AIを毎日使っている。
文章もリサーチも仕事の段取りもほとんどAIに任せている。
自分でも「AIを義足にして生きている」と言うくらいだ。
そんな人間がなぜわざわざ紙のシステム手帳を握っているのか。
このサイトはその問いから始まっています。
申し遅れました。
「紙とAIのあいだ」を運営している竹久夢藤と申します。
まずは私がどういう人間なのか少しだけ聞いてください。
整備士から雇われ社長、そして無職まで
私は漢字もろくに書けない高卒から始まった人間です。
最初の仕事は自動車整備士。
手取りは9万円だった。
そこから溶接工の見習いになり組立工を経て機械の据え付けを覚えていく。
最後はプラントの施工管理まで任されるようになりました。
ずっと現場で生きてきた人間です。
転機はM&Aでした。
買われた会社の雇われ社長にスカウトで就くことになる。
現場の作業着からスーツに着替えた。
肩書きだけは立派になりました。
でもそこで私は壊れます。
適応障害になり会社を離れ1年近く無職で過ごした。
家族を抱えたままどん底まで落ちました。
その底から這い上がる武器になったのがAIです。
書けなかった文章が書けるようになり組めなかった段取りが組めるようになった。
今はAIを使って人生をもう一度OS再起動している最中です。
現場で私はずっとメモを取ってきた
ここまで読んで手帳の話がまだ出てこないと思ったかもしれません。
でも私の経歴はずっと「メモ」と一緒にありました。
整備の現場では部品の番号や手順を紙に走り書きしていた。
施工管理では工程を手帳で押さえないと現場が止まる。
社長になってからは頭の中がぐちゃぐちゃで書き出さないと何ひとつ決められなかった。
私にとって紙はおしゃれな趣味ではありません。
頭がパンクしないための命綱みたいな道具でした。
AIを義足にした私が、それでも紙を握る理由
AIを使い込むほど逆に紙の価値がはっきりしてきました。
AIは答えを出すのが速い。
でも自分の頭の中を整理する作業はAIに丸投げできない。
何を考えているのか。
何に迷っているのか。
それを引きずり出すのは手を動かして紙に書くほうが速いんです。
デジタルに全振りした人間だからこそその限界も見えました。
スマホのメモは開いた瞬間に通知へ気を取られる。
AIに相談するにはまず「何を聞きたいか」が固まっていないといけない。
その固まる前のぐちゃぐちゃを受け止めてくれるのはいまだに紙だけでした。
私が使っているのはレイメイ藤井のシステム手帳「ダ・ヴィンチ」です。
最初に買ったのはバイブルサイズだった。
でもリングが手に当たるのが邪魔で一度は手放しかけました。
今は持ち歩き用に小さいサイズも足して用途で使い分けています。
この遠回りも全部このサイトに書いていきます。
デジタルとアナログ。
どちらが上かという話ではありません。
速さはAIに任せて考える土台は紙に置く。
その「あいだ」に私なりの答えがありました。
このサイトで書くこと
「紙とAIのあいだ」ではシステム手帳まわりのことを実体験から書いています。
サイズやリング径の選び方。
ダ・ヴィンチ本体のレビュー。
リフィルやペンの相性。
そしてAIを使う人間ならではの紙との付き合い方。
きれいなカタログならメーカーの公式サイトを見ればいい。
ここに置くのは実際に使って遠回りした人間の泥のついた話です。
スペック表には載らない部分だけを書いていきます。
私みたいに遠回りした人間でも自分に合う一冊はちゃんと見つかる。
このサイトがその地図みたいな場所になればうれしいです。
手帳はただの紙の束ではありません。
散らかった頭の中を一度置いておける作業台です。
AIという電動工具を手に入れた今も私はその作業台を手放せずにいます。
