犯人の目星は付いている!【被害総額7.5億円】桂正和氏が激怒した『電影少女』原画盗難事件の全貌

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「裏切り」による史上最大級の被害:桂正和氏を襲った悲劇

『ウイングマン』や『I’s』、そして90年代の少年たちの心を鷲掴みにした『電影少女』。美少女描写の巨匠として知られる漫画家・桂正和氏が、2025年秋、自身の作家人生を揺るがす深刻な被害を告白しました。

それは、アトリエに保管されていたはずの原画約2,500枚が盗まれ、オークションサイトで転売されていたという衝撃的な事実でした。被害総額は最大で7.5億円とも試算されるこの事件。桂氏本人がX(旧Twitter)で「犯人の目星は付いている」と怒りを露わにした背景には、信頼していた人物による「裏切り」の影が見え隠れしています。

この記事では、事件の発生から2025年11月26日現在の最新状況までを整理し、なぜこのような巨額盗難が起きてしまったのか、その真相に迫ります。

事件の全容:『電影少女』原画2500枚消失と7.5億円の衝撃

今回の事件が「漫画史に残る大事件」と言われる理由は、その被害規模の桁外れな大きさにあります。盗まれたのは単なるコピーではなく、桂氏がペンを入れ、修正液の跡も生々しい「世界に一枚だけの原画」です。

被害の実態:アトリエから消えた「魂の原稿」と具体的な被害額

盗難被害に遭ったのは、主に1990年から1992年にかけて週刊少年ジャンプで連載された『電影少女』の原画を中心とした約2,500枚です。中にはカラー原稿や、未公開のラフスケッチも含まれていました。

桂正和氏の原画は、その圧倒的な画力からアート作品としての評価も高く、海外オークションなどでは高値で取引されています。1枚あたりの市場価値を平均30万円と仮定した場合、2,500枚の総額は単純計算で7.5億円に達します。これは個人の窃盗被害としては極めて異例の規模です。

発覚のきっかけ:ヤフオクでの「不自然な投げ売り」とファンの通報

事件が発覚したのは2025年10月頃のことでした。ヤフオク(Yahoo!オークション)において、桂氏の原画が短期間に大量に出品されているのを不審に思ったファンが、Xを通じて桂氏本人に情報提供を行いました。

出品されていた原画は、本来市場に出回るはずのないものばかり。しかも、価値を知らないかのように比較的安価で「投げ売り」状態だったと言います。これを確認した桂氏がアトリエの保管庫を確認したところ、大量の原画が消え失せていることが判明しました。

「犯人の目星は付いている」桂正和氏の悲痛な告発と犯人像

事件発覚後、桂氏は沈黙することなく、X上で強い言葉を使って犯行を非難しました。その言葉の端々からは、怒りだけでなく、深い悲しみが感じ取れます。

内部犯行の可能性:厳重な保管庫と『ウイングマン』事件との関連

桂氏は「犯人の目星は付いている」と明言しています。 原画はアトリエ内の施錠された保管庫で管理されており、外部の人間が容易に侵入できる場所ではありません。また、2025年2月には『ウイングマン』の撮影用コスチュームが盗まれる事件も起きており、これらが同一犯による犯行である可能性が高いと見られています。

長期間にわたり、少しずつ、誰にも気づかれずに持ち出された手口。これは、桂氏の仕事場に出入りでき、保管場所を熟知している「身近な関係者」による犯行であることを強く示唆しています。

犯人の動機:転売ヤーか、コレクターか?高騰する原画市場の誘惑

犯行の動機は、明らかに「金銭」でしょう。近年の漫画原画ブームにより、有名作家の生原稿は資産としての価値が急騰しています。 犯人は、古物商や転売業者を通じて換金することを目的としていました。しかし、一度に大量に出品しすぎたことで市場の監視網に引っかかり、今回の発覚に至ったのです。

【最新情報】盗まれた原画は取り戻せるのか?法的措置の現在地

ファンにとって最も気になるのは、「犯人が捕まるか」そして「原画が戻ってくるか」という点です。2025年11月26日現在の状況を整理します。

警察の対応:なぜ被害届ではなく「刑事告訴」なのか

当初、桂氏側は被害届の提出を試みましたが、盗難時期の特定や所有権の証明の難しさから、警察での受理が難航しました。 そこで現在、桂氏側はより強力な法的措置である「刑事告訴」の準備を進めています。告訴が受理されれば、警察には捜査義務が生じ、犯人の逮捕に向けた強制捜査が可能になります。証拠は十分に揃いつつあり、Xでの発信によれば、告訴状の提出は秒読み段階です。

古物営業法の壁と希望:落札者から無償で取り戻すための「1年ルール」

すでにヤフオクで落札され、第三者の手に渡ってしまった原画はどうなるのでしょうか。 ここでは「古物営業法」が鍵となります。盗品と知らずに購入した場合でも、盗難から1年以内であれば、被害者は無償で返還を請求することができます(回復請求権)。

桂氏側はこの権利を行使し、落札者に対して返還交渉を行っています。すでに一部の原画については回収の目処が立っているようですが、2,500枚すべてを取り戻すには長い時間と労力が必要です。

まとめ:作家の尊厳を守るために。私たちが今できること

今回の事件は、単なる高額窃盗事件ではありません。漫画家が命を削って描いた「分身」とも言える原画が、信頼していた人間に盗まれ、金銭のために切り売りされたという、クリエイターの尊厳を踏みにじる許されざる行為です。

ファンとしてできることは、怪しい出品には手を出さず、正規のルートや展示会を通じて作品を応援し続けることです。桂正和氏の元に、一枚でも多くの原画が無事に戻ることを願ってやみません。

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