのRaの意味からいきます。
Raは面の凹凸を数値にしたもの
削った面を拡大すると細かい凹凸があります。
Raは面の凹凸を数値にしたものです。
その凹凸を平均して数値で表したのがRaなんです。
Raは算術平均粗さと呼ばれる代表的な指標です。
単位はμmで示されます。
面のザラザラ具合を目でなく数字で伝えるための記号なんです。
数字が小さいほどなめらか
読み方はシンプルです。
数字が小さいほどなめらかです。
Raの数字が小さいほど凹凸が小さくツルツルに近づきます。
大きいほど凹凸が残ったザラザラの面になります。
ここで気をつけたいことがあります。
数字が小さいほどよい面という意味やありません。
その面に求められる仕上げは部品の機能で決まります。
どの数値を指定するかは設計の判断なので指示された値に従うんです。
なおRa以外にRzといった指標もあります。
記号によって意味が違うのでRaなのか別の記号なのかを見て読みます。
昔の三角記号との違い
古い図面を見ると数値やなく三角が並んでいることがあります。
この三角記号についても触れておきます。
旧図面には三角記号が残っている
旧図面には三角記号が残っていることがあります。
▽やその数で粗さの程度を表していた時代の記号です。
昔は逆三角の数で仕上げの程度を示していました。
三角が多いほどなめらかという表し方だったんです。
その後の改正で数値で表す方式に変わりました。
現行のJISでは三角記号は使われていません。
古い図面を読むときは注意する
ただし現場には古い図面が残っています。
機械は寿命が長いので旧記号の図面に出くわすことがあるんです。
だから古い図面を読むときは注意します。
三角記号を見たら昔の粗さ指示だと分かっておく。
新しい図面はRaなどの数値。
古い図面は三角記号を見ることもある。
両方を知っておくと戸惑いません。
古い記号と新しい記号の対応を自分の判断で決めつけないことも大事です。
判断に迷うときは規格や設計に確認します。
図面の変更履歴や新旧の見分け方はこの記事にまとめています

表面粗さの指示が抜けると困る
表面粗さも指示が抜けると後で困ります。
これは加工屋とのやり取りで実際に起きるんです。
指示がないと仕上げが判断できない
指示がないと仕上げが判断できないんです。
どこまで仕上げればいいのか読み取れません。
削ったままでいいのか。
さらに仕上げるのか。
指示がないと加工屋は決められないんです。
だから表面粗さの指示が要る面には忘れず入れます。
特に精度や機能が要る面ほど大事なんです。
抜けていると確認の連絡が来る
指示が抜けているとどうなるか。
加工屋から確認の連絡が来ます。
この面の仕上げはどうするのか。
それが分からないと作業も見積もりも止まるからです。
そして抜けを見つけても自分で決めないことです。
仕上げが読み取れないときは設計に確認してから進めます。
加工屋に出す前に指示の抜けを確認する話はこの記事にまとめています

まとめ。表面粗さは面のなめらかさ。新旧の記号を読めるように
もう一度整理します。
表面粗さは面をどれくらいなめらかに仕上げるかの指示です。
Raは面の凹凸を数値にしたもので数字が小さいほどなめらか。
ただし小さいほどよいのやなく求められる値は機能で決まります。
古い図面には三角記号が残っていることがあります。
現行JISでは使われませんが古い図面では見ることもあるので知っておくと安心です。
そして指示の抜けにも気をつけます。
仕上げの指示がないと加工屋が判断できないので設計に確認して埋めるんです。
面取りやRの指示の考え方はこの記事にまとめています

表面粗さは小さな記号一つです。
でもその一つで面の仕上げが決まる。
だから読めて指示できるようにしておくんです。

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