こんにちは、竹久 夢藤(たけひさ むとう)です。
あなたは毎日、X(旧Twitter)の通知欄を見て一喜一憂していませんか?
「よっしゃ! 今回のポスト、1万インプレッションいった!」 「いいねが50件もついた! バズった!」
…で? その1万インプレッションで、いくら稼げましたか?
もし答えが「0円」なら、あなたはビジネスごっこをしているだけです。
厳しいことを言いますが、インプレッション(表示回数)は「金」になりません。 承認欲求は満たされますが、腹は満たされません。
現場仕事で言えば、インプレッションは「現場の前を通り過ぎた人の数」です。 どれだけ多くの人が通り過ぎても、お店に入って商品を買ってくれなければ、売上はゼロですよね。
今回は、Xを「趣味」ではなく「集客装置」として使う私たちが、アナリティクス画面で見るべき「たった1つの数字」について解説します。 ここを見れば、あなたのX運用が「稼げる運用」になっているか、一発で健康診断できます。
結論:見るべき数字は「プロフィールへのアクセス数」だ
もったいぶらずに結論を言います。 私たちが追うべき最重要指標(KPI)。 それは「プロフィールへのアクセス数(Profile Visits)」です。
なぜか? 私たちブロガーのゴールは、Xで有名になることではありません。 「ブログの記事を読んでもらい、商品を買ってもらうこと」です。
Xからブログへの導線(お金の通り道)を思い出してください。
- タイムラインでポストを見る (インプレッション)
- 「こいつ誰だ?」と気になってアイコンを押す (★プロフィールアクセス)
- 固定ポストやURLを見てブログに飛ぶ (ブログへの流入)
- 記事を読んで商品を買う (収益発生)
分かりますか? どんなにインプレッション(1)が多くても、プロフィール(2)に来てくれなければ、その先のブログ(3)には絶対にたどり着けません。
つまり、「プロフィールアクセス数」こそが、Xという道路から、あなたのお店(ブログ)への「入店数」なのです。
インプレッションの正体は「配ったチラシの枚数」
多くの初心者がインプレッション至上主義に陥りますが、あれは単に「チラシを配った枚数」に過ぎません。
- Aさん: 1万枚のチラシを配って、10人しか店に来なかった。
- Bさん: 100枚のチラシを配って、50人が店に来た。
どちらが優秀なビジネスマンですか? 間違いなくBさんですよね。
Aさんのチラシ(ポスト)は、中身が薄いか、ターゲットが間違っています。 これを「質の低いインプレッション」と呼びます。
ニュースの引用やトレンドハックで稼いだ数字は、まさにこれです。 「お、なんか騒いでるな」と見られるだけで、誰もあなた自身には興味を持ちません。だからプロフィールをクリックしないのです。
目指すべき「プロフクリック率」の目安
では、どれくらいの数字を目指せばいいのでしょうか? ここで重要な計算式があります。
プロフクリック率 = プロフィールアクセス数 ÷ インプレッション数 × 100
例えば、1,000インプで、プロフィールアクセスが30回なら、率は「3%」です。
私の経験上、目指すべき基準は以下の通りです。
- 1%未満: 【危険】 ポストの内容が悪いか、ターゲットがズレている。釣りタイトルの可能性大。
- 2%〜3%: 【合格】 しっかり興味付けができている。
- 5%以上: 【神】 非常に濃いファンに刺さっている。バズるよりこの状態を目指せ。
もしあなたのポストが「1万インプあるのに、プロフアクセスが50(0.5%)」なら、喜んでいる場合ではありません。 「時間を無駄にした」と反省すべきです。
スマホで「数字」を確認する方法

PCがなくても、スマホアプリですぐに確認できます。
- 自分のポストの右下にある「棒グラフのマーク(ポストアクティビティ)」をタップ。
- 詳細画面が出ます。
- ここに「プロフィールへのアクセス数」という項目があります。
ここを毎日チェックしてください。 「いいね」の数なんて見なくていいです。 「今日配ったチラシ(ポスト)で、何人が店(プロフ)に来てくれたか?」 これだけを日報として記録してください。
数字が悪かった時の「改善策」
数字を見れば、どこを直せばいいか分かります。
パターン1:インプは低いが、クリック率は高い(3%以上)
- 診断: ポストの質は最高です。刺さる人には刺さっています。
- 対策: その路線のまま、リプライ交流などで露出(インプ)を少し増やせば、掛け算で伸びます。
パターン2:インプは高いが、クリック率は低い(1%以下)
- 診断: これが一番多い病気です。内容はバズったかもしれませんが、あなた自身に興味を持たれていません。
- 対策:
- ポストの「1行目」だけでなく、最後に「続きはプロフで」などの誘導文言を入れる。
- 「役立つ情報」だけでなく、「あなたの人間味(苦労話など)」を混ぜる。
パターン3:プロフアクセスは多いが、フォロワー・ブログ読者が増えない
- 診断: お店には入ってくれましたが、商品(プロフ画面)を見て「なんか違うな」と帰ってしまいました。
- 対策: これはポストではなく、「プロフィールの作り込み」に問題があります。
- アイコンは怪しくないか?
- 自己紹介文でメリットを提示できているか?
- 固定ポストにブログへのリンクがあるか?
- ※以前の記事「魔性のプロフィールの作り方」を見直してください。
まとめ:ニヤニヤするな、計算しろ

ビジネスにおいて、数字は嘘をつきません。
- 「頑張ったからOK」
- 「バズったからすごい」
そんな感情論は捨ててください。
「インプレッションをお金(アクセス)に変える換金率は何%か?」
これだけを見てください。 100万インプのニュース引用より、1,000インプでも50人がプロフィールに来てくれる「魂のポスト」の方が、ブログ収益には何百倍も貢献します。
今日から、ポストアクティビティを開くたびに計算してください。 「今の俺の換金率は何%だ?」と。
それが、アマチュアとプロの決定的な差になります。

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