「みんなに役立つ発信をしよう」
そう思って始めた人ほど誰にも刺さらないまま消えていきます。
残酷な話ですがこれがXの現実です。
全員に好かれようとした投稿は当たり障りがなくて心に何も残らない。
逆にたった一人に向けて書いた言葉はなぜか大勢の胸に刺さる。
今日はその「たった一人」を決める作業、ペルソナ設定の話をします。
聞き慣れない言葉かもしれませんが難しくありません。
要は「誰に向かって話すか」を一人に絞るだけです。
全員に向けると誰にも届かない
まずこれを腹に落としてください。
ターゲットを広げるほどメッセージは薄まります。
たとえば「副業に興味がある人へ」と書く。
範囲は広いですが言葉はぼんやりします。
一方で「手取り20万で家族を養いながら副業の一歩が踏み出せずにいるあなたへ」と書く。
範囲は狭い。
でも当てはまる人には「これ、私のことだ」と刺さる。
人は自分に向けられた言葉にしか反応しません。
だから絞ることを怖がらないでください。
絞るのは捨てることじゃない。
本当に届けたい人にまっすぐ届けるための作業です。
この「誰に届けるか」は始める前に決めておくべきことの中でも特に大事な一本でした。
→ X運用を始める前に決めること|挫折しないための5つの準備
https://take.dethein.net/xer/x-before-you-start/
ペルソナとは「たった一人」を思い浮かべること
ペルソナとはあなたの発信を届けるたった一人の具体的な読者像です。
ふわっとした「30代の男性」ではありません。
もっと細かく生々しく。
名前、年齢、仕事、家族構成、今いちばん悩んでいること。
夜何を考えて眠れずにいるのか。
どんな言葉をかけられたら救われるのか。
そこまで具体的に思い浮かべる。
一人の顔がくっきり見えるとその人にかける言葉は自然と決まってきます。
逆に顔がぼやけている相手には何を言えばいいか分からない。
だからまず一人をはっきり思い描くことから始めます。
最強のペルソナは「過去の自分」
「そんな一人思いつかない」
そう感じた人へ一番のおすすめを教えます。
過去のどん底にいた自分です。
これが最強のペルソナになります。
私の場合ははっきりしています。
漢字も書けない高卒で担任に「お前は社会人になれない」と言われた頃の自分。
適応障害で無職になって家族を抱えたまま朝布団から起き上がれなかったあの頃の自分。
私は今もその自分に向けて書いています。
なぜ過去の自分が最強なのか。
それはその人の悩みも欲しかった言葉も全部リアルに分かるからです。
想像で作った架空の人物には嘘が混じる。
でも過去の自分は実在した。
だから言葉に体温が宿るんです。
あの頃の自分が「これを読めて救われた」と思える発信。
それを目指せば同じ場所で苦しむ誰かに必ず届きます。
このあたりのどん底から這い上がる過程はnoteのマガジンにまとめています。
→ 適応障害という名の、OS再起動
https://note.com/kublue0101/m/m5d51a9aa5cdc
ペルソナの作り方(書き出す5項目)
では実際にどう作るか。
紙でもスマホのメモでもいいのでこの5つを書き出してください。
- 基本情報:年齢・性別・仕事・家族構成
- 今の状況:どんな毎日を送っているか
- 一番の悩み:夜眠れないほど気にしていること
- 欲しいもの:その悩みが解決したらどうなりたいか
- よく使う言葉:その人が普段どんな言葉で検索するか
特に大事なのが最後の「よく使う言葉」です。
ペルソナが使う言葉で書けばその人の心にスッと入る。
専門用語ばかりだと置いていかれます。
過去の自分を思い出しながらこの5つを埋めてみてください。
10分もあれば一人の輪郭が見えてきます。
試しに一人埋めてみるとこうなる
言葉だけだと分かりにくいので例を1つ。
たとえば私がこのサイトで思い浮かべている一人はこんな感じです。
- 基本情報:40代男性、工場勤務、妻と子ども2人
- 今の状況:毎日同じ作業の繰り返し。将来が不安だが何を始めればいいか分からない
- 一番の悩み:「自分には何のスキルもない」と思い込んでいる。夜スマホで副業を検索しては閉じる
- 欲しいもの:家族に胸を張れる自分。月に数万でいいから自分の力で稼ぎたい
- よく使う言葉:「高卒」「未経験」「今からでも」「不器用」
どうでしょう。
ここまで具体的だともう顔が浮かんできませんか。
この人に向けてなら「高卒の私でもできた」という言葉がまっすぐ刺さる。
逆に横文字だらけの意識高い投稿はこの人を置いていく。
一人を定めるだけで書くべき言葉がこんなにはっきりするんです。
ペルソナが決まるとぜんぶ決まる
一人を決めると面白いことが起きます。
発信のすべてが自動的に定まっていくんです。
何を投稿するか。
どんな言葉づかいにするか。
どんなトーンで語りかけるか。
全部「あの人ならどう感じるか」で判断できるようになる。
迷ったときの基準が一つできる。
これがペルソナ設定の本当の力です。
ネタに迷わなくなり言葉がブレなくなる。
発信の軸が一本通ります。
ちなみにここで決めたペルソナはそのままプロフィールの一行目に直結します。
「誰に何を届けるか」が決まっていれば自己紹介はもう半分書けたようなもの。
→ Xプロフィールの作り方|フォロワーが増える自己紹介を3秒で刺す書き方
https://take.dethein.net/xer/x-profile-howto/
やりがちなもったいない失敗
最後につまずきポイントを2つ。
1つ目はペルソナが広すぎること。
「悩んでいる人みんな」では結局誰の顔も見えません。
あくまで一人に絞る。
2つ目は自分と縁もゆかりもない架空の人物を作ること。
かっこいいペルソナを想像で作ってもその人の本音は分かりません。
だから言葉が上滑りする。
自分が本当に知っている誰か、できれば過去の自分を据える。
これが嘘のない発信の出発点です。
ペルソナは飾りじゃない。
あなたが毎日語りかけるたった一人の相手です。
まとめ:ペルソナは手紙の宛名
ペルソナを決めるのは手紙に宛名を書くようなものです。
宛名のない手紙は誰のポストにも届きません。
でも「あの人へ」と一人の名前を書いた瞬間言葉は行き先を持ちます。
不思議なもので一人に宛てて書いた手紙ほど回り回ってたくさんの人の心に届く。
あなたの発信は今誰に宛てた手紙ですか。
まだ宛名が無いならまずは過去の自分の名前をそっと書いてみてください。
その一人に届けばきっともう一人にも届きます。

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