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見習いや若手を育てて分かったこと|職人技を言語化する難しさを職業訓練指導員が語る

自分ができることを人に教える。
やってみると想像以上に難しいです。

自分の手は勝手に動く。
でもそれをどう言葉にすればいいのか分からない。
教える側に回って初めてその壁にぶつかりました。

できることと教えられることは別なんです。
私はそこで長いこと悩みました。

目次

人を育てる一番の難しさは職人技の言語化

人を育てるうえで一番難しいのは何か。
私の実感でははっきりしています。

人を育てる一番の難しさは職人技を言語化することです。
感覚でやっていることを言葉に変えるのが本当に難しいんです。

自分ではできる。
でもなぜできるのかをうまく説明できない。

私はここを乗り越えるために教え方そのものを学びに行きました。
その話をしていきます。

なぜ職人技を教えるのは難しいのか

職人技は感覚の世界です。
手が覚えていることを頭で説明するのが難しいんです。

自分ができても言葉にできないから教えるのが難しいんです。
体で覚えたものほど言語化に手こずります。

見せることはできます。
ですが見せるだけでは相手の中に手順が残りません。

まず自分の感覚を言葉に落とす。
そこができて初めて人に渡せる形になるんです。

教え方に悩んだときどうしたのか

私は教え方に悩んだ時期がありました。
自分の感覚をそのまま伝えても相手に届かんかったからです。

同じことを教えても伝わる人と伝わらん人がいる。
その差が自分の教え方にあるんやないかと考えました。

このままではあかん。
そう思って私は教え方を学びに動くことにしたんです。

職業訓練指導員の資格で教え方を学んだ

私は職業訓練指導員免許を取りました。
職業訓練で指導するための免許です。

この免許を取る過程が私の教え方を変えました。

指導員の講習で何を学んだのか

指導員の講習で学んだのは教え方そのものでした。
どう教えるか。
どう段階を踏んで覚えてもらうか。
その考え方を学べたのが大きかったです。

それまでの私は自分の感覚で教えていました。
ですが教えることには教えることのやり方があったんです。

講習で教え方や教育の進め方を学べたのが大きかったです。
自己流だけでは気づけなかった視点が増えました。

なお職業訓練指導員免許には、複数の取得ルートがあり受験資格や講習の受講要件もあります。
詳しい条件は厚生労働省や各都道府県の最新情報を確認してください。

ステップアップ式の教え方とは何か

講習で学んだことをもとに私は段階を分けて教えるようになりました。
自分の中ではステップアップ式のような感覚です。

いきなり全部をやらせるやり方やないです。
ここまでできるから次はここ、と段階的に課題を組むやり方です。

私が教えてきた中では最初から難しいことを、まとめて渡すと手が止まる人もいました。
できることを一つ増やしてから次へ進む。

一つできてから次へ進めるほうが教わる側も進みやすそうだと感じました。
土台を積み上げてから次を乗せる教え方なんです。

見て盗めの時代とどう変わったのか

昔の現場には見て盗めという文化がありました。
教えるより自分で見て覚えろというやり方です。

私の教え方はそことは少し違います。

見て盗めは本当に古いのか

見て盗めが全部だめとは言いません。
自分で観察して掴む力は今でも大事です。

ですが私は昔よりは分かりやすく解説していると思います。
言葉にして補えるところは補うようにしているんです。

ただし解説すれば全員が伸びるわけやないです。
そこは正直に書いておかなあかん。

丁寧に教えても届かないことはあります。
教え方だけで全部が決まるわけやないんです。

やる気のない人にはどう向き合うのか

教える側がどれだけ工夫しても思うように伝わらないことはありました。
本人が覚えたいと思っているかどうかで反応が違うと感じることもありました。

逆に自分から覚えようとする人は違います。
自分から覚えようとする人はこちらが細かく言わなくても、質問したり試したりしながら伸びていくことがありました。

これは教える側になって強く感じたことです。
教える側だけで全部を決められるものやなく本人の気持ちも大きいと感じています。

教える側が相手の気持ちまで思いどおりに変えることはできません。
だからこそ自分が変えられるところに集中するようになりました。

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結局は伸びたい人の力になりたい

教え方を学んで一つの答えにたどり着きました。
教える側にできることには限りがあるということです。

その上で私が思っていることを書きます。

教える側にできることは何か

やる気そのものを植え付けるのは難しいです。
ですがやる気のある人を助けることはできます。

覚えたい人に自分が苦労したところを少しでも分かりやすく伝えたい。
それが今の私の思いです。

伸びたい人が私と同じところで必要以上に遠回りせんように。
自分が知っている失敗は先に伝えておきたいんです。

自分が苦労して掴んだものを言葉にして渡す。
それで一人でも早く伸びてくれたら教えたかいがあるんです。

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まとめ

人を教えることの話をまとめます。

人を育てる一番の難しさは職人技の言語化です。
感覚でやっていることを言葉にするのが本当に難しいんです。

私は職業訓練指導員免許を取る過程で教え方を学びました。
いきなりやらせず段階を分けて課題を組むようになりました。

見て盗めの時代よりは分かりやすく解説していると思います。
ですが教え方だけですべてが決まるわけやなく、本人が覚えようとする気持ちも大きいと感じています。

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私にできるのは自分が苦労して覚えたことを、できるだけ分かりやすく渡すことです。
伸びたい人が私と同じところで必要以上に迷わずに済んだら。

それで十分やと思っています。

本日もご安全に!

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この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

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