本革のシステム手帳を買うと必ず頭をよぎることがあります。
「手入れってしなきゃいけないの?」
答えを先に言います。
毎日そんなに手をかける必要はありません。
でもたまにの正しいお手入れで革は見違えるほど育ちます。
私はダ・ヴィンチの本革を毎日使い、たまに手入れをして育ててきました。
その中でたどり着いたのは「やりすぎないことが一番大事」という結論です。
この記事では革を育てるためのメンテ用品と公式が推奨する正しい手入れ、そして私の少し変わった我流のやり方まで正直に書いていきます。
本革の手入れは「やりすぎ」が一番こわい
最初に一番大事なことを言います。
革の手入れで失敗する原因の多くは手入れ不足ではありません。
やりすぎです。
良かれと思ってクリームをたっぷり塗る。
毎日ゴシゴシ磨く。
そういう過剰なケアがかえって革を傷めます。
クリームを塗りすぎれば革にシミが残る。
油分を入れすぎればべたついたり色ムラになったりする。
本革は放っておいても手の脂で自然に育つ意外とタフな素材です。
だからこそ手入れは「足りないかな」くらいでちょうどいい。
このさじ加減を最初に頭に入れておくと大きな失敗を避けられます。
↓ 革がどう育つのか、経年変化の実際はこちらで詳しく解説しています

公式が推奨する基本のお手入れ
まずはメーカーが公式に推奨している正しい手入れを押さえます。
これが土台です。
日常は「乾拭き」だけでいい
公式が基本としているのは驚くほどシンプルです。
日常のお手入れは柔らかい布で乾拭きする程度で十分。
システム手帳は手に持って使うもの。
だから手の脂で適度な油分が自然に補われます。
過度な手入れはそもそも必要ないんです。
柔らかい布でサッと拭く。
これだけで日常のケアは足りています。
水に濡れたときの対処
雨などで濡れたときは放置が一番いけません。
公式の推奨は乾いた柔らかい布で水気を拭き取って陰干しすること。
直射日光やドライヤーで急激に乾かすのは避けます。
濡れたまま放っておくとシミや変色の原因になる。
濡れたら拭いて陰で自然に乾かす。
これを覚えておいてください。
クリームを使うときは「薄く・テストしてから」
皮革用クリームを使う場合、公式はかなり慎重なスタンスです。
まず目立たないところで試してから使う。
そして少量を布の上で十分に薄く伸ばし、革の表面をなでるように塗る。
クリームを塗りすぎるとシミになって残る可能性がある。
だから「たっぷり」ではなく「ごく薄く」が鉄則です。
やってはいけないNG集
公式が明確に警告している「やってはいけないこと」も押さえておきます。
これを避けるだけで革を長持ちさせられます。
避けるべきは次のようなことです。
シンナーやベンジンなどの揮発性の液体に触れさせない。
水に濡れたまま放置しない。
ビニールなど化学物質と長時間くっつけて置かない。
落としたり強い衝撃を与えたりしない。
リフィルを詰め込みすぎてリングや本体に負担をかけない。
どれも言われれば当たり前のことばかりです。
でもうっかりやってしまいがちなものもある。
特に化学物質との長時間接触や水濡れの放置は要注意です。
高価な本革を長く使うためにこの基本のNGだけは頭に入れておいてください。
私の我流|息子のグローブ用オイルを薄く
ここから私の少し変わった手入れの話です。
最初に言っておくとこれは公式推奨のやり方ではありません。
私が自己責任でやっている我流です。
うちの息子は硬式野球をやっています。
だから家にグローブ用のオイルがあるんです。
革を保湿してしなやかに保つためのオイル。
これをちょっと拝借して、私は手帳の革の手入れに使っています。
とにかく「やりすぎない」
我流だからこそ加減には人一倍気をつけています。
布にほんの少しだけオイルを取る。
それを十分に薄く伸ばして革の表面をなでるように塗る。
目的は保湿と薄い光沢を足す程度。
それ以上は欲張りません。
なぜそこまで慎重かというと、オイルやクリームは塗りすぎが一番こわいからです。
匂いがついたり色が変わったりムラになったりするリスクがある。
だから「足りないかな」くらいで止めておく。
これが現場で道具を育ててきた人間なりの距離感です。
我流の前提は「自己責任」
念のためはっきり書いておきます。
グローブ用オイルでの手入れはメーカー推奨ではありません。
一番安全なのは公式が言う乾拭きと革製品用の専用クリームを薄く使うことです。
真似するならまずは専用品から入ってください。
私のやり方はあくまで家にあるもので加減しながら付き合っている一例にすぎません。
それでも道具を自分なりに育てる楽しさはこういうところにあると思っています。
そろえておくと安心なメンテ用品
では実際に何をそろえればいいか。
最小限のメンテ用品を挙げます。
①柔らかい布(必須)
まずこれだけは要ります。
日常の乾拭きに使う柔らかい布。
眼鏡拭きのようなマイクロファイバーでも使い古した綿の布でもいい。
毛羽立たない柔らかいものを選んでください。
これ一枚で日常のケアはほぼ足ります。
②革製品用クリーム(あると安心)
たまのお手入れ用に革製品用のクリームがあると安心です。
選ぶときは色のつかない無色タイプが無難。
そして少量ずつ薄く使う。
月に一度も使えば十分で頻繁に塗る必要はありません。
③馬毛ブラシ(好みで)
これは必須ではありませんが、あると便利です。
柔らかい馬毛のブラシでホコリを払いながら軽く磨く。
革の表面を傷めずに艶を促せます。
革を育てる楽しみを深めたい人にはおすすめの一本です。
手入れの頻度|毎日やらなくていい
最後に頻度の話をします。
ここを勘違いすると手入れが負担になります。
日常は乾拭きすら毎日やらなくていい。
手で持って使っているだけで革は自然に育っていきます。
クリームやオイルでのしっかりした手入れは月に一度程度で十分。
むしろそれ以上やるとやりすぎのリスクが上がります。
革は手をかけすぎるより毎日使ってあげることが一番のケアです。
使って、たまに軽く拭いて、気が向いたら薄くクリームを。
このゆるさが革と長く付き合うちょうどいい距離感です。
↓ 育つ革に惚れて揃えた話は、グランデのレビューで書いています
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まとめ|革の手入れは、水やりと同じだ
ダ・ヴィンチの革のお手入れをひとことでまとめます。
革の手入れは植物の水やりと同じです。
やりすぎると根が腐る。
あげなさすぎると枯れる。
大事なのは多すぎず少なすぎないちょうどいい量をたまに。
毎日たっぷり水をやる必要はありません。
土が乾いたら少し。
それくらいの距離感がいちばん健やかに育ちます。
革も同じで毎日使ってたまに軽く手をかける。
そのゆるいリズムがあなたの手帳を何年もかけて深く美しい相棒に育ててくれます。
↓ 育てる革か実用の革か、シリーズ選びはこちらで解説しています


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