図面を見て組みだした。
半分ほど進んだところで気づく。
隅に小さく注意書きがあった。
それを見落としていたせいで一からやり直しなんです。
私は図面を読んで組んできた側です。
注意書きをいつ読むかの話をします。
注意書きは組みだす前に先に読む
先に言い切ります。
注意書きは組みだす前に先に読む。
細かい寸法や部品を追い始める前に注記にも目を通しておくんです。
組みだしてから気づくのでは遅いことがあるからです。
注意書きはおまけやありません。
そこに組み方を左右する大事な指示が書いてあるんです。
だから私は全体を見るときに注記もまとめて確認します。
先に読んでおくだけで手戻りがぐっと減るんです。
なぜ注記を先に読むのか
なぜ先に読むのか。
理由ははっきりしています。
後から気づいても間に合わないことがあるんです。
だから組みだす前のタイミングで読むのが大事なんです。
私が組図を見るときはまず全体を見て流れをつかみます。
その読み方はこちらで詳しく書いています

後から気づくと手戻りになる
注記を見落とすと何が起きるか。
後から気づくと手戻りになるんです。
組み上げたあとで注記に気づく。
でもその指示が組む前提のものだったら一度ばらすしかありません。
たとえば組む前にやっておくべき処理。
それを飛ばして組んでしまうと後から取り返せないんです。
だから注記は先に読む。
順番を守るだけで無駄なやり直しを避けられます。
組みだす前に全体と一緒に確認する
私は注記を単独で読むわけやありません。
組みだす前に全体と一緒に確認するんです。
全体を見て流れをつかむとき。
そこで注記にも目を通して「こんなのがある」と頭に入れておきます。
全体像と注意書きをセットで押さえる。
そうすると組む前提の指示を組みだす前に把握できるんです。
先に注記を知っていれば作業の段取りも変わります。
読む順にこの一手間を入れるだけなんです。
見落としが起きる理由
とはいえ注記は見落としやすい。
これには理由があるんです。
一つは置き場所。
もう一つは書き方の違いです。
設計者ごとに注記の置き場所に癖がある
まず置き場所です。
設計者ごとに注記の置き場所に癖があるんです。
図面のどこに注意書きを置くか。
これは人によってけっこう違います。
私はいつもの人の図面だと思って読んだことがあります。
でも実は別の人が描いた図面で思わぬ場所に注記がありました。
いつもの場所を見て安心していたら別のところにあった。
思い込みで探すと見落とすんです。

注意書きではなく枠で囲った指示は間違えやすい
もう一つが書き方です。
注意書きではなく枠で囲った指示は間違えやすいんです。
注記という形やなく枠で囲って書かれた指示があります。
これが注意書きの一覧とは別の場所にあると見落としやすいんです。
本人は目立たせたつもりで枠にしているのかもしれません。
でも読む側からすると注記の定位置になくて気づきにくいことがあります。
だから注意書きの欄だけやなく図面全体に散った枠囲みも探す。
枠で囲ってある指示ほど一度立ち止まって読むようにしています。
見落とすと痛い注記の例
では実際にどんな注記があるのか。
見落とすと痛いものをいくつか挙げます。
これは私が図面で見てきた代表例です。
ほかにも注意するところはいろいろあります。
ねじロック・溶接脚長
まず定番がこれです。
ねじロック・溶接脚長の指示です。
ねじロックの指示を見落とすと指定された緩み止めがされていない状態になります。
組んだあとに気づけば場所によっては一度ばらしてやり直すことになります。
溶接脚長も注記で指定されることがあります。
指定を確認せずに溶接すると要求された脚長と違う仕上がりになることがあります。
図面の溶接記号や脚長の読み方はこの記事で図解を交えて解説しています

中に入れるものへの金ニス(錆止め)指示
もう一つ見落としやすいのがこれです。
中に入れるものへの金ニス指示です。
私がいた現場では金ニスと呼んでいて防錆目的で使っていました。
組むと中に隠れてしまう部分へ先に塗っておく指示が図面に入ることがありました。
これを見落とすと厄介です。
組んだあとでは中に入って手が届かず塗り直せません。
隠れて手が届かなくなる部分は後からの処理が難しくなる。
だからこそ組みだす前に注記で拾っておくんです。
ボルトの強度不足を図面で見抜いて手戻りを防ぐ話はこの記事にまとめています

まとめ。注記は先に、枠囲みまで見る
もう一度整理します。
注意書きは組みだす前に先に読む。
後から気づくと手戻りになります。
だから全体を把握するときに注記もセットで確認するんです。
見落としやすさには置き場所や書き方も関係します。
設計者ごとに置き場所の癖がありますし枠で囲った指示は特に見落としやすい。
ねじロック。溶接脚長。中に入れるものへの金ニス。
どれも組む前提の指示なので見落とすと痛い手戻りになります。
図面通りに現場が納まらない理不尽はこの記事にまとめています

注記は隅にあっても組み方を左右します。
組みだす前のひと目が後のやり直しを防ぐんやと思います。

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