なぜ狙われた?ホワイトハウス封鎖・州兵銃撃!2名重体の真相とFBIが追う動機

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2025年11月26日午後(現地時間)、アメリカの首都ワシントンD.C.の中心部で衝撃的な事件が発生しました。ホワイトハウスから徒歩数分という極めて警備が厳重なエリアで、治安維持任務についていた州兵2名が何者かに銃撃されたのです。

事件直後には空港が閉鎖され、連邦政府施設がロックダウンされるなど、現地は一時騒然となりました。この記事では、錯綜する被害状況の整理と、トランプ政権下で起きているこの事件の背景について、最新情報を基に解説します。

目次

事件発生の瞬間:ファラガット・ウェスト駅で何が起きたのか?

事件は午後2時20分頃、多くのビジネスマンや観光客が行き交うファラガット・ウェストメトロ駅付近(17th Street NWとI Street NWの角)で発生しました。ここはホワイトハウスの北西約300mに位置する、まさに心臓部と言える場所です。

被害状況:頭部被弾の州兵も…「死亡」情報から「重体」へ修正された経緯

銃撃されたのは、ウエストバージニア州から派遣されていた男性州兵2名です。当初、ウエストバージニア州のパトリック・モリシー知事がX(旧Twitter)で「死亡した」と投稿したため、情報が駆け巡りましたが、その後「矛盾する情報がある」として修正されました。

最新のFBIおよびNYタイムズの報道(現地26日夜時点)によれば、2名とも「クリティカルコンディション(危篤・重体)」であり、特に1名は頭部を撃たれている予断を許さない状況です。生存が確認されていますが、非常に厳しい状態が続いています。

現場の混乱:封鎖されたワシントンD.C.中心部と空港の一時閉鎖

目撃者の証言によると、銃声の直後にサイレンが鳴り響き、武装した警察官が現場へ急行、上空にはヘリコプターが旋回しました。この影響で、近隣のロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港が一時離着陸を停止するなど、首都機能に大きな影響が出ました。

容疑者確保も動機は不明、なぜ「州兵」が標的になったのか

実行犯の男はその場で対応した警官によって銃撃され、重傷を負った状態で拘束されました。現在病院で治療を受けていますが、連邦捜査当局は「連邦職員への暴行」などの容疑で起訴する方針です。

州兵配備の背景:トランプ政権による「治安維持作戦」と法的論争の渦中

なぜ、そこに州兵がいたのでしょうか?

実は、トランプ政権は2025年8月から、D.C.の犯罪対策として2,000名を超える州兵を各州から動員していました。この政策に対しては「違法の可能性がある」として連邦判事が一時停止命令を出すなど、法的・政治的な論争が続いていた最中の出来事でした。今回の事件は、こうした政治的対立の象徴的な現場で起きてしまったのです。

トランプ大統領と政府の反応:即座に決定された「追加派兵」

感謝祭のためフロリダ州に滞在していたトランプ大統領は、自身のSNS「Truth Social」ですぐに反応しました。

大統領の声明:フロリダからTruth Socialで発信「厳罰に処す」

トランプ氏は「偉大なナショナルガードに神のご加護を」と投稿し、容疑者に対しては厳罰を求める姿勢を鮮明にしました。ホワイトハウス報道官も、大統領が状況を注視していると発表しています。

国防総省の動き:ヘグセス長官が500名の増援を発表、対決姿勢鮮明に

この事件を受け、ピート・ヘグセス国防長官はトランプ大統領の指示により、「追加で500名の州兵をD.C.に展開する」と発表しました。「D.C.を安全で美しい街にする」という決意の下、事件に屈せず、むしろ警備体制を強化する強硬な姿勢を示しています。

まとめ:政治的緊張が高まる米国、捜査の行方と今後の治安対策

動機は現時点では不明ですが、法執行官を狙った「待ち伏せ(アンブッシュ)」型の犯行が増加傾向にある中での事件発生は、米国内の治安に対する懸念を一気に高めました。

被害に遭われた州兵の回復を祈ると同時に、この事件が今後のトランプ政権の治安政策や、米国内の分断にどのような影響を与えるのか、引き続き注視が必要です。

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