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ウェルテンとは?高張力鋼とSS400の違いを発注も溶接もした現場目線で解説

図面や打ち合わせでウェルテンという材料名が出てくる。
初めて聞くと手が止まる人もいるはずです。

SS400と何が違うのか。
普通の鉄と同じ感覚で頼んでよいのかも分かりません。

私は昔この材料を溶接したりガス切りしたりしました。
そのとき材質の違いが手に伝わってきて全部ねばいイメージやったんです。

目次

ウェルテンとは高張力鋼の商品名|SS400と目的が違う

先に答えを書きます。
ウェルテンは日本製鉄の高張力鋼の商品名です。

WEL-TENは一般にハイテンと呼ばれる高張力鋼の製品群です。
WEL-TENには強度や用途の異なる複数の製品があります。

ボルトの世界でもハイテンという高強度の区分があります

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ここを最初に切り分けておきます。
商品名のウェルテンとJISの材質記号は同じ意味ではありません。

製品によってJIS規格に対応するものやメーカー独自規格のものがあります。
だから「ウェルテン」という名前だけで一つの材質と思い込まないほうがいいです。

高張力鋼として強度を狙って使われる製品が中心です。
ただし製品によって特性は異なるので中身は一括りにできません。

耐候性についても名前だけで有無を判断しないほうがいいです。
指定された製品の性能は日本製鉄のメーカー資料で確認します。

SS400(普通鋼)と何が違うのか

大きく分けるとウェルテンとSS400は狙いが違います。
SS400が汎用の普通鋼なのに対しウェルテンは強度で選ばれる高張力鋼の製品群です。

項目SS400(普通鋼)ウェルテン(高張力鋼)
位置づけJISの一般構造用の普通鋼日本製鉄の高張力鋼ブランド(複数製品)
選ぶ理由汎用で扱いやすい強度を確保して薄く軽くする
引張強度標準SS400より高い製品がある
溶接・加工普通鋼の一般的な条件製品や板厚で条件が変わる

これはあくまで大まかな比較です。
細かい強度や条件は製品ごとにメーカー資料で確認します。

SS400より高い強度を持つ製品があり設計によっては軽量化に使われます。
必要な強度を確保しながら板厚を抑えて軽量化できる場合があります。

製品名には強度水準を示す数字が使われるものがあります。
ただし数字だけで性能を判断せず正式な製品名とメーカー資料で確認します。

ただ勘違いしてはいけません。
数字が大きい材料が何にでも使えるというわけではありません。

ウェルテンは設計者が狙いを持って指定する材料です。
発注する側が「強そうやから」で選ぶものではありません。

比較の土台になる普通鋼SS400の特徴はこちらにまとめています

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溶接やガス切断で感じる違い(現場の実感)

ここからは私が手を動かして感じたことです。
図面で見るより体で覚えたと言ったほうが近いかもしれません。

溶接やガス切りをすると材質の違いがよく分かります。
私の体感では全部ねばいイメージでした。

溶接では棒を替えたりもしました。
普通鋼と同じつもりで進めると勝手が違うと感じたんです。

ここは私の実感なので技術の理屈は控えめにします。
ただ高張力鋼は溶接材料の選び方や溶接の条件に注意がいる場合があるとされています。

製品や板厚によっては予熱や入熱の管理が要ることもあります。
だから普通鋼と同じ溶接方法でそのまま進めてよいとは言えません。

具体的な溶接棒や条件は品物ごとに変わります。
メーカーの施工資料や溶接管理の指示に従うのが確実です。

機械加工・切断・曲げは普通鋼と同じ感覚でよいか

切断や機械加工はどうか。
これも普通鋼に近い条件でできる場合があります。

実際にレーザーやガスなどで切ること自体はできます。
ただし製品や板厚によっては条件がシビアになることがあります。

普通鋼と同じ感覚で溶接や加工をそのまま進めないほうがいいです。
同じ板厚だから同じように加工できるとは限らないからです。

特に曲げは強度や材質特性によって加工条件が変わります。
割れや戻りの出方も普通鋼と違ってくることがあります。

ここも私が数字で言い切れる話ではありません。
加工屋やメーカーに可否と条件を確認するのが一番確実です。

勝手に普通鋼と入れ替えない|材料証明も確認する

ウェルテンで一番やってはいけないのが勝手な入れ替えです。
強度が効く材料なので材料の選定は設計の判断に関わります。

図面でウェルテンと指定された材料を勝手にSS400へ落とさないでください。
逆に「強いから」と別の用途へ流用するのも危険です。

私はウェルテンもスミハードも両方扱ってきました。
どちらも設計の指示によるものでこちらが指定して発注していました。

つまり材料は設計が狙って選んでいます。
発注側が現場判断で軽々に変えるものではないんです。

だからこそ届いた材料が指定どおりかを確かめます。
必要に応じてミルシートで指定した材料か確認します。

ウェルテンを発注するときに確認すること

発注のときは商品名だけで頼まないほうがいいです。
「ウェルテンください」で終わらせず図面に指定された中身まで確認します。

正式な製品名や規格、板厚、寸法、数量、後工程を伝えます。
これを押さえておくと材料屋やメーカーも合うものを出しやすくなります。

溶接や切断や曲げなど後の工程まで伝えておくと話が早いです。
製品や条件に合わせた提案を受けやすくなります。

価格や在庫はメーカーや鋼材屋に確認します。
専門の商品なので価格がすぐ出ない場合もあります。

分からないことは設計やメーカーや鋼材屋に聞くのが確実です。
背伸びして自己判断せず確認に回すのが結局は早いです。

材料屋へ何を伝えて発注するかとミルシートの話はこちらにまとめています

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まとめ

WEL-TENは日本製鉄の高張力鋼ブランドで製品によって強度や特性が異なります。
SS400とは目的が違い強度を狙って選ばれる材料です。

名前だけで一つの材質と思い込まず指定された製品をメーカー資料で確認します。
溶接や加工も普通鋼と同じ感覚では進められない場合があります。

勝手に普通鋼と入れ替えず図面指定とメーカー資料を確認します。
これがウェルテンと付き合うときの基本になります。

ねばい鉄にはねばいなりの頼み方と扱い方があります。
数字の大きさだけ見て普通の鉄のつもりで触ると足をすくわれます。

発注もして手も動かしてきた私の実感はここです。
材料の狙いを設計に確認して指定どおりに扱うだけで事故はぐっと減ります。

本日もご安全に!

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この記事を書いた人

手取り9万整備士から、残業120時間超え現場監督まで走ってきた。
そこで一度心が折れて無職に。
底から再出発!机上の空論は書きません。
本日もご安全に。

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