ダ・ヴィンチ グランデ 実使用レビュー|経年変化(エイジング)する革に惚れて揃えた話

ダ・ヴィンチのシリーズを偉そうに解説しておいてなんですが正直に告白します。

私・気づいたら手持ちが全部同じ系統の革で揃っていました。
スタンダードもグランデも理屈の上では違いを分かっている。
でも自分が毎回手に取ってきたのは結局いつもあの「育つ革」だったんです。

使い込むほど色が落ちて艶が出てくる。
その経年変化が私はどうしようもなく好きなんだと思います。
この記事はスペック表を読み上げるレビューではありません。
育つ革に惚れて気づけば揃えていた人間がグランデの本革を実際に使ってどうだったかを生身の感覚で書いていきます。

目次

グランデとは、革を味わうためのライン

まず前提を共有します。
ダ・ヴィンチのグランデは革そのものを味わうためのプレミアムラインです。

スタンダードが実用と価格のバランスを取った定番だとすればグランデは一段上。
最高級の本革を贅沢に使い、使い込むほどに表情が深まっていく。
ロロマクラシックやオールアースといった革を主役にしたシリーズがここに含まれます。

特徴はなんといっても経年変化です。
ヌメ革に代表される本革が時間と手の脂で色を変え艶を帯びていく。
買った瞬間が完成形ではなく使うほどに育っていく。
この「育てる前提」の作りこそがグランデが選ばれる理由です。

↓ シリーズ全体の違いはこちらで解説しています

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私がグランデの革に惚れた理由

ここから私の話です。
私がこの育つ革に惚れたのは理屈ではありませんでした。

最初は聖書サイズで18000円ほどの革の一冊を手に取りました。
正直最初は値段に少しひるんだ。
でも使っていくうちに革の表情がじわじわ変わっていくのが面白くてたまらなくなったんです。

新品のときはどこかよそよそしい顔をしている。
それが手に馴染むほどに色が深まり艶が出て自分の道具になっていく。
工具を使い込んで手に馴染ませていくあの感覚に近い。
現場で道具を育ててきた私にはこの「育てる」プロセスがしっくりきました。

気づけば私はサイズ違いで革を増やしていた。
スペックで選んだというよりあの色落ちにまた会いたくて吸い寄せられた。
そういう買い方だったように思います。

母艦のA5|パンチと組ませて化けた一冊

私の手帳の母艦はA5サイズです。
20000円くらいの革で机に構える情報基地として使っています。

このA5で一番の発見が穴あけパンチとの組み合わせでした。
専用のパンチを買うとA4の資料を半分に折ってそのまま手帳に綴じられる。
これがとにかく重宝しています。
仕事の資料や印刷物をばらばらにせず手帳の中に一元化できるんです。

紙の資料を別のファイルに分けて管理するとどこに何があるか分からなくなる。
でもA5の手帳に綴じてしまえば一冊開けば全部そこにある。
この安心感はA5ならではのものでした。
広い筆記スペースに加えてこの「資料を取り込める器の大きさ」がA5を母艦たらしめています。


↓A5を母艦として使う詳しい話はこちらでまとめています

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相棒のポケット|毎日連れ歩いて、革が育った

もう一冊私が毎日連れ歩いているのがポケットサイズです。
1万円ほどの革で文字通り毎日ポケットに入れています。

このポケットが今いちばんいい顔をしている。
ガッツリ使い込んで革がいい感じに色落ちしてきました。
角は手の脂で艶が出て表面はしっとりと深い色に変わっている。
新品のときとは別物の自分だけの一冊に育ちました。

そして私はこのポケットをただの手帳としては使っていません。
中には緊急用の名刺や少しの現金も入れている。
手帳でありながらいざというときの名刺入れや財布の役割も少し兼ねているんです。
小さいからこそ生活に密着した相棒になってくれるサイズです。
革が育つのも毎日肌身離さず持っているからこそです。

グランデの本革を使ってわかった、いい点と注意点

実際に複数の本革を使ってきて感じたリアルな評価を正直に書きます。

ここが良い|育てる楽しみは、ほかにない

グランデの本革の魅力はなんといっても育つことです。
使うほどに色が深まり艶が出る。
道具が自分仕様に変わっていく実感はほかの手帳ではなかなか味わえません。

そして堅牢です。
本革なので雑に扱わなければ何年も付き合える。
中のリフィルを入れ替えながら外側のバインダーはずっと使い続けられる。
長い目で見れば一冊を育て切る満足感は値段以上のものがあります。

ここは注意|値段と、最初のよそよそしさ

一方で正直な注意点もあります。
まず値段です。
本革のグランデは安い買い物ではありません。
聖書サイズで2万円前後。A5なら3万円前後が目安になります。
最初の一歩としては勇気のいる価格です。

そして買った直後は革がまだ硬くよそよそしい。
経年変化が魅力ということは裏を返せば「最初は完成していない」ということでもある。
育つまでの時間を楽しめる人には最高ですが、即戦力の完成品を求める人には最初の数週間がもどかしいかもしれません。

グランデはこんな人に向いている

ここまでをふまえてグランデが向いている人を整理します。

まず道具を育てるのが好きな人。
新品をいきなり完璧に使うより時間をかけて自分のものにしていく過程を楽しめる人です。

次に長く一冊を使いたい人。
中身を入れ替えながら外側を何年も育てていく。
前提で付き合える人にこそグランデの本革は応えてくれます。

そして私のように複数を使い分けたい人。
その場合は全部を高い革でそろえる必要はありません。
毎日ガシガシ使うポケットは手頃な価格帯にして据え置きの母艦に少し良い革を奮発する。
価格帯を散らすと無理なく本革の世界を楽しめます。

逆にとにかく安く始めたい人や最初から完成された使い心地が欲しい人はまずスタンダードから入るのが正解です。

↓ 革を長持ちさせるお手入れについては別記事で解説します

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まとめ|グランデは、育てるほど自分に似てくる革

グランデの本革を使ってきてたどり着いた結論があります。

この革は育てるほどに持ち主に似てくる。

毎日握る角から艶が出てよく開くページの近くから色が深まる。
その変化の出方は持ち主の使い方そのものです。
同じ手帳でも誰一人として同じ育ち方はしない。

それはまるで長く一緒に働いてきた相棒のようなものです。
最初はぎこちなかった付き合いが時間をかけて呼吸が合っていく。
気づけば手放せなくなっている。
あなたの手の中でしか出せない色をグランデの革はきっと見せてくれます。

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