前回は手帳に書くことの基本の型を書きました。
予定やタスクやメモやログ。
まずはこの4つからという話です。
今回はその応用編。
実際に私が2冊の手帳に何をどう書き分けているのか。
中身を全部開いて見せます。
私はAIで仕事の多くをこなしながら、紙のシステム手帳を2冊使っています。
一見矛盾したこの使い方の中に私なりの「書くことの分け方」があります。
きれいな見本ではありません。
現場を渡り歩いてきた人間の泥のついた実際の中身です。
↓ まず何を書けばいいかの基本の型はこちらで解説しています

私は2冊を役割で完全に分けている
まず前提から。
私は手帳を2冊で役割をはっきり分けて使っています。
ポケットサイズとA5サイズ。
ポケットは毎日持ち歩く前線。
A5は机に構える母艦。
この2冊は書くものが違います。
同じことを両方に書くことは基本しません。
それぞれにそれぞれの役割の内容だけを書く。
この「役割で書き分ける」が私の手帳術の背骨です。
どっちに何を書くかが決まっていると迷わない。
迷わないから続く。
↓ 2冊の役割分担の詳しい話はこちらで解説しています
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ポケットに書くこと|現場で拾う生の情報
まず持ち歩くポケットから。
ここに書くのは現場で発生する生の情報です。
寸法や数字
現場では寸法をその場でメモすることがよくあります。
頭で覚えようとしても絶対に忘れる。
だからその場でポケットを出して数字を書き留めます。
きれいに書く必要はありません。
自分が後で読めればそれでいい。
簡単な絵や図
言葉では伝わらないものは絵にします。
「ここがこうなってて」という説明を口でするより、簡単な図を描いたほうが早い。
現場のちょっとした形状や配置をざっと線で描いて残す。
この走り書きの図が後で母艦のA5で正式な図面に化けます。
調べなきゃいけないこと
そしてポケットによく書くのが「調べること」です。
ふと「これ後で確認しないと」と思ったこと。
それをその場で書き留めておく。
頭に留めておくと必ず忘れます。
でも紙に書いておけば後で必ず拾える。
ポケットは忘れたくないことを一時的に置いておく場所でもあります。
これらは全部「その場で素早く」が命。
だから立ったまま片手で書けるポケットサイズがちょうどいいんです。
A5に書くこと|拾った情報を仕上げる
次に母艦のA5です。
ここにはポケットで拾った情報を仕上げたものを書きます。
走り書きを正式な図面にする
これが私のA5の一番の仕事です。
ポケットに走り書きした寸法や図を、机に戻ってからA5でちゃんとした図面に起こす。
CADで描くほどではないけれど、人に渡せるレベルの図面や指示図面。
前線で拾った雑な情報を母艦で清書して使える形にする。
ポケットが下書きならA5が清書。
この流れが私の仕事の回し方です。
考えを広げてまとめる
A5は広いので、思考を広げる場所にもなります。
頭がぐちゃぐちゃになったとき、A5を開いて全部書き出す。
広い紙面だからこそ考えを一望できる。
狭いページでは切れてしまう思考をA5なら最後まで追える。
私にとってA5は書く道具である以上に、考える作業台なんです。
AIとの間に紙を挟む
ここがこのサイトらしい部分です。
私はAIを使うときにも紙を使います。
私は仕事の多くをAIに任せています。
でもAIに丸投げする前と後に必ず紙を挟むんです。
AIに渡す前|要点と足りないものを書き出す
AIに何かを頼む前に、まず紙で下ごしらえをします。
アイデアを適当に書き出して要点をまとめる。
分からないことを並べて「何が足りないか」を洗い出す。
こうして問いを固めてからAIに渡すと、返ってくる答えの質がまるで違う。
紙はAIに渡す前の思考の下ごしらえの場所です。
AIが答えた後|箇条書きにして線で繋ぐ
AIが答えを出したら、今度はそれを紙に落とします。
長い回答を要点だけの箇条書きにして書き写す。
そしてその点と点を線で繋いでいく。
「これとこれを組み合わせたら、これができるんじゃないか?」
AIの答えはそのままでは点の集まりです。
それを自分の状況に合わせて線にする作業が紙だと一番速い。
AIの前に紙でAIの後にも紙。
この挟み方が私のAI時代の手帳の使い方です。
↓ AIと紙をどう使い分けているかはこちらで詳しく解説しています

なぜ全部を書き出すのか|視覚化のため
私が色々なものを紙に書き出す理由はひとつです。
思考を目に見える形にするためです。
頭の中の考えは目に見えません。
だから堂々巡りするし、忘れるし、繋がりに気づけない。
でも紙に書き出すと、考えが視界に入る。
要点や足りないものや点と点の繋がりも、全部が目の前に並ぶ。
見えるようになると、考えが動き出すんです。
予定を書くのもメモを書くのも図を描くのも根っこは同じ。
頭の中を外に出して、目で見ながら整理する。
私の手帳の中身は全部この「視覚化」のためにあります。
書くと覚える。だから私はスマホにしない
最後に私の本音を書きます。
こういう話をすると、「それ全部スマホでよくない?」と言われます。
メモも図もスマホで撮ったり打ち込んだりすればいいと。
たしかに効率だけならそうかもしれません。
でも私が紙をやめられない理由がもうひとつあるんです。
書くと、覚えるからです。
スマホに打ち込んだことは正直あまり頭に残らない。
でも手を動かして紙に書いたことはなぜか覚えている。
寸法もやることも手で書くと体に入る。
これは私がアホだからかもしれません。
でも書くという動作そのものが記憶に刻む工程になっている気がするんです。
だから私は効率を多少犠牲にしても紙に書く。
覚えるために書く。
これがAIの時代に私が紙を手放さない一番人間くさい理由です。
まとめ|手帳の中身はその人の頭の中身だ
私のシステム手帳の中身をひとことでまとめます。
手帳の中身はその人の頭の中身そのものです。
私のポケットには現場で拾った生の断片が散らばっている。
私のA5にはそれを仕上げた図面と広げた思考が並んでいる。
そしてその全部が私の頭の中を紙の上に映したものです。
料理人のまな板を見れば、その人がどんな料理を作るか分かると言います。
手帳も同じです。
何をどう書いているかを見れば、その人がどう考えているかが見えてくる。
あなたの手帳の中身も誰かの真似である必要はありません。
あなたの頭の中をあなたなりに映せばいい。
その中身こそが世界に一冊だけのあなたの手帳になります。

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