適応障害で眠れない夜が続いた。睡眠薬を初めて飲んだ夜のこと

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夜中の3時に目が覚める。

そのまま朝まで眠れない。頭の中でぐるぐると、仕事のこと、お金のこと、妻のこと、子供のこと。止まらない。止め方がわからない。

適応障害になる前の私は、倒れるように眠れた。現場仕事で体を使い果たして、布団に入った瞬間に落ちる。そういう眠り方しか知らなかった。

それが、できなくなった。

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眠れない夜に何をしていたか

眠れない夜、最初はスマホを見ていた。

ニュースを読んで、SNSを眺めて、気がついたら朝になっている。全然情報は入っていない。ただ画面を見ていただけだ。脳が休まるわけがない。

それでも、暗闇の中で天井を見ているよりはマシだった。

何もしないと、考えてしまう。考えたくないことを、延々と考えてしまう。「なぜ自分はこうなったのか」「これからどうなるのか」「家族に申し訳ない」。そのループが、暗闇の中では止まらなかった。

スマホの光は、そのループを少しだけ遮断してくれた。

依存していたと思う。でもあの頃の私には、それしかなかった。

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睡眠薬を処方された

オンライン診察で適応障害の診断をもらった時、睡眠薬も一緒に処方された。

正直、抵抗があった。

「睡眠薬を飲む人間になってしまった」という感覚があった。おかしな話だけど、睡眠薬を飲むことで、自分が「本当にダメになった」と認めることになる気がして、怖かった。

でも限界だった。眠れない日が続いて、昼間も頭が動かない。体は疲れているのに眠れない。その矛盾した状態が、精神をさらに削っていた。

初めて飲んだ夜、怖かった。

飲んで、布団に入って、「これで眠れるのか」と思いながら天井を見ていた。30分くらいしたら、気づいたら朝だった。久しぶりに、朝まで眠れた。

泣きそうになった。眠れるだけで、こんなに嬉しいのかと思った。

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睡眠薬への偏見を捨てた

睡眠薬というと「依存する」「やめられなくなる」というイメージがある。

私もそう思っていた。でも医者に言われたことが今でも残っている。

「眠れない状態を放置する方が、体への影響は大きい。」

眠れない状態が続くと、免疫が落ちる。判断力が落ちる。感情のコントロールができなくなる。適応障害の症状がさらに悪化する。睡眠薬はそれを防ぐための道具だ。

道具を使うことは、負けじゃない。

骨折した人が松葉杖を使うのと同じだ。必要な時期に必要な道具を使って、回復を早める。それだけの話だった。

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眠れるようになったきっかけ

薬だけじゃなかった。

無職になって、仕事のプレッシャーがなくなってから、少しずつ眠れるようになってきた。毎朝「消えたい」と思いながら現場に向かう生活が終わって、体が「安全だ」と感じ始めたのかもしれない。

職業訓練に通い始めた頃には、薬なしでも眠れる夜が増えていた。

完全に治ったわけじゃない。今でも、ストレスが重なると眠れない夜がある。でもあの頃のような、毎晩3時に目が覚めて朝まで天井を見ている、という状態ではなくなった。

眠れることが、当たり前じゃないとわかった。

それだけで、今は布団に入る瞬間がちょっとだけ好きだ。

同じように眠れない夜を過ごしている人に言いたい。睡眠薬を処方してもらうことを、躊躇わないでほしい。眠れない状態を我慢することは、美徳じゃない。

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noteマガジン「適応障害という名の、OS再起動」もあわせて読んでほしい。

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