「適応障害の原因はストレスです」 医者にそう言われても、ピンとこないことはありませんか?
「仕事が辛いのは分かる。でも、具体的に何がそんなに辛いのか、自分でも言葉にできない」 「頭の中がモヤモヤして、休んでいるのに焦りだけが募る」
適応障害の渦中にいるとき、私たちは自分の心の形すら見失ってしまいます。 そんな私が、薬や休養と同じくらい、いやそれ以上に「回復の助けになった」と感じているものがあります。
それが、「ブログを書くこと」でした。
「えっ、元気がないのにブログなんて書けるわけないじゃん」と思いますよね。 でも、誰かに読ませるためではありません。自分のために書くのです。
この記事では、適応障害の当事者である私が、なぜ「ブログ」を通じて自分の本当のストレス原因を見つけ、そして回復(治し方)への糸口を掴めたのか。その体験談をお話しします。
なぜ「頭の中」だけで考えると治らないのか

適応障害の辛さは、「不安の正体がぼやけていること」にあります。
頭の中で考えている悩みごとは、実体のない煙のようなものです。 「将来が不安だ」「上司が怖い」「もう働けないかも」 こうした煙が頭の中に充満していて、出口が見つからない状態。それが適応障害の脳内です。
この状態でいくら「原因」を探そうとしても、煙を掴むようなもので、余計に混乱してしまいます。
ブログは「心のゴミ出し」作業だった
私がブログ(あるいは日記でも構いません)を書き始めて気づいたのは、「文字にすると、悩みは客観的な『情報』に変わる」ということです。
1. 「感情」と「事実」を分けられる
例えば、頭の中では「もう全部無理だ、会社辞めたい」と思っています。 それをブログ記事として構成しようとすると、自然とこう分解することになります。
- 事実: 上司に〇〇と言われた。
- 感情: それに対して私は悔しいと感じた。
- 思考: だから私は「自分は無能だ」と思い込んでしまった。
こうやって書き出すことで、「あ、私は全部が嫌なんじゃなくて、あの上司のあの一言が引き金だったんだ」と、本当の原因が見えてきます。
2. 「他人事」のように自分を見られる
ブログは「読者」を想定して書きますよね。 「適応障害の私が、今日感じたこと」というテーマで記事を書いていると、不思議な感覚になります。まるで自分という主人公を、カメラ越しに見ているような感覚です。
「この主人公(私)、ちょっと頑張りすぎてたな」 「ここで休むのは、物語の展開としてアリだな」
自分を客観視できると、過度な自責の念が消え、冷静な「治し方(対策)」が見えてくるのです。
私が見つけた「書くこと」による治し方ステップ

私が実践した、ブログを使った自己療法は以下の通りです。 公開しなくても、スマホのメモ帳でもできることです。
STEP 1:ただの愚痴を吐き出す(カタルシス)
最初は構成なんて気にせず、とにかく辛い気持ちを書き殴りました。 「あいつムカつく」「消えたい」「眠い」 心のヘドロを出し切るだけで、胸のつかえが少し取れます。
STEP 2:タイトルをつけてみる(要約)
書き殴った文章に、ブログ風のタイトルをつけてみます。 例えば、「真面目な私が、昨日の会議で涙が出そうになった3つの理由」のように。 タイトルをつける=悩みの本質を要約する作業です。これで原因が明確になります。
STEP 3:解決策を「提案」してみる(行動変容)
ブログの最後には「まとめ」や「解決策」を書くのがセオリーですよね。 そこで、未来の自分に向けてアドバイスを書くのです。
「今日はもう、泥のように眠るのが正解!」 「明日は、あのメールの返信だけできれば100点としよう」
自分で書いたアドバイスだからこそ、素直に実行できます。これが私にとっての、一番の「治し方」でした。
まとめ:ブログは「自分との対話ツール」
適応障害を治すためには、原因を取り除く「環境調整」が必要です。 でも、その「原因」が何なのか、自分はどうしたいのか、それが分からなければ動きようがありません。
ブログを書くことは、「迷子になった自分を見つけ出す作業」でした。
もし今、あなたが辛くてどうしようもないなら、誰にも見せない「非公開ブログ」でもいいので、今の気持ちを文字にしてみませんか? 画面の中に書き出された「辛い気持ち」は、もうあなたの中にはいません。少しだけ、心が軽くなるはずです。
そして、もし余裕が出てきたら、私のように発信してみてください。 あなたのその「辛かった経験」は、必ず誰かの救いになりますから。
復活までの過程: https://takehisamutou.com/ (自分を見つめ直すためのブログ運営術はこちら)
メンタルケア特化: https://utubyou.dethein.net/ (私の闘病日記と回復の記録はこちら)

コメント