こんにちは、竹久 夢藤(たけひさ むとう)です。
X(旧Twitter)を見ていて、こういうアカウントを見かけませんか?
「プロフィールの最新投稿が、他人のリツイート(リポスト)で埋め尽くされている人」
スクロールしても、スクロールしても、他人の言葉、他人の動画、他人の宣伝…。 はっきり言います。 これ、「ゴミ屋敷」と同じです。
見に来た人はこう思います。 「で、結局この人は何を発信している人なの?」と。
実は私、現場仕事の傍ら、10年ほど前に「Twitter職人」として、芸能人のアカウント運営やコンサルをやっていた時期があります。 その時、私たちが徹底していた「ブランドを守りながらフォロワーを増やす、ある手法」があります。
今回は、当時のプロだけが知っていた、タイムラインを美しく保つための「RT解除」というテクニックを特別に公開します。
リツイートが多いと「何者か」が消える

まず大前提として、他人のツイートばかりRTしている人は、自分の価値を下げています。 あなたのフォロワーは、「あなたの言葉」が聞きたくてフォローしたはずです。 それなのに、タイムラインが他人の言葉ばかりなら、あなたをフォローする意味がありません。
私たちは当時、「自分のタイムラインは、自分の商品だけを並べたショーウィンドウにしろ」と教え込まれました。 そこに他人の商品を並べ続けてはいけないのです。
元職人が使っていた「消えるRT」戦略

では、一切RTしてはいけないのか? いいえ、違います。フォロワーを増やすためにはRTも必要です。 重要なのは、「RTを残さない」ことです。
当時の私たちがやっていた手順はこうです。
手順1:同ジャンルの「格上」をRTする
まず、自分と同じジャンルで発信しているインフルエンサーや有名人のツイートをRTします。 これは「私はこのジャンルの人間ですよ」という看板を掲げるためです。
手順2:そのツイートに反応した人をフォローする
そのRT元のツイートに「いいね」や「リプ」をしている人は、そのジャンルに興味がある「見込み客」です。 彼らにアプローチ(フォローやいいね)をしていきます。
手順3:【ここが肝】2〜3日後に「RTを解除」する
ここが最大のポイントです。 RTして拡散し、交流が生まれた数日後、そのRTをこっそり解除(取り消し)します。
なぜか? 「自分のタイムラインを綺麗に戻すため」です。
RTの役割は「一時的な拡散」と「仲間への合図」です。 2〜3日経てば、その役割は終わっています。 役目を終えたRTは、速やかに撤去する。 そうすることで、あなたのプロフィール画面を見に来た人は、常に「あなたのオリジナルの言葉」だけが並んだ、美しいタイムラインを見ることになります。
「この人は、自分の意見をしっかり持っている専門家だ」 そう思わせるための、プロの演出なのです。
ブランド化とは「捨てる」こと
多くの人は、足し算ばかりします。 「あれもRT、これもRT」。 結果、何屋さんか分からなくなります。
ブランド化とは、引き算です。 ノイズを消し、自分の色だけを残すこと。
「RT解除」は、借りてきた服を脱いで、自分のユニフォームに着替える作業です。 常に自分の言葉が一番目立つように整理整頓しておく。 これが、10年前に私たちが実践していた「Twitter職人」としての矜持でした。
【重要】現代(2025年)版への注意書き
ただし、最後に一つだけ注意点があります。 これは10年前のテクニックです。 今のX(2025年現在)のアルゴリズムでは、「短期間での大量のRT&解除」はスパム行為とみなされ、シャドウバン(表示制限)を食らうリスクがあります。
当時のマインド(ブランドを守る)は今も通用しますが、手法は少しアップデートが必要です。
- 今の正解: RT解除を頻繁に行うのではなく、「引用リポスト(引用RT)」を使って、必ず「自分の意見」を乗せて投稿する。 これなら、他人の投稿を使っても、それは「あなたのコンテンツ」になります。
道具やルールは変わっても、「タイムラインを他人任せにせず、自分の城として守る」という本質は変わりません。 あなたのTLは、散らかっていませんか? 今すぐチェックして、不要なRTは大掃除してしまいましょう!


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