「社長」という肩書きを失い、仕事も失い、自信も失ったあの日。 適応障害と診断され、ベッドの上で天井のシミを数えるだけの日々を送っていたわたしを救ったのは、薬でも、誰かの励ましの言葉でもありませんでした。
わたしを本当の意味で救ってくれたもの。 それは「ブログ」でした。
「え? ブログ? ただの日記でしょ?」 そう思うかもしれません。しかし、当時のわたしにとって、ブログに想いを吐き出すことは、唯一の「呼吸」そのものでした。
今回は、どん底にいたわたしが、なぜブログを書き始め、どうやってメンタルを回復させ、再び「上を向く」ことができたのか。 その実体験をお話しします。 そして記事の最後には、あなたが今日から自分を見つめ直すための「場所」の作り方をお伝えします。
適応障害中のブログ
うつ病?適応障害なって思う
竹久夢藤 仕事趣味から休職、自分探しの挑戦
天井しか見えなかった「空白」の日々
元・建設会社社長。 そう名乗るのも恥ずかしいくらい、適応障害になった直後のわたしは無力でした。
月120時間の残業、ドロドロの人間関係、責任の重圧。 それらが限界を超え、心がポキリと折れた時、身体は鉛のように重くなり、思考は霧の中に閉ざされました。 「俺の人生、何だったんだろう」 「高卒から必死に這い上がったのに、結局これか」
頭の中をぐるぐると回るのは、後悔と自己否定の言葉だけ。 出口のないトンネルを、明かりも持たずに彷徨っているような恐怖。それが適応障害のリアルでした。
「このまま消えたくない」一心で始めたブログ
そんな無職・引きこもり生活の中で、ふと湧き上がってきた感情がありました。 「何かを残したい」 「今の自分のドロドロした感情を、どこかに吐き出さないと壊れてしまう」
誰かに話す気力はない。でも、自分の中に留めておくには重すぎる。 そこでわたしは、PCを開き、ブログという「自分だけの場所」に言葉を打ち込み始めました。
誰に見せるわけでもない。 ただ、今日あったこと、辛かったこと、悔しかったこと。 そして、「本当はどう生きたかったのか」という本音。
泥のような感情を、キーボードを叩いて文字にする。 それが、わたしの人生における「最大の良い選択」となりました。
なぜ「書くこと」でメンタルが回復したのか?
ブログを書き始めてから、不思議なことが起こりました。 少しずつですが、霧が晴れるように、自分の心が整理されていったのです。
なぜ、ブログが適応障害からの回復に役立ったのか。 今振り返ると、3つの理由がありました。
1. 悩みの「客観視」ができるようになった
頭の中で悩んでいる時、悩みは実体のない「お化け」のように大きく見えます。 しかし、それを文字にして画面に映し出すと、 「あれ? 俺が悩んでるのって、意外とこういうことだったのか」 と、冷静に見つめることができました。
「書く」ことは、脳内のゴミ出し作業です。 外に出してしまえば、脳の容量が空き、少しだけ心が軽くなるのです。
2. 「過去の失敗」が「未来の資産」に変わった
これが一番大きかった。 ブログを書いていると、過去の辛い経験も「ネタ」になります。 「あの時のパワハラ上司の理不尽さ、記事に書いてやろう」 「手取り9万で絶望した話、誰かの共感になるかもな」
書くことで、「消したい過去」が「誰かの役に立つコンテンツ」へと変換される感覚を味わいました。 「俺の失敗は、無駄じゃなかったんだ」 そう思えた瞬間、わたしの中で「自己肯定感」の種が再び芽吹き始めました。
3. 社会との「接点」が生まれた
無職で家にいると、社会から切り離された孤独感に襲われます。 でも、ブログを発信することで、画面の向こうに「読者」の存在を感じることができました。 たとえPV(閲覧数)が少なくても、「世界のどこかで、誰かが俺の言葉を読んでいる」。 その事実が、再び社会へ這い上がるための勇気をくれました。
ブログが、AIとの出会いと「再起」を連れてきた
ブログを書き続け、自分を見つめ直す時間があったからこそ、わたしは今の武器である**「AI」**にも出会うことができました。
「記事をもっと上手く書きたいな」 「効率よく発信するにはどうすればいいんだろう?」 そう考えてリサーチする中でChatGPTに出会い、そこから業務効率化への道が一気に開けたのです。
もしあの日、布団の中で「もういいや」と諦めて、ブログを書き始めていなかったら。 今の「建設事業統括マネージャー・竹久夢藤」は存在していません。 断言します。 ブログを始めたあの日の決断が、どん底からの這い上がりの「起点」でした。
次は、あなたの番だ。自分だけの「城」を作ろう
今、あなたが何かに悩み、壁にぶつかり、心が疲れ切っているなら。 あるいは、現状を変えたいけれど何から始めればいいかわからないなら。
騙されたと思って、ブログを始めてみてください。
誰のためでもない、自分のために。 自分の心を整理し、未来への作戦を練るための「秘密基地」を作るのです。
X(Twitter)やInstagramなどのSNSでもいいですが、わたしは「WordPress(ワードプレス)」で自分のブログを作ることを強くおすすめします。 SNSは「借り物の部屋」ですが、WordPressは「持ち家(資産)」だからです。 誰にも削除されず、デザインも自由。そして何より、将来的にそれがあなたに収益をもたらす「自動販売機」にもなり得ます。
「難しそう」と思いますか? 大丈夫。超・アナログ人間だったわたしにもできました。 今はAIも手伝ってくれるので、昔よりずっと簡単です。
次の記事では、わたしが実際にどうやってブログを立ち上げたのか。 PC音痴でも失敗しない「WordPressブログの始め方」を、手取り足取り解説します。
さあ、今日があなたの「再起」の初日です。 一緒に、言葉を紡ぐことから始めましょう。


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